スタグフレーションの危機
こんにちは。
スーパーに行って、「なんか値段が高いな」と思う方が増えたと思います。
原油高によるガソリン価格の高騰がニュースに取り沙汰されています。
さらに小麦やじゃがいも、調味料から魚類、果物まで値上げのニュースは幅広くされています。
なぜ、景気が悪いのに物価が上昇するのでしょうか?
「スタグフレーション」とは?
まず、タイトルにもある「スタグフレーション」とは何でしょうか?
簡単に言うと、スタグフレーション=不況+インフレーション
スタグフレーションは、一度突入すると抜け出すのが難しい。通常の景気後退であれば、金利を下げることで支出や消費を刺激することができる。しかし、スタグフレーション中に金利を下げるとインフレを悪化させる、また最悪の場合、通貨が暴落するとハイパーインフレーションが起きる。
スタグフレーションの懸念
過去のスタグフレーションの分析から、すたぐフレションを引き起こすファクターとして、原油価格の急騰や欠陥のある経済政策、金本位制、供給ショック、労働力不足などを挙げられる。
世界的なロックダウンの影響から2020年4月にはマイナス価格に陥ると言う異常事態になったWTI原油先物価格ですが、その後は急速に回復基調に転じた。2021年12月23日1バレ73.76ドル(8,444.78円)とパンデミック以前である2年前に比べて約40%増しとなっている。
高騰の原因は、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成されるOPECプラスが供給を抑制しているからです。原油価格の高騰は、ガソリンや軽油だけでなく、原油は貿易船や飛行機で輸出入される農作物などの価格も引き上げます。
インフレを抑制するためには原油価格を安定させる必要があるが、増産要請を拒絶しています。
さらに、この状況に追い討ちをかけているのが供給ショックです。巣篭もり需要や経済活動の再開を受けて、需要が急激に拡大しているにもかかわらず、生産能力が追いついてない。原因は石油燃料などの原料不足や感染リスクからの労働力不足が挙げられる。
米国連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和を縮小、利上げ開始には慎重な姿勢も見えるが、前倒しになる可能性もあります。もし、現状スタグフレーションと仮定するならば、この時期の利上げは大きなリスクを伴うことになるかもしれません。