「第三の波」
読破したい本。
1980年に日本語訳が出版された本です。
まだ読み終えていません。
600頁を超える本の、今は100頁あたりで停滞しています。
まだ読み終わってない本のことを書くのもどうかと思いましたが、読み終えるのはいつのことになるか分からないので、今、感じていることを書こうと思います。
著者はAlvin Toffler(アルビン・トフラー)という未来学者。
「未来学」という言葉を私はこの本を読むことで初めて知りました。
過去や現在のさまざまな事象から未来を予測する学問、だそうです。
この本によれば、今(1980年ころ)、私たちは「第三の波」に洗われている。
第一の波は農耕の始まり。
第二の波は産業革命。
それぞれ人類の生活や考え方をそれまでから大きく変えた出来事です。
農耕の始まりによって、獲物を求めて移動していた生活が定住型に変わりました。
産業革命が人類の生活を大きく変えたことは私が説明するまでもないことです。
便利なモノが次々に発明され、出現したことで、人々の考え方や生活様式が変わりました。
例えば、産業革命によって出現した「工場」という生産方式。
農耕の時代には家族で生産を営んでいたものが、工場の出現によって家族労働という形が崩れました。
そして、日が昇ったら思い思いに仕事を始める、という生活様式から、決まった時刻に一斉に仕事を始めるという様式に変わりました。
そして「第三の波」。
今、コンピュータだけでなく、バイオテクノロジーや宇宙開発などが私たちの生活を大きく変えています。
第一の波による変化が千年単位で起こったのに対し、第二の波による変化は数百年、そして、第三の波はさらに早い速度で私たちの生活を変えつつあります。
この本が出版された1980年に、著者がこの時代の変化をどう見ていたかということが興味深いとともに、「今」社会がこうなっているのはどういう背景が考えられるのか、といったことも提示している本です。
この637頁を読み終えたら、また改めてこの本のことを書こうと思います。