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「edge of life」

sayuras がライブで演奏する fra-foa の曲の一つが「edge of life」。

この曲のイントロがとても良い。sayuras のデビューライブ(2023年12月@下北沢 Club Que)で演奏された時のイントロがこちら。

西川進さんのギターの即興演奏に平里修一さんのドラムが合いの手を入れ、そこに根岸孝旨さんのベースのリフが加わる。そこから平里さんのドラムが覚醒するのを合図に一転して、曲が始まる。

この展開は、fra-foa のオリジナル音源(『13 Leaves』の一曲目)のアレンジに忠実。しかし、sayuras の二度目のライブ(2024年4月@渋谷eggman)では、少し変わった。

根岸さんのベースのリフが、途中で曲本体のリフに変化して、そこから平里さんのドラムを合図に曲が始まるようになった。聴き比べてみると、確かにこちらの方がかっこいい。

このようにライブごとに進化していく様子を楽しめるのも sayuras のライブの醍醐味。

この曲の歌詞にも、あちこち、共感してしまう言葉がある。

何て独りぼっちで 居づらい世界だ

fra-foa「edge of life」

地下鉄の窓に映る 冴えない顔にふと問いかける
キミハイッタイナニガシタイ?

fra-foa「edge of life」

世界は 何て素敵なの
縛りつけてたのは自分だった
ネェ、ドンナボクニナロウ?

fra-foa「edge of life」

そして、平里さんのドラムソロが続き、「ギター、西川進!」とヴォーカルの三上ちさこさんの紹介で、ギターソロが始まる。その裏では、根岸さんのベースが跳ね回る。

西川さんのギターソロを聞いてテンションマックスになったちさこさんが、巻き舌で曲の終盤を歌い始めるのは、sayuras のライブでは定番になっている。


YouTubeで探してみると、sayuras のデビューライブでの「edge of life」の演奏を客席第二列でスマホに収めた映像が、ノーカットで M.A.E.C. 80s さんによってアップされていた。

根岸さんのベースが曲の最初から最後まで図太く鳴り響いているし、平里さんのドラムも弾けるような音色。

こうしてレビューしてみると、「edge of life」は、昨日紹介した「月と砂漠」の「表」バージョンと位置付けられるかもしれない。ヴォーカルと、ギターと、ベースと、ドラムが対等に組み合わさって紡ぎ出される音世界という意味で共通しているけれど、結果としては「月と砂漠」が自分の中へひたすら突き進んで月の浮かぶ宇宙へ辿り着いているのに対し、「edge of life」は自分の外へひたすら突き進んで地球の上の広大な空間に辿り着いている、という意味で。

11月1日のライブでも演奏されるでしょう。


sayuras 渋谷WWW ワンマンライブ(イープラス / ローチケ)まであと15日

注:トップ画像は、2024年4月の渋谷eggmanでの sayuras ライブの様子(三上ちさこオフィシャル X アカウントの2024年4月14日の投稿より)。なんとなく「edge of life」なイメージなので。

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