【世界の再構築!?】グレート・リセットとは?
こんにちは。
近年、新しい技術が世の中に
どんどんと進出しています。
例えば、ARやVRのXR、IoT、AI、ブロックチェーンなど
新しい技術に対して、社会の仕組みは間に合っていません。
そこで、私たちは「新しい仕組み」が必要なのです。
「グレート・リセット」とは?
グレートリセットとは、2011年アメリカの経済学者
リチャード・フロリダ氏の本のタイトルとして作られ、
「現在の社会を構成する金融や社会経済などの
様々なシステムを一度リセットし、再構築すること」
を意味します。
今、「グレートリセット」が注目されている理由として、
世界情勢の改善に取り組む国際機関である
「世界経済フォーラム(WEF:The World Economic Forum)」が
毎年1月にスイスのダボスで開催する年次総会「ダボス会議」の
2021年(新型コロナのため2022年に延期)のテーマとして設定されました。
私たちが生活する世界は、複雑な金融システム・
社会経済システムのもとで動いています。
地球温暖化や生物多様性の喪失、天然資源の枯渇など多くの問題があります。
→物質的成長や目先の経済的利益へ過度に依存してきたことで、
経済システムは活力を失いつつあります。
そこに新型コロナウイルスのパンデミックが最後の一撃を加えたのです。
数えきれないほど多くの暮らしが失われ、深刻な経済危機、国際関係の行き詰まりが深ることになりました。
私たちの生き方、働き方、互いの交流のあり方を変える必要があります。
持続可能性(Sustainability)、包摂性(Inclusivity)、回復力(Resilience)を中心に添えた新しい経済システムを採用すること、
グレート・リセットが求められているのです。
グレートリセットの実現
グレートリセットの実現に向けて、3つの重要な項目があります。
・「より公平性のある市場を目指す」
・「新しく拡張された投資プログラムを活用する」
・「各専門分野を超えた協力と革新」
の3つです。
より公平性のある市場を目指す
多くの企業でDX導入が進み、自動化による業務の
効率アップが期待されています。
必要とされなくなる職が増えると同時に、
新しい労働環境や職種が生まれますが、
新雇用の増加に対応できるかが問題です。
AIに取って代わられた職種やコロナ禍で失業した人のサポートに加え、
新たな体制に備える体制が必要です。
そこで、公平な市場とは、「豊かさ」を一部の人々だけでなく、
多くの人々と共有し、不平等な社会ではなく平等な社会を望む考え方が重要になります。
より公平な市場を実現するために、富裕税の変更や貿易、
競争を管理する政府、新しいスキル習得、教育の見直しが必要になります。
新しく拡張された投資プログラムを活用する
異常気象、エネルギー枯渇など近年多くのメディアに取り上げられ、
カーボンニュートラルが注目されています。
新しく拡張された投資プログラムの例にESG投資があります。
ESG投資は、従来の財務情報だけでなく、ESGに配慮している企業を
重視している企業を重視・選別して行う投資のことです。
様々な業界に対して、ESGの数値から見た実績を向上させるため
インセンティブを与えることを目指す。
各専門分野を超えた協力と革新
第四次産業革命のイノベーションを活用した上で、
健康と社会的課題に取り組むことです。
第四次産業革命とは、21世紀のデジタル革命のことです。
ここで求められることは、企業や大学などの研究機関など
異なる分野同士が協力をさらに強化することが求められます。