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聖母戴冠

Coronation of the Virgin
聖母戴冠を英語であらわすと、上記のように
なります。カトリック教会で12世紀後半に
描かれるようになった図像で、被昇天した
聖母が三位一体の神から冠を授けられる場面を
描いています。

日本語であらわすと、なんとも難しい
漢字の羅列になってしまいますが、英語で
あらわすとストンと落ちてくる気がします。
もともと英語圏で発生した教義ですからその方が
分かり易いのも当然と言えば当然ですね。

この写真からも、このエピソードをガウディが
いかに大切に描こうとしていたかが伺えます。
なんとも高貴で優雅な表情の人間が描かれて
います。それまでは教会内の絵画として飾られていたものを、ガウディは教会建物の外側に
彫刻として描き出したのです。立体的な彫刻で
表されたものは平面的な絵画よりもずっと、リアリティにとみ、迫力も満点です。否が応でも神の栄光は高まるというわけですね。ガウディの狙いは見事的中したのです。この彫刻は生誕のファサードの真ん中の一番高いところに飾られています。かくして、聖母戴冠のエピソードを通して神は栄光を表し今日も私たちを見下ろしています。

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