超主観的マレーシア移住考察③英語力ゼロでも支障なし!察する能力に長けたエスパーかよ、な多民族国家
海外生活で、もはや英語は必須ではありません。
Google先生があるおかげで
・GoogleMapがありさえすれば道を尋ねる頻度ゼロ
・わからないことはググって終了
・やり取りの98%メッセンジャー
・会話の必要性があれば最悪Google翻訳
このおかげで、私、マレーシアに来て
テレマカシー(ありがとうのマレー語)と
エクスキューズミー(あのー、失礼ですが)
で生活の9割の意思疎通ができます。
逆に
英語ネイティブがマレー人との会話に苦労している感じ。ショップやカフェで、何回もスタッフに聞き返している欧米人を見かけます。
私の主観ですが、
中華系が台頭するこれからは、ネイティブよりも英語が第2言語の人たちの察する英語の方が、コミュニケーションできる人種の幅が広がるような気もしてます。
マレー系・中華系・インド系の言語がバラバラ
そもそも同じマレー人の中でも人種ごとに言語が違います。
マレーシアは、イスラム教徒のマレー系マレー人と中華系マレー人とインド系マレー人に大きく分かれていて、マレー語、中国の標準語(マンダリン)、タミル語をそれぞれの人種間では話しています。
大体のマレー人に共通してわかるのが英語とマレー語です。
マレーシア人にとって英語は第2言語。
それぞれの母語の発音もかなり違うので英語の発音がそーとー違います。
イギリス在住コメディアンのYouTuber。世界的にバズってる動画ですが、これは中華系マレー人の典型的な発音。シンガポールもこの発音の人が多いです。ちなみに、マレー系とインド系は全然違います。
彼らは外国人と接する機会も多いので、子供の時から同じ母語では通じない人たちと会話するのに慣れています。
そのため、
言葉だけではなくて、表情やしぐさやシチュエーションで相手の気持ちを汲み取ることに長けています。
指差すと、「How many?( 何個)」と聞き
指で数を伝えると、「●RM(●円)」と答え
お金を渡して商品を受け取ると、「Thank you」で完了するシンプルさ
「違う色が欲しいとか」「材質が知りたい」とか、英語で何ていうか咄嗟にわからない時は身振り手振りとか、ちょっとした困り顔で伝わったり。
かなりエスパーっすね。
逆に、こっちが「お店で英語しゃべるぞ~~~」と張り切っても、言う前に意図を読み取られて、練習にならなかったりもしますが。。。
よって
マレーシア英語で、外国人が意思疎通するために必要なスキルは察する力かな、と思います。
英単語で通じるマレーシア英語
第2言語のせいか国民性か、
謎なのですが、
マレーシアでは、もったいぶった言い回しをしません。
とにかくCanの汎用性がエグくて
・absolutely(絶対に)→can!
・certainly(もちろん)→can!
と強調したい時も
・would you like?(よろしいですか?)→can?
と伺いを立てる時も
・Yes I can do it.(はい。できます)→can
返事する時も
どんなに困難でくじけそうでも
Canがあれば大丈夫!
中華系マレー人のペットシッターさんとのやり取り。私みたいな「夜分に申し訳ありません」「いつもありがとう」みたいな定型句とか、ムダだよ的な潔さ😳ちなみに、シッターさんは英語ペラペラです。
むしろ、丁寧な
Do you mind if~(もし●●したらどう思いますか?)
みたいな言い回しは、市中では通じません。
かの察しのよさがエスパー並みのマレーシア人に3回聞き直されて
Can I~に言い換えたら、ソッコー通じました。
恐るべしCan。
余談ですが、
マレーシア、そしてシンガポールの母語のひとつがマレー語。そしてルーツが同じでマレー語と似ているのがインドネシア語です。
マレー語とインドネシア語の特徴は、語彙が多くないこと。時節(過去形・現在形)での動詞の変化がないので、簡単なコミュニケーションを取るのであれば難しくない言語です。
必然的に、東南アジアの主要国であるマレーシア・シンガポール・インドネシアの英語の発音は似ています。
難あり!? マレー英語に困惑するネイティブ
マレー人は人種を問わず、おおらかな気質。
外国人に話しかけるのも得意で、日本人のような「英語はちゃんと話さないと!」みたいな躊躇があまりない感じがします。
聞いた言葉を口に出すのが早いので、外国語の習得は得意だと思いますが、文法や発音に気を配っているかというと????です。
オッケら〜(OK)
Soだ〜(Soかso the、だから)
など語尾をのばすのが特徴で
マレーシアが長い日本人が話す英語も、これに近い人がいます。
とあるビザエージェントさんが
現地の人と話しているのを聞いていて
「マレー語もお上手なんですね」
って褒めたら
「英語ですっ」と言われて
半泣きになりました。
とはいえ
英語は日本語と違って、文法にルールがあって、それを守らないとネイティブにはほぼ通じません。
日本語だと
「昨日、寝坊した」→主語がない
「やべー、忘れた!理科の宿題」→後ろからの付け足し
など、文法に明確なルールがない言い方に慣れているので
これを守るのが結構ムズい。。。
ほかにも、
三人称の動詞にはSを付けるとか
動詞を現在形とか過去形に言い換えるやら
もうね、ルールが!ガチガチですねん
さらに、
発音がちょっとでも違うと別の単語の意味になるので、ネイティブに英語を習うと、舌が回らなくて口が筋肉痛になるぐらい疲れます。
でもね、本当にネイティブには、文法と発音がちゃんとしていないと通じないのです、びっくりするぐらい。
ちょっとは話せるようになったなぁーって、嬉しげに、アメリカン航空で「コーヒー」頼んだら、5回言っても出たのは「コーラ」。。。
マレーシア英語=マングリッシュ、シンガポール英語=シングリッシュ
と言われるぐらい発音と言い回しが独特。
逆に、英語初心者は正しく話さなくても何となく通じるので楽といえば楽なのですけどね(ちなみに、マレーシアでもキレイな英語を話す人はたくさんいますよ)。
大好きな「だいじろー」さんの動画。タイ、日本、インド、香港の英語発音の違いがよくわかります。マレーシアの日常的な英語の会話は、まさにこんな感じ。
イギリス英語がさらにワケわからんことに
大好きすぎて、またまた引用した「だいじろー」さん。
マレーシアはイギリス領だったので、名詞はほとんどイギリス式。アメリカで英語を習った人は、この動画のように名詞の違いに困惑するかも。
文法、発音、名詞と、トラップ満載です。
これらの理由で、特にアメリカ英語のネイティブは現地の英語が聞き取れないかもしれません。
マレーシアでの英会話まとめ
第2言語の察する英語がネイティブよりも
コミュニケーションの輪を広げると私が思う理由ですが
私が出会った
ハイソサイティなアメリカ人夫妻の発言も起因しています。
ハワイにいた時、生粋のアメリカ人のパーティで、本土から来たご夫妻と出会いました。
夫は某Google(某ちゃうやん)エンジニア
妻は某美術館(こっちは忘れたから)キュレーター
という方々で教養のある人たちでした。
ほとんど英語が話せないアジア人の私にも気さくで、受け答えがうまくないのがわかると、自分たちの話をして場をつなぐ気遣いもできるほど。
しかし、彼らが東京へ行った話の中で
「なんで日本人は英語が話せないの?誰に道を聞いてもダメだったわ」
という発言に驚きました。
え、君ら、国で言葉も文化も違うのに、それでも世界中がぜんぶ英語ぐらい話すのが当たり前やと思ってんの!?
と英語では話せないから、心で思った村上でした。
翌日この話を聞いて、カリフォルニア出身のアメリカ人の英語の先生は
「だから僕は、アメリカ人が嫌いだ!」って激おこでしたから
全欧米人が同じではないですけど、どこでも通じると考える英語ネイティブは多いと思います。
だから、自分たちの言葉のルールにこだわるのかも。
他言語を覚えるのは、それなりに時間がかかるので、その体験をした人たちは、正しさよりも「伝わる」心地よさを感じるのかもしれません。
ちなみに、マレーシアの英会話学校は欧米よりも安価ですが
発音や文法に難がある先生のケースも。
もちろん、手頃でちゃんとした学校もあるので
英語留学の場合は見極めが大切かもしれません。