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なぜ日本の結婚式がガラパゴス的進化を遂げたのか?の考察〜1970〜
さて、、1970年にはいると
戦後の第一次ベビーブームに生まれた世代が
結婚適齢期を迎え
結婚式の件数が加速的に増加します
厚生労働省のホームページ
平成18年度「婚姻に関する統計」の概況より「婚姻件数の推移」
それにともない、
椿山荘や、料亭であった白雲閣(現リビエラ)
ホテルなどでも 結婚式が多く行われるようになり
専門式場も誕生していきました。
しかし
この頃は、インターネットのような便利な情報網は
ありません。
そこで誕生したのが
「結婚式場の紹介所」です。
いまでいう ゼクシィカウンターのようなところ
です。
ごくごく普通の一般市民は、結婚が決まると
まず 紹介所へ足を運び
結婚式が行われる会場を紹介してもらい、
いくつか下見をして 会場を決めるようになりました。
式場の紹介所は、さまざまな会場と契約を結び、
その会場で婚礼の契約が成立すると
お料理とドリンクなどの料飲の売り上げに対し
10%の謝礼を受け取るという
ビジネスモデルが誕生したのです。
結婚式の会場側にしてみれば
土日しか埋まらない結婚式のために
やみくもに高額な広告費をかけるよりは、
成約したお客様から支払いがあってから
謝礼を払えばいいので、リスクがありません。
エージェント側も一件成約すれば、20万円前後の収益になるので、
これは儲かる、というわけで たくさんの紹介所が誕生しました。
一方、式場側は、
飲食以外のところでも
利益をあげられるようにしていかざるをえなくなっていったのです。
招待状などの印刷物、衣装、美容、引出物、装花、写真、司会、音響などなど、、
業者と提携をはかりそのマージンを確保するために
パッケージ化。
結婚式は、この時代に、完全に「商品」となっていきました。。
しかし このころはこの仕組みが、実にうまく機能していたと思われます。
新郎新婦も手軽に情報をゲットでき、会場も成約率があがるし、エージェントも儲かる。みんながWIN WIN。よくできた仕組みです。
このころ子供だった私のおぼろげな記憶は
親戚のおばちゃんの結婚式で
わけもわからないまま
歌を歌ったことかな。。
美人だったおばちゃんの花嫁姿は
とても綺麗でとっても豪華でした。
お決まりだったお赤飯と紅白饅頭。
あ、、食べ物のことしか覚えていない。。^^;)
そして 80年代バブル時代へ。
こうして日本ならではの独特な結婚式の文化が成熟期を迎え、
世はハデコンへの道を辿り始めます。
つづきはまた明日。。
ここまでお付き合いくださった方に感謝を込めて。
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