雪が舞い落ちてくるのを見ていると、どうしてこんな気持ちになるのだろうと考えた。
空気中の水分が冷やされて、ふんわり白くなる。
終わらない音楽みたいに、それを目で聴いている。
寒いのがいけない。
これが夏ならこんな気持ちにはならないだろう。
上から下へ落ちるものはすべて涙のパラフレーズなのだろうか。
雨よりも少し、ゆっくり空気をはらんで落ちてゆく。
だからほんの少し、やさしい。
もしも天使がいるなら、こんな感じかもしれないと思ってみる。
傘はささない。
雪をまとってみたいなんて、子どもじみているかもしれないけれど。
◯写真はみんなのフォトギャラリーからお借りしました
#エッセイ #雪 #冬