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もう、たのしそうなひとのアドバイスだけ聞くって決めてる

基本、じぶんで決断することが多い。
でも、時折、アドバイスを求めることもある。

たとえば、まったくの新ジャンルに手を出すとき。つまりじぶんの中に前例となるデータがないようなことの始まりは、とくに。信頼する誰かに経験を聞きたい。

そこで、そんなとき

どんなひとにアドバイスを聞くかっていう
わたしなりの基準を書いてみたいと思います


それは、実にシンプル。
楽しそうにそれをやっているひとの話のみを聞く。
以上!

あ、2行で話が終わってしまう!

もうちょっとくわしく。
なぜ「楽しそうなひとから、のみ」なのか。説明していきます。


楽しそうなひとに聞くっていうのは、シンプルだけど、アドバイス界(なんてあるのか)で重要なことのほぼすべてだと思っています。

経験をシェアしてもらえることは、ひたすらありがたいこと

たとえば、結婚すると決めたとき

結婚生活の先輩に何人も経験談を聞くことになった。アドバイスをわざわざ求めに行ったわけじゃないのだけど、お祝いとともにおみやげとしてアドバイスをもらうような形だった。

今思えばそのときも、わたしが積極的に会いに行っていたのは楽しそうに結婚してるひとばかりだった。

・結婚ていいよ。最高だよ
・人生が倍になる友達も倍になる
・しあわせも悲しみも全部分け合える
・結婚、最高!まじで最高

そう言いそうな、ひとたち。

で、そのハッピー先輩夫婦たちは結婚礼賛のあと
「でもまぁこういうことあるよ」と現実的なアドバイスをいくつか、そっと差し出してくれた。

結婚は最高なことなんだけど、家族を新しく作るってことはもちろん、いろいろある。だからこんなことやあんなこと、俺らは/わたしたちは気をつけてるよ。
でもそんなことも含めて、最高だよ、結婚!

彼らは明るい調子で口々に教えてくれた。
わたしはそのアドバイスを心にメモした。兄さん姉さんの明るい顔つきとともに。

先日、若いともだちが結婚の報告をくれた
あの頃の兄さん姉さんみたいに伝えられていたらいいな

わたしが結婚すると聞いて、心配の声もあった


・まさこちゃんは結婚なんかしなくていいんじゃんね
・仕事もあってじぶんで暮らせるんだし
・一緒に暮らすと、ただ付き合っていたときと違う面が見えてくる
・せっかく仲いいのに、恋愛が終わるよ

いろんな意見があった。
みんな真剣に伝えてくれた。もちろん、わたしのことを思ってだ。

でも、わたしにはずっと感じていたことがあった。それは、

アドバイスというかたちをとりながら、
彼ら彼女らはじぶんの物語を口にしている。

ということだった。
アドバイスは、基本的にはそのひと自身の経験を元にしてしか生まれない。
経験と、視野と。

わたしの結婚はわたしの結婚であり、
他のひとの結婚は、もちろん他のひとのもの。

ここの切り分けを改めて、ちゃんとしようと思った。

現在、夫と結婚したことは
わたしのこれまでの多くの選択の中で最良のものだったことも記しておきます!

わたしの日々はわたしのものであり
彼らの日々は彼らのもの

2011年、東日本大震災をきっかけに
東京から岡山に移住すると決めたとき


このときも、思い返せばアドバイスの嵐だった。
当時たのしそうに二拠点暮らしや地方移住を始めている知り合いは皆無。不安でいっぱい。でも、決めた。

たくさんのひとが言ってくれた。

・せっかくのキャリアが止まるよ、どうするの
・写真業界の仕事の9割は東京にあるのに、どうするの
・知り合いもいないのにどうするの
・雑誌も媒体も岡山にはないでしょう、どうするの

どうするのどうするのどうするの

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