イジワルだなんて言わないで
幼い頃から忘れ物の多い性格で、あった出来事もすぐ忘れちゃうので忘れる前にここに残します。
私たち家族は、長崎に住んでいます。
夫の出身が長崎で、2年前に東京からUターン転職をしてきました。
義実家が近くにあるんですが、特に予定のない週末は義実家に行きお風呂〜夕飯をお世話になるという義実家におんぶに抱っこの甘ったれ嫁です。
義母はおもてなし上手・お料理上手のエネルギッシュな人です。なので孫と共に過ごす時間+お言葉に甘える事が親孝行だとも思ってます。(そうだよね?笑)
さて、そんな義実家で起きた週末の出来事。
夕飯中に次女(2歳半)が牛乳が飲みたいと言うので、義母が瓶牛乳を出してくれました。
瓶の牛乳ってだけで、特別感があり次女は瓶から直接飲むのがお好きな様子。
だがしかし問題が!
その瓶牛乳、最後の一本だったんですね。
はい。皆さんの想像通り長女(5歳2ヶ月)も当然ながら欲しがります。
なので、次女の瓶牛乳から長女の分を小さいコップにつぎ分けたんです。
そしたらもう火が付いたように泣くわけですよ次女が。
そりゃそうです。世間で言う【イヤイヤ期】を彼女は今まさに生きているわけです。
ましてや自分だけの特別な瓶牛乳を姉に少しでも飲まれるときたら納得いかないのも無理はない。
でも欲しいのは姉も一緒。
姉は100歩譲って、コップに少量しかもらってないんです。
でも文句も言わず、それを受け入れてくれましてね。
義両親との夕飯中に、次女の奇声が響き渡る…。
(きっ…気まずい)
あなたならそこでどうしますか?
私はとりあえず、少しの時間は泣いて発散させました。
だって次女の気持ちもわかるので。
それに泣くとスッキリする事ってありますよね。
そこでとんできた義母からの言葉が、
義母「〇〇ちゃん(次女)イジワルねぇ〜」と。
私(苦笑い…)
うん、わかる…わかります。
場を和ませようと思ってくれたのかな…。
そう言っちゃう気持ちも分かります…。
そんな場面って、子どもといると頻繁にありますよね。
おもちゃを譲らないとか、貸したくないとか、1人で使いたいとか。
おやつを分けない、1人で全部食べたいとか。
でもそれに対して「イジワルね」という言葉をかけるのは、私としては悲しい。非常に悲しい。
でも義母に悪気はない。それもわかってる。
我々の親世代って割とそういう事を普通に言うし、そんな育てられ方をしてきていて、自分たちもそのように育てられた世代だと思っています。
私たちは、自分が育てられた時のように親をモデリングして子育てをしていると言われています。
例えば、医者の子は医者になる事が多いし、悲しいけれど虐待の連鎖もそうだったり…。
なので、もし断ち切りたい・断ち切るべき流れがあるのならば強い意志を持って自分たち世代で断ち切る必要があると私は思っています。
次女が瓶牛乳を譲れないのは、仕方ない。
だってまだ2歳だし、瓶牛乳の特別感は独り占めしたいだろうし。他にも理由なんていくらでも想像がつきます。
だから私も夫もしばらく待って、ちょっと駆け引きをしつつ(ねぇねにあげるのが嫌だったら、牛乳は冷蔵庫に片付けようか?とか)少し落ち着いて来たところで次女に話しかけます。
「ここはね、お家じゃないよね。この牛乳は〇〇ちゃん(次女)の物じゃなくて、おばあちゃんのお家の牛乳だよね。これね、一本しか今はないんだって。お姉ちゃんも牛乳飲みたいんだって。だからお姉ちゃんにも少し分けてくれる?」
ゆっくりゆっくり、優しく問いかけます。
すると少し冷静さを取り戻した次女は涙を目にいっぱい溜めながら頷いてくれました。
それを見て夫が、
「〇〇ちゃん(次女)ありがとう。わけっこできたね。優しかったね。偉かったよ!」と褒めるではありませんか。
グッジョブ夫!!
きっと、義母のイジワルという言葉が引っかかったんだと思います。
私がいつも言葉かけにうるさいから。(笑)
(ここで大前提として!!!義母との関係は良好です!義母を責めている記事では一切ありません!話の一例として挙げさせてもらってます。お義母さん、話のネタにしてごめんね。)
子どもの心は、かけた言葉から作られると思っています。
だからイジワルといえば、イジワルになっちゃう。
あなたの周りにイジワルな子が仮にいるとしたら、なんでそういう行動を取るのかを掘り下げてもらいたい。
その行動が、何のシグナルなのかを。
寂しいのかな、構って欲しいのかな、イライラしてるのかな。
そしてその原因は何なのかなと。
望ましくない行動を子どもがした時に、怒鳴り散らかして黙らせようとしたりパワープレイで持っていこうとする人を時々見かけますが、それはナンセンス。
やめてくれそれ!!といつも言いたくなります。
私はこの方法を、イソップ童話の【北風と太陽方式】と勝手に名付けています。
怒鳴ってやめたからと言って、根本解決しませんからね。心に問いかける、優しさでじわじわと攻めるのです。そう、お話に出てくる太陽のように。
親の威厳?上下関係?!親の言うことは聞くべき?!
いやいやいやいや、ちょっと待てぃ。
大人の方が勝手だし間違いだらけだし、ちょっと早く生まれただけですからね。私たち大人は。
子どもたちの方が、よっぽど賢いし感覚だって鋭いし何でもよく分かってるんだぞ!!と声を大にして言いたい。
言葉かけは、タダで贈れる最高のギフトです。
温かい言葉のシャワーで、子ども達を満たしてあげたい。
前向きな言葉をかけ続けたい。
私が子育てや保育で大切にしていることの一つです。
(怒っちゃうことも、失敗することもたくさんあるけどね。)
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