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リーダーとは何か

最近リーダーって何だろうと考えます。Leaderのほうです。

学級委員とか校長先生、企業の社長、総理大臣もリーダーですね。

リーダーって何をする人なのか。
進む方向を決める人、指導者、目標を掲げる人などと考えていました。先頭、首位に立っている競技者、という意味も辞書にあるようです。

何の本だったか忘れてしましたが、「リーダーとは、群れのみなさんに、公平に食べ物を分けることができる人」のことをいう、との一説がありました。

昔むかし、人が群れで食べ物を得ていた時、取れた獲物を、群れの構成員に分けます。獲物をとるのに活躍した人がいれば、具合が悪くて狩りに参加できなかった人もいる。様々な構成員がいるなか、不満が出ないように、もらえなくて困る人が出ないように、食べ物を分けることが出来る人が優れたリーダー、というお話です。

例えば「狩りが上手な人」がリーダーとか、「米作りが上手な人」がリーダーというのならば、わかりやすいのですが、そうではなくて「分けるのが上手な人」という所が意外な感じがして、心に残ったのでした。

無意識のうちに、力が強い人とか、獲物や作物を生み出す人がリーダーなのかと思っていたのです。そういう群れもあったのかもしれませんが、それだけではない。結局、うまく獲物が分けられなくて食べ物が得られなければ、何も生み出されなかったことと同じわけです。

また、リーダーの作られ方について。
さまざまな災害が起こりますが、その度に避難所が学校などに作られます。混乱した非常事態の中、自然とリーダーが生まれる事がある、と聞きます。
その場所にいる人たちを何とか生き延びさせるために、知恵と工夫と思いやりをもって行動する人がだんだんと現れる、というお話です。年齢とか経験とか、肩書やもちろん世襲などにかかわらず。
選挙をして選ばなくとも、自然と優れたリーダーは生まれる可能性があるようです。

リーダーを選ぶ、というのは難しい、自分の心の中を覗く作業だと思います。目先の利益のために、自分の得になるリーダーを人は選びがちです。
でも本当にそれでいいのか。自分には都合が良くても、困っている人がたくさんいる世界は、本当に生きやすい場所なのかどうかそれが本当に望ましい状態なのかを考える必要があると思います。

群れのみんなが安心して生きていける、弱っている構成員にも何とか手を差し伸べられる優れたリーダーを選ぶことが、結局は自分のためになるのかもしれません。

空のお米の棚を見ながら、そんなことを考えました。






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