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いつか忘れてしまうから日記|溶けていく時を愛でるため


12月16日 可視化し、ポモドーロでのりきれ

もう師走も後半で驚愕!いつのまに。目を見開きしっかりと日々を味わっているつもりだけど、でも、時間は容赦なく飛ぶように過ぎていく。

Time Flies. と英語では表現するけれど、実にその通り。時は羽ばたきを増している。ばっさばさと羽音がするよ。

さて、息子が出かけ、8時。今日のtodoを整理しデジタルの帯にし、Googleカレンダーにペタペタ貼るのはもう習慣になってきた。時間に追われるのではなく、時間と共に過ごすのだ。可視化可視化

しかし、「可視化」って言葉に手垢がついてきたなぁなんて思ったりするのはひねくれたモノの見方だろうか。デジタルの時代、言葉の劣化も速い。よき言葉も光の速さで使い古されていく感がある。必要以上に使われると摩耗するというか。

今日は夕方に税理士さんとの面談。毎月お会いして領収書など必要書類をファイルし提出するというかたちでお願いしている。その書類を準備することが今日午前中のわたしの最もハードなタスク。ああいやだ。書類仕事がとにかく苦手なのだ。

ポモドーロテクニックに助けられている。25分間集中し、5分間休憩するというやつ。この25分間というのが実に秀逸。わたしは小学生の頃水泳をやっていたが、25mの潜水と似ていると思う。一気に行ける距離。

25分の枠を2つ使って整理しまくる。領収書を分別し、必要な書類をプリントアウトしまくるだけ。やってみればたいしたことはないのである。わかってる。
わたしにとって困難なのは興味のない分野にずっと集中し続けること。時間を区切り、タスクを細分化して短時間で息を止めるような気持ちで片付けるというやり方がよい。

この多動の性質についてはまた書こうと思う。

夕方はばばばとごはんを作って、家族で地域のバドミントン部に参加させてもらう。生まれてほぼはじめてのバドミントン。最初は笑えるほ空振りし続けていたが、1時間ほど黙々とやっていたらポンとラケットに当たるようになった。
きもちい。できないことができるようになることはこの上もない、快感。

その後1時間、バドミントンの羽の先の丸いところだけを見る。
ほかのことは考える余裕がない。それは、瞑想のようでもある。

12月17日 多動仲間で助け合う

多動仲間のサとカフェで待ち合わせ。試験勉強をしていた学生の頃のようにテーブルで向かい合い、もりもり仕事をする。先日は森でこのように共に仕事し、とても進みがよかったのだ。

この性質を持っていないひとにはおそらく肌でわかりづらいと思うが、同類と共にデスクを囲むと能率がものすごく上がるという謎の現象がある。すぐフラフラと他のことに移ってしまうマインドが、わかりあえる誰かと共にいることにより、鎮まる。これ、何なんだろう。

サとは森でも一緒に仕事した
わたしたちの森オフィス

つい、話しかけたくなっちゃうけど、お互いの集中ゾーンを邪魔したくないから信号を作る。わたしはバングルを外す。バングルをテーブルのの中心に置いたらそれは、「わたしは話しかけても大丈夫だよ」と言う合図なのだ。サもかわいいモノを合図に使うことにした。

しばらく無言で仕事し、やがて、お互いのモノがセンターに集まった。
お互いの進捗を話す。いい調子だぞ。
いいね、このシステム。

目の前の刺激に飛びつき、反応しやすいわたしたちにとって、ネットの検索なんかは、実に危ない。次々と数珠つなぎ式に別のことへと無限に興味が移る。2時間後に「あれ何をやっていたんだっけ」となんてこと、しょっちゅうだ。
サとはこの現象を「時間が溶けていく」と呼んでいる。

でも一緒にいると溶けない。
ちょっと我に帰る効果があるのだ。
この緩やかな監視というか連帯というかが、よい。

「多動」とひとくちに言っても人の数だけさまざまな特徴がある。サとわたしは度合いも似ていて、お互いへの理解がある。

次々と他のことに気が移る。
その分、アイディアもどんどん出る。
解決も速い。立ち直りも、速い。
なんでも速いのだ。えっへん。

わたしはこの性質は、注意すべき点のみクリアし上手に扱えば、純粋に能力だと思っている。えらそうに聞こえないことを願うが、才能と言ってもいい。世にいる多くの同胞にそれをそっと伝えたいと思っている。

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