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イーロン・マスクが作る「地下トンネル」とは?

こんにちは。

日本では注目されていませんが、
イーロン・マスクは、地下にトンネルを作っているのです。

その会社が「The Boring Company(ボーリングカンパニー)」

では、イーロン・マスクは、何を目指して
地下トンネルを掘削しているのでしょうか?

The Boring Companyとは?

17年前にイーロン・マスクが設立した
非上場企業です。

投資家から6億7500万ドル(約880億円)を調達し、
企業評価額が56億7500万ドル(約7400億円)に達しました。

非上場企業・・・株式取引所で株式を売買していない企業。社外の意向に左右されない、経営陣の意向が経営に反映されやすい企業です。

なぜ地下トンネルを

なぜ地下にトンネルを建設するのかに対して、
同社のHPで3つ説明されています。
"Solve traffic"、"Beautify our cities"、"Enable Hyperloop"
ではそれぞれを見ていきましょう。

Solve traffic(渋滞を解決する)

3D道路の構図は、渋滞の問題を解決するためです。
3D道路の構図とは、現在の主流で、
「地上の道路」と「高架道路」です。

しかし、高架の高速道路の建設費は、非常に高価です。
普通の高速道路の建築費は、
日本で50.1億円/km、アメリカで19.1億円/km
高架にすれば、約20倍に膨れ上がります。

しかし、トンネル交通網は、3D道路の構図と
経済的に実現できる高速輸送ができます。

理由として、テスラ車1台分の大きさが
走ることができる均一の断面幅にすることで
掘削量と掘削機のコストを下げることができるのです。

Beautify our cities(都市の美化)

既存の交通網は、土地の少ない都市では、
貴重なスペースを占領しています。

先ほど記載した通り、トンネル幅を削減することで、
交通網全体を地下に移動させることができます。

交通網を地下にすることで、
高架道路をなくし、景観を良くすることができます。
また、高架道路がなくなるため、
その分のスペースを新しく利用することができます。

さらに、車の騒音などの公害問題も解決できます。

Enable Hyperloop(Hyperloopを実現する)

ここでのHyperloopとは、地下トンネルのことです。

Hyperloopの交通網は、他の代替手段を凌駕する
高速地域輸送を実現します。

ポイントからポイントまで高速輸送で
アクセスを可能にします。

地下トンネルの現状

EV(電気自動車)を走らせ、目的地まで
高速移動できるようにすることが特徴です。

そして、このシステムの名前がLVCC Loop
(LAS VEGAS Convention Center Loop)です。
名前の通り、ラスベガスのネバダにあります。

現在、ラスベガスにNorth/Central/Southの
試作の3駅(NorthからSouthの全長5.5km)が構えられています。

LVCC Loopのコストは、約4700万ドル(約66億円)です。
この駅によって、徒歩45分の時間を2分に短縮します。

以下は試作段階の地下トンネルです。

Centralの駅外観
Central駅構内
トンネルを走るテスラ

LVCC Loopの将来

Distinction from Subway:地下鉄道との差別化

地下鉄道ではなく、地下高速道路の
システムのようになります。

LVCCは、各駅に停車するのではなく、
乗車客の目的地まで停車することなく運びます。

さらに、地下鉄道の最高速度約2.3倍の
スピードを出すことができるため
時間を短縮化することができるようになります。

Capacity(最大乗車客数)

3駅で、1時間あたり乗客数4400人まで可能です。

将来的に51の駅を作り、
1時間当たり57,000人の乗客車を目指します。

Service Extensions(サービスの拡大)

LVCC LoopからStrip沿いのリゾート、
Harry Reid国際空港、Allegiantスタジアム、
ラスベガスのダウンタウンまで拡大します。



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