ご朱印帳
先日、出雲大神宮へ行ったとき、ご朱印帳を購入した。神社やお寺は好きでよく行くけれど、ご朱印帳に興味はなかった。
今回、お賽銭のためにお金を崩したくて、お守りやお札を見ていた。
お札は3つと決めていて、天照皇大神、あとは京都の一宮、上賀茂神社か下鴨神社、それと鎮守の神社である、鷺の森神社。
天照皇大神は、たいがいどこでも売っているけど、ここでは売っていなかった。出雲さんはやっぱり大国主命なんだなぁ。
で、しばらく悩んでどうしてかご朱印帳を買おう、と思った。
「ご朱印、押しましょうか?」
かわいい巫女さんに聞かれ、あぁはい、と答えた。ま、こういうのもご縁だなと思う。
妹がご朱印帳は棺桶に入れられるらしいと言っていたのを思い出した。入れるかどうかは置いておいて、せっかく神社によくいくんだから集めてみてもいいかもしれない、となんだか嬉しくなった。
京都の出雲大神宮は、タスキをもらってから山道を登る。少し歩いて、その場所についたとき、あれ?と思った。鳥のさえずりが急に遠ざかったような気がした。上手く言えないけど急に空気が変わった。
私以外は誰もいない。一斉に何かに見られているような気持ちになる。
神社へ行くと、こんな感覚によく出会う。
呼ばれてきたんだなぁと一息ついて手を合わせる。私は目を閉じない。しっかり目を合わせるつもりで挨拶する。願い事はしない。お礼だけ伝える。どうしてか神社にいくと感謝しか出てこないようになってきている。
最近、願い事とか夢とか、そんなのが全く出てこない。
ないことはないんだろうけど、いざ目の前にすると出てこないのだ。
なんだかよくわからない。いいんだか悪いんだか。
そんなこんなで、また来年も神社へ足を運ぶのが楽しみになった。
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