Steve Jobs氏の思い出

Apple Watch欲しいな～

なんて、思っていて、懐かしんでいること。
私、Steve Jobs氏に会ったことがあるんです。
「会った」と言えるかどうか、分からないけど。
「まぢかで見た」と言ったほうがいいのかな。

MS-DOSというOSで動作するIBM PCが世の中の標準だったところに、Macintoshという画期的なパソコンを発表し、世界を驚かせた直後のことでした。
今、当たり前になっている、プルダウンメニューや複数のウィンドウが開くという操作性はこのMacintoshが先に始めたものなのです。

そんなときに、私の勤務先へJobs氏が来社したのです。
会社の製品を見るためでした。
私は当時担当していた製品をJobs氏に紹介をする役目を仰せつかったのでした。

大雨の日でした。
Jobs氏を迎える側は社長はじめ全員スーツ着用。
対して、ショウルームに現れたJobs氏は長髪にジーンズ、赤いニットのベスト姿。
晩年の姿からは想像もできない「やんちゃ坊主」のようでした。

せっかちそうに次々と製品を見て、いよいよ私の前に。
何度も練習して覚えた私の製品紹介を聞くまでもなく、矢継ぎ早にいくつかの質問をし、さっさと隣の製品へ移っていったのでした。
その間、1分もあったでしょうか。

世界中に旋風を巻き起こしている人。
いかにも頭が切れそうで、瞬時に物事を理解し、「即断即決即実行」という印象でした。
「狂気」とも思えるギラギラとした目は今でも忘れません。

その後、Apple社はいろいろありましたが、今や音楽業界をがらりと変え、おそらく「時」を「計」るだけだった「時計」の世界も様々な情報を「watch」するモノに変えてゆくのでしょう。

やっぱり買おうかな、Apple Watch。