葛飾応為「吉原格子先之図」-肉筆画の魅力 at 太田記念美術館
葛飾応為のことを詳しく知ったのは、六年前に大阪あべのハルカスで葛飾北斎の展覧会が開催された際にNHKが放送していた番組を見たからだった。応為は北斎の娘で、自身も絵師であり、北斎の仕事を手伝ったりもしていた。現存している応為の作品はそれほど多くはない。テレビで見た応為の絵は、光と闇の表現が巧みで、時に鮮烈な赤が強く印象に残る。
応為の名は、お栄さんという。父北斎が「おーい!」と呼ぶので、それを雅号としたらしい。
六年間、いつかは観に行こうと思っていた応為の「吉原格子先之図」