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俺たちの答え合わせ。-15年目の約束の闘い-

note連続更新。決戦前夜です。
自己肯定感はマシマシですが、試合に向けてはシビアに選手としてのメンタルを整えている次第です。

偶然か必然か、かなりリアルな過程を経て、前回公演のメインイベント後に決まったコチラの試合。

詳しくはコチラのトレーラー内にて流れをチェックしていただけた嬉しいです。

■出会いと歴史と思い出と。


タイトルはキリ良く15年目としてますが、多分彼と知り合ったのは13年くらい前が正確かもしれません。
UWF関東学生プロレス連盟では毎年ぽっぽ町田という広場で2日間興行をさせていただくのですが、自分が2年生の時だったかか?そこに観戦に来ていたのが彼でした。

学生時代はとにかく沢山プロレスについて語り合い、ああでもないこうでもないと楽しい時間を過ごしたのを覚えています。

学生時代の試合がYouTubeにありました。恥ずかしい笑。けど、多分当時の記憶の中では一番胸に刻まれた試合でした。

年次で言えば一つ違いの先輩と後輩という関係を超えて、共に学生プロレスの一つの歴史を築き上げたという自負はあります。
自分の悪い所ですが、とにかく昔の記憶が断片的な事、代表的な事しか残ってなくて、きっともっと色んなエピソードはあるはずなんですが、それは別の人が記した方が正確かもしれません。笑

■それぞれの門出、歩み、そして再会。

自分は大学卒業後、一度は会社員の道へ。
彼は短大に通っていたのですが、(UWF関東学生プロレス連盟はインカレサークル)確か2年留年したのかな?学校出た後何をしてたんだろう。

自分は社会の荒波に揉まれ、若気の至りもあったでしょうか、会社員を辞めて
プロのプロレスの世界に飛び込んだわけです。以下、プロレス業界と表現させて下さい。

それから時を経て彼もまたプロレス業界へ。
しかしながら中々リングで交わる事はありませんでした。

たしか、自分がWRESTLE-1で試合していた頃、パートナーとして招聘出来た記憶があって、アマチュア時代に苦楽を共にした後輩とメジャーと呼ばれる系譜の団体で試合出来た事は感慨深さがありました。

しかしながら、基本的には業界でも歩んでいるルートや系譜は異なり、濃い付き合いはあまりなかったと記憶しています。

■絶望と希望と再起。

彼にすったもんだの人生の関わる出来事があった後、真っ先に気に掛けたのは覚えています。

それは、自分自身がDDTグループに在籍していた時に、いわれのない誹謗中傷や、心無いコメントに傷ついた過去もあり、
ネットの掃き溜めやファン界隈のアレコレで、ありもしないような事を言われ苦しんでいる人を救いたかったという自分の中での正義があったからだと記憶しています。

たしか彼がプロレス復帰する前も、再び沢山会うようになり、コミュニケーションを多く取った気がします。

■それぞれの道、それぞれの理想、それぞれの正義。

プロレス復帰後、彼はすっかり売れっ子プロレスラーになり、今も全国各地で試合をしています。
一方で、そんな選手としての活躍と時期を同じく、PPPTOKYOという団体も組織としての変化が生まれてきます。

それは生え抜き選手のデビュー然り、生え抜き選手のプロレス業界を超越した活躍であったりと。

この頃から、自分自身も思い出を消費することがなくなってきました。
今自分が積み重ねている仕事とキャリアに自信が持ててきたからです。

生え抜き選手に対して、「我が子」としての感覚を持ち、団体という「家」を反映させる事に想いを馳せていくようになりました。

一方では彼は選手個人としての理想がきっとあり、自身が思い描く活動に注力している印象があります。

「家」の視点で見たら、生え抜きという我が子と、長い付き合いの後輩という連れ子が共存しているような感覚を覚えるようになりました。

当然、その中で目指す方向性のズレは生じてきただろうし、リングの中に対しての考え方や価値観も変わってきた実感はあります。

■人は変化するし、進化する。

ただ、今を持って思えば人生において人は環境や活動に応じて変化していくし、向上心があればその分進化していくし、同時に人付き合いも変わってくると思います。

自分自身の正義と自惚れがあって、余計なお節介を彼にしてしまい、それが彼を苦しめてしまっていたという反省はあります。

しかし、時は進むし団体も突き進むわけで。

ある種の諦念は、同時に反省と肥やしになり、自分自身を俯瞰する良い機会になりました。

もはや思い出を消費する事はない。
けれど、思い出があったから今があるという事実も変わらない。
そして変わる事なく今もそこにあるものは、
表現の仕方こそ変わってしまったけど、プロレスへの愛なんだと思います。

いや、そう言い聞かせているだけなのかもしれない。
そんな自分への葛藤とモヤモヤを振り払いたい。

2024年の俺たちの闘い。

そこに、愛はあるか!?

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