まさきひろ(廣真希/広真紀)

小説、エッセイなどを不定期でアップしています。簡単な経歴→長崎市の原爆投下地点近くで出…

まさきひろ(廣真希/広真紀)

小説、エッセイなどを不定期でアップしています。簡単な経歴→長崎市の原爆投下地点近くで出生。漫画ばかり描いて高校受験失敗。偏差値39から大逆転国立大学入学。映画研究会から上京して助監督・脚本家になるも、都落ち。長崎でロック系ミニコミ誌編集長で再起。再び上京してアニメ脚本家に。

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  • ノンセクションの50

    《(和)non+section》枠が限定されていないこと。特に、クイズ番組などで出題範囲が限定されていない部門。(goo辞書より) 不定期更新。

  • 映画

    自己紹介 「ラリー」名義でNIFTY-Serve 日本映画街フォーラム(FJMOVIE) カルト部屋 ボードリーダー/元「Japanerse Horror Movies Database」管理人

  • Walk on the Outside of Spaces

    『アルゴ遠征隊西部へ(The Argo Goes West)』『高次元へつづく山(Olympus on Mars)』につづくアメリカ史改変SFアドベンチャー・シリーズ第三弾! アメリカ合衆国の不参加で第二次世界大戦が枢軸国の勝利に終わった世界。 1962年、アメリカ現代史のドキュメンタリー映画を編集していたホーソーンはフィルムが次々に書き換えられていくのに気づく。中立を貫いたはずのアメリカが日本に原爆に落とし、朝鮮、ベトナムに参戦しているのだ。何者かがパラレルワールドを継ぎ接ぎしている! ジョン・F・ケネディ大統領は歴史修正を阻止すべく特殊部隊を高次元宇宙に派兵する!

  • 時代小説集

    股旅もの「旅鴉餓鬼地獄」、シナリオ「宮本武蔵 鬼子母神の巻」、以後「畜生国訪問記」「吸血鬼光源氏」「水戸黄門古墳漫遊記」などを予定。 不定期更新。

  • 小説『The Argo Goes West』

    1900年、フロンティア消滅宣言をしたアメリカに、突如としてギリシア神話の世界が侵略をはじめる。帝国主義者セオドア・ルーズベルト副大統領は最新科学の粋を集め戦闘機関車アーゴ号を建造。怪物たちの跋扈するニュー・フロンティアを西へと驀進する! 毎週土曜日更新。

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    • シナリオについて #5

       前にも書いたことありますけど、長崎の劇団で座付き作家をしていた頃、観劇していただいた知り合いの長崎新聞記者様から、「だめだよ。説明しすぎだよ。観客も考えたいんだよ。説明しすぎるとそれができなんだよ」というご批判をいただきました。  シェイクスピアの時代にクリストファー・マーロウという劇作家がおりまして、代表作『フォースタス博士』など読みますと、シェイクスピアより頭が良い。テーマにしろ展開にしろ論理的で、曇りがない。完成度という点では、シェイクスピアより上かもしれません。しか

      • ジョイ・ディヴィジョンもニューオーダー、どっちもCD持ってるけど、同じバンドだということを今日の今日まで知らなかった。恥ず〜(^_^;)

        • シナリオについて #4

          4、ショッキング演出  予想だにしない展開で観客を驚かす手法がある。  たとえば、ヒロインが長年離れ離れになっている恋人を訪ねて行ったら、死んでいた、ガーン!という展開。  観客(視聴者)がヒロインに感情移入していれば「ま、まさか……」とショックも大きいだろう。  しかし、次のような設定がある場合はどうだろう?  ヒロインには男の同行者がいる。その男はヒロインに恋している。しかし、ヒロインはそのことを知らず、友人として感謝している。男もヒロインが恋人を愛していることを知って

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          シナリオについて #3

           第3回は「回想内回想」。  ある作品の打ち合わせで、監督が回想シーンの中にさらに回想シーンを入れるよう求めたが、脚本家が頑としてそれを拒否する、ということがあった。  その脚本家は脚本講座で「回想内回想は禁じ手だ」と教わったらしい。  回想内回想は僕もやったことがないのだけど、サンプル・プロットを作ってみる。  敬遠する脚本家も多いが、トム・ストッパードなんかはわりと多用している。たとえば『ビリー・バスゲイト』では長い長い回想シーンがあって、回想戻りで、「あ、これ回想だ

          シナリオについて #2

           実際に自分の書いたプロットを引用しますので、構成がどのようになっているか推理してください。(0〜8の番号はオリジナルにはないのですが説明のため振りました) 満月をさがして #26「伝えたいもの…」 プロット by まさきひろ  おわかりいただけましたでしょうか? このプロットは5つのブロック(A〜E)から出来ています。 A(1〜2)  新曲に対する円の決意。 B(3)    リスナーに何を伝えたいか訊かれる満月だが答えられない C(4〜5)  悩む満月。 D(6〜7前

          シナリオについて #1

           シナリオはこう書かねばならない――なんてのはないと思う。書きたいように書けばいい。少なくとも、僕はこう書いてきた―― 1、キャラクターの創造  1980年代の中頃、助監督を辞めて2時間ドラマの企画書(プロット)やシナリオを書いていた頃の話。S監督と打ち合わせするため、当時新百合ヶ丘にあった日本映画学校(現・日本映画大学)に行った。打ち合わせを済ませた後、S監督から「これから授業がある。おまえ一日講師やれ」と言われた。教育学部出身で教育実習の経験はあるが、準備も何もしてき

          マイ・ライフ・アズ・ア・リビングデッド #おしらせ

           noreで連載しました    自伝エッセイ「たそがれに屁の河童」    自伝エッセイ「マイ・ライフ・アズ・ア・リビングデッド」  に    掌編小説「てのひらの中の虚空」    青春パニック小説「7・23」    青春小説『ウグイス男子』    掌編小説『グッピー』    小説「小間物屋を開く」  を加えて、 「マイ・ライフ・アズ・ア・リビングデッド 〜人生腐乱万丈〜」  としてAmazonにて書籍&電子書籍を出版しました。  オリジナルから若干の加筆修正あります。  そ

          マイ・ライフ・アズ・ア・リビングデッド #おしらせ

          マイ・ライフ・アズ・ア・リビングデッド #18

           1980年初頭、シンセサイザーで遊んでいた。きっかけは、僕が監督した8mm映画『新・たそがれに還る』(前述)の音楽を長崎大学シンセサイザー部にお願いしたこと。それでシンセサイザーに興味を持ち、自分でもRolandのアナログ・シンセサイザーとリズムボックスを購入した。(現在みたいにプリセットで音色がサンプリングされてるわけでなく、自分で波長を作るやつ。) バンドじゃなく独りで演ってた。演奏したものをアウトプットしてカセットレコーダーに録音し、それをシンセサイザーにインプットし

          マイ・ライフ・アズ・ア・リビングデッド #18

          マイ・ライフ・アズ・ア・リビングデッド #17

           これは以前書いた小説「小間物屋を開く」の冒頭である。  本当にあった話である。  長崎で『ナインオー』というタウン誌を始めたのはビジネス目的だった。しかし、半年も持たず休刊。理由は予定していた広告収入が取れなかったからだ。『ナインオー』を辞める時、それまで取材したじげもんバンド(地元のバンド)に「申し訳ない」と謝った。すると、見た目はバーバリアンなスラッシュ・メタル・バンド「テロフェクター」のメンバーから「続けましょうよ。俺達も協力しますから」と励まされてはじめたのがロッ

          マイ・ライフ・アズ・ア・リビングデッド #17

          マイ・ライフ・アズ・ア・リビングデッド #16

           昔、長崎の思案橋の近く、鍛冶屋町に「ノルウェーの森」という洒落たラウンジバーがあった。  オーナーの瀬尾さんは元々、万屋町で「アップル」というロック喫茶を経営していた。ジョン・レノンが死んだ時には、イエロー・サブマリンの形をした精霊船を出し、新聞に取り上げられたこともある。その後、若者向けの「アップル」は他人に任せ、もう少し大人向けの「ノルウェーの森」を開店した。  僕は「アップル」でバイトをしていた。長崎大水害の時、本当はローテーションで勤務するはずが、親友の原くんに代わ

          マイ・ライフ・アズ・ア・リビングデッド #16

          連載中のマイライフ・アズ・ア・リビングデッドですが 順番バラバラに書いてますが 以前書いたエッセイ(たそがれに屁の河童)や青春小説などとまとめて 単行本にしようと目下準備中です しくじってもしくじってもやり直される しくじった人の励みになれれば

          連載中のマイライフ・アズ・ア・リビングデッドですが 順番バラバラに書いてますが 以前書いたエッセイ(たそがれに屁の河童)や青春小説などとまとめて 単行本にしようと目下準備中です しくじってもしくじってもやり直される しくじった人の励みになれれば

          我作为僵尸的人生 #15

           私の生まれた長崎市は江戸時代から国際都市だった。  祖父がペンキ屋を営んでいた出島はオランダ商館があったところ。もっともその当時は出島は埋め立てられていた。  西欧人だけではない。チャイナタウンもあった。新地中華街である。  曾祖母の妹・トリは姉を追いかけるように天草から長崎に出てきて、新地で貿易商をしていた中国人の曹さんと結婚した。  昭和のはじめ、新地で大火事が発生した。引火した花火が夜空に打ち上がって綺麗だった、と叔母は言っていた。曹さん一家は焼け出されて、館内町にあ

          マイ・ライフ・アズ・ア・リビングデッド #14

          『たそがれに屁の河童』でいずれ書くと予告しました助監督時代のことを書いてみます。 カチンコ  新米助監督の大事な仕事にカチンコ打ちがあります。美術部さんが作ってくれたカチンコに、白墨でシーン番号/カット番号/テイク番号を書いて、カメラの前に出し、監督が「よーい……スタート!」の声で素早くカチンと叩き、瞬時にカメラからフレームアウトさせます。目的は、編集時に撮影フィルムと録音テープをシンクロさせるためです。これがアメリカだと、「よーい」の声で叩いて、ゆっくりフレームアウトす

          マイ・ライフ・アズ・ア・リビングデッド #14

          マイ・ライフ・アズ・ア・リビングデッド #13

           先に『デジモンアドベンチャー』のベースに『蝿の王』があると書きましたが、選ばれし子供たちの中でもっとも『蝿の王』に近づいたのはタケルだと思っています。幼く、無垢ゆえに、環境に染まりやすい。残酷な環境であれば残酷にもなるでしょう。第43話『危険な遊戯!ピノッキモン』と第46話『メタルエテモンの逆襲』のタケルはかなりヤバイです。『デジモンアドベンチャー02』第19話『合成魔獣キメラモン』のタケルが怖いのはその名残りともいえます。  タケルが物語の語り手であることは、『デジモンア

          マイ・ライフ・アズ・ア・リビングデッド #13

          マイ・ライフ・アズ・ア・リビングデッド #12

          『デジモンアドベンチャー』第45話「究極体激突!ウォーグレイモンVSメタルガルルモン」の、この何気ないピヨモンの台詞は私が書いた台詞で一番好きな台詞かもしれません。いや、私は書きはしましたが(厳密にはパソコンでタイプしました)、私の頭が考え出したのではなく、ピヨモンがそう言ったのを書き留めたに過ぎません。  キャラクターが勝手に喋りだす――というのは、あります。喋りだすだけではありません。自律的に行動しだします。ミミの離脱がそうです。選ばれし子供たちが別々に行動するというのは

          マイ・ライフ・アズ・ア・リビングデッド #12