NIPH研修 Day4: キャリア論
(2021/10/04)
オリエンテーションを経て、週末を挟んだ月曜日。この日は、院長先生や研修担当責任者の先生から、ご自身のキャリア論についてご講演いただきました。
講演の中でご紹介頂いたのが「Health officerになる際に言われたかった10のこと」というタイトルの論文です。
Public health, like politics, is the art of the possible. To maximize effectiveness, public health officers in any jurisdiction should (1) get good data and ensure timely and effective dissemination; (2) prioritize and tackle more difficult initiatives first; (3) find, fight, and win winnable battles in areas where progress is possible but not ensured without focused, strategic effort; (4) support and hire great people and protect them so they can do their jobs; (5) address communicable diseases and environmental health effectively; (6) do not cede the clinical realm-public health programs depend on clinical care and on effective coordination between health care and public health; (7) learn and manage the budget cycle; (8) manage the context; (9) never surprise their boss; and (10) follow core principles.
(Frieden TR. Ten Things I Wish Someone Had Told Me When I Became a Health Officer. Am J Public Health. 2016 Jul;106(7):1214-8.)
(2)より困難な取り組みに優先順位をつけて最初に取り組むこと
(3)集中した戦略的な努力なしには進歩が望めない分野において、勝てる戦いを見つけ、戦い、勝利すること
(4)優れた人材を支援し、雇用し、彼らが仕事をできるように保護すること
(7)予算サイクルを学び、管理する
(10)基本原則に従う
と、この辺りは公衆衛生分野に限らず、組織で何か取り組む際に肝心な心がけであると思いました。
院長先生のお話で印象に残ったのは「得意なことを仕事にするのがよい」ということです。「得意なこと」は自分だけでは分からないこともあり、他者からの評価によって気づくこともあります。そのため、率直に自分に意見を告げてくれる関係性の友人知人は大切である、と強調されていました。
先生方は、さまざまな国や地域・分野でお仕事をされていて羨ましく感じました。結婚、出産、育児は「なるようになる」の精神でいこう、事前の家庭内インフォームドコンセントが重要である、という言葉を参考にいたします。笑
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