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聖なる導きにゆだねる。

直感を信じて結果をゆだねれば、 想像以上の未来がやって来ました。


 逆に、何事も思い通りにしようとすれば、悩みが深まっていきます。
 なぜなら、それは"我"であり、我を強くさせるのは怖れだから。"愛"によって選ぶとき、安心していられます。そして、自分でコントロールしなくなると、頭では想像もつかない素晴らしい未来がやって来るのです。
 こまち編集長時代の私は、すべて自分でコントロールしようとして行き詰っていきました。創刊当時は人も経験も足りず、わずか3名の編集スタッフで月に200~300件の取材をこなす状況。雑誌編集経験があったのは私だけでしたから、スタッフと同様の実務をこなしながら、全員の仕事の管理や指導を行っていました。この状況と立場が、私の中に怖れを植え付けたのです。「本やスタッフの責任は私にある。未経験者が大きなミスをしないように、私がすべて把握してコントロールしなければならない」。すさまじい仕事量と責任に対するプレッシャーが、次第に私を追い込んでいきました。


人は限界ギリギリになると、 守りに入る傾向があります。


 限界を超えるとは、すでに知っていて安全だと思っている境界の外へ行くこと。だから、状況がいくらひどくても、知らない場所へ行く怖れよりはマシだと思ってしまいます。
 例えば、上司が冷酷な人間で、苛められながらも辞めない会社員の場合。「いくら頑張っても、さらに責任を押し付けられるばかり。だけど、辞めたら生活に困る。仕事は見つかるだろうか。次の就職先で同じ思いはしないだろうか。だったら、今のまま我慢するほうがいい」。このように、すでに体験して想像できる範囲の状況から出たくないという思考になりがちです。これは、素直で人を受け入れる気持ちがある人ほど、思考を操られやすくなります。
 相手の気持ちを考えて何をどう伝えるか、言葉や態度を選ぶのが大人のマナーです。思い通りに操りたいという欲求が強い人は、相手の弱い部分を突く言葉を選び、揺さぶりをかけたり感情をぶつけたりするもの。素直な人はそれをまともに受けて、すべてが自分の責任だと思い込み、負の思考ループになっていきます。しかし、人に操られてしまうのは、自ら人生を選んでないから起こること。失敗するぐらいなら、考えないほうが楽だと、結果を他人に任せるのは、人生を明け渡しているのと同じです。主人と奴隷のドラマを演じているだけで、人生における本当の悦びを得ることはできないとわかりました。


人生の悦びとは、 自分自身を生きること。

 人に押し付けられた役を演じるのではなく、自らの怖れに振り回されるのでもありません。
 今、あなたが置かれている状況が嫌だったら、直感を頼りに人生を変えましょう。あなたの心の奥にある愛は、本当の悦びを知っています。愛に生きるのか怖れに生きるのか、選ぶのは自分です。覚悟を決めて愛と悦びを選択したとき、どこへ向かえばいいか直感が降りてきます。偉そうに聞こえたらごめんなさい。その聖なる導きに未来をゆだねれば、本来の自分を取り戻せると身を持って体験した次第です。

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