【インタビュー】「Yahoo!天気・災害」担当者さんに聞くTwitter運用とは ※後編
前回は「Yahoo!天気・災害」アカウント(@Yahoo_weather
)のご担当者さんにアカウントの運用方法について緊急対応時の事などシビアな面をお伺いしました。 →前編の記事はこちら
後編は少し肩の力を抜いて、担当者ご本人のこと、運用そのものの内容について詳しくお聞きしました。
取材日:2019年12月末
担当者ご本人について
ーーー誰もが気になる部分ですが、Yahoo!天気・災害のTwitter担当以外にされているお仕事は?
「元々はヤフーに制作部門担当として入社し、今は編集業務に携わり、コーポレートブログの執筆や編集も担当しています。」
ーーー他社のTwitter運用や交流して気付いた事はありますか?
「いわゆる”中の人”が外にこんなに出ていって他のアカウント担当同士で交流しているんだなということと、『中の人』ではなく、『外の人でもある』のだなと思いました」
普段は(写真左上)PCから。緊急時はこのスマホを使用することも。
スマホカバーは担当者さんのお気に入りなのだそう。
「動物のナマケモノが大好きなんです…。この何とも言えない のんびり具合がいいな、と思って」
ーーーツイートそのものに気をつけていることは?
「無理はしないこと。そして、ちょっと「フンッw」(※)って笑ってもらうようなネタを意識しています。」
(※ 担当者の方による独特の表現をそのまま記載しています。堪えられなくもない笑いのような、思わずもれてしまうような笑いだそうです。)
ーーーえっ「クスッ」、じゃなくて?
「『クスッ』じゃないですね。『…フンッ(笑)』って感じです。
見てる方達は、きっと毎日何かに対してがんばってる人達なので、その人達に向けて。見て、ちょっと笑って力を抜いてもらえるように。」
ーーーそれはとても「天ちゃん」らしいですね…(*´∞`)フフ
(* ´-`)ウフフ
Twitterアカウントの「ペルソナ(人格)」について
ーーーそういえば、そのTwitterでの担当者の人格形成というか、キャラクターが確立したのはいつ頃からですか?
「2014年7月ごろから人格を持っている感じです。」
ーーー担当者の人格を出して、良かった事や助けられた事は?
「ある日『お休みの日は少し家でのんびりしてもいいかもしれませんね』とみなさんの学校や会社がお休みになる日のことを伝えるつもりでツイートをしたところ、『自分は土日休みじゃ無いぞ』とお怒り気味のお返事が来てしまいました。その投稿に対して、他のフォロワーさんが『土日のお休みだけの意味ではないと思いますよ』とフォローしてくださったという事もありました。
100%誰も傷つけない、という投稿は無理なのでしょうが、なるべくは気をつけるようにしています。」
運用ルールについて
ーーー傷つける、というと…災害時の対応を思い浮かべてしまいますね。企業は おくやみをツイートしたり、自粛したりする事も多く目にしますが。
「Yahoo!天気・災害は ”情報アカウント” として運用しているので、
災害時は挨拶やおくやみ等ではなく、役立つ情報をいかに届けるかを意識しています。
その際には、自分の中の感情はあえて切っていますね。」
ーーー自分なりのルールは作っていますか?
「出来るだけパソコンを使う事。編集者でありライターなので、短くても『文章』である意識を持ちたいので。
スマホでもいいんですが、パソコンだと「書く」という意識が個人的に合っているんです。投稿する文章の確認もしやすいですし。」
ツイート文章について
ーーー最近の達成感や自慢などはありますか?
「今年(2019年)は誤字が少なかったのが自慢です(笑)
これまで何度か日付や曜日を間違ってしまった事があったので、自宅の棚に置いていたカレンダーを使わないようにしました。そうすると自分の脳内でちゃんと今日は何月何日だ?とじっくり確認するようになり、そうすると間違えなくなりました。」
ーーーなるほど逆転の発想で慎重になったという事ですか。
「むしろ誤字しなくなったので、フォロワーのみなさんにツッコんでいただく機会がなく、それはちょっとさみしいですね…(笑)」
運用のモチベーション等について
ーーーTwitterを始めて良かった事は?
「反応がものすごくうれしい。フォロワーさんがやさしいですし、ありがたい存在です。」
ーーーTwitterで発言する時は、どんな感覚ですか?
「会議中にコレを話していいかな?とタイミングを図る感じに似ています。
会議で今発言して大丈夫かなとか、少し緊迫している会議の空気をやわらげられたらいいな、と思っている時に似ているような気がします。」
今後の展望
ーーー今後どういった発展をさせてみたいですか?
「天気のコンテンツの見方、Yahoo!天気アプリの機能についてもっと詳しく伝えていきたいと思います。
あとは外部アカウントの方と交流して、コラボ製品をつくってみたいですね。たとえば傘、靴下、帽子、寒さ暑さ対策や防災グッズとか。」
ーーー交流から生まれるYahoo!さんのコラボ製品…それは試してみたいです。Yahoo!さんならではの技術も盛り込まれたら凄いものが出来そうですね…!今後のツイートや活動にも期待しております。
このたびは ありがとうございました!
取材、文、撮影:CM BAR 野際
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