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ピアノの先生の独り言♪#34ピアノの「所作(しょさ)」とは。
ピアノ教師歴 四半世紀のmasakopianoです。
「所作」という言葉が好きです。
昔、茶道を少し習った経験があり、「所作(しょさ)」=立ち振る舞いは作法に通じると、
お師匠さんからよく聞かされていました。
たった1杯のお茶を頂くのに、なぜあんなにいろんな作法があるの?と当時は思っていましたが、「所作」は座る、歩くなど全ての日常動作に通じます。
そして、所作はピアノにも通じる素晴らしい日本の言葉だと思います。
ピアノの所作は美しい指と姿勢から
やはりどの分野も、基本姿勢ですよね。
野球選手、水泳選手、バレエ・・・
最初にまずは基本フォームを何度も練習させられます。
ピアノは、座る姿勢と指の形。
まずは、足が届くか、これすごーく大切。
ピアノは座って弾くので、体は足で支えます。
そうしないと上半身がぐらぐらして、不安定になってしまいます。
小さなお子さんは必ず足台(なければ踏み台などで代用)で体を支えましょう。
椅子も高すぎ、低すぎはよくありません。
鍵盤に手を置いたときに、
肩から指先にビー玉を転がしたときに、途中で止まらず、スーッと指まで転がるイメージです😊
指の形は、先生によって表現が違いますが、
私はフォークの手とお話ししてます。
そして、ピアノはホワイトチョコレートとチョコレートのケーキ🎂
そこにすーっとフォークを刺すイメージです。
決して、叩いたり、突き刺したりはしませんよね笑
ピアノを弾くとは『弾む』の漢字です。
自分の手がピアノのケーキの上で、弾んで♪
はーい、美味しいね!!って。
美しい所作は美しい音になる。
今は、一流のピアニストの演奏動画も手軽に見ることが出来ます。
美しい音は、音をミュートにしていても伝わってきます。
なぜなら、弾く姿、指が美しいのです。
私の言う美しさとは、手タレさんのようなシミやシワのない手のことではなく、
手が語っている、歌っている、そんな手です。
フジコ・ヘミングさんがその代表的な美しい所作のピアニストですね。
手はグローブのように太いけれど、その手は美しいです。
それは、彼女の人生そのものを語っているかのようです。
そして、その手からは味わい深い、彼女しか出せない音色が奏出られる。
その所作が、音を作ってる。
YouTubeなどで、最近の流行りの曲や弾き方を観ていると、
速弾きだったり、体をカッコ良くゆらして弾いてる方、
みなさん、楽しく弾いてるな〜〜っと観てます😊
クラシック音楽の美しい所作、ポップスなどノリノリの所作、どちらもその音になる為の弾き方なんでしょうね。
まずはお手本の所作から学ぶ。
とは言え、自己流でやると、どうしても力が入ってしまいがち。 テキストなんかには、お手本の座り方や手の形の、写真入りのものもあります。
特に初心者の方は、お手本や先生の所作のマネから入るのがいいですね。 そして、少しずつ自分なりのスタイルを見つけていけばいいと思います。