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プロレス団体経営者を、一律に尊敬します。

今回はいつもとテイストの違う記事になります。

最近よく聞かれる質問で、「プロレスの興行て儲かるんですか?」「プロレス団体て儲かるんですか?」という類のものがあります。

結論を簡潔にまとめると以下になります。

・単発で興行打つなら大きく黒字を出すことが可能。
・継続して“団体化”して運営していく程に黒字化する事が難しい。
・選手を年俸で抱えて会社運営していくのはハッキリ言って火の車。
・総じて、“儲ける”という事に対してはコスパが悪すぎる。

というのが個人的な見解です。
四つめにあるのは現実で、お金稼ぎたいなら別のビジネスに注力した方が良いです。

ただ、興行ビジネス→コンテンツビジネスに昇華させて権利ビジネス化出来れば話は別ですが、それは超越した大手のフェーズとして。

自分はWRESTLE-1時代に興行のPLを毎回見ていて、選手を年俸で契約してメジャー的概念で団体を運営していく事がいかに難しく、毎月これだけの赤字を垂れ流しているのか…
という事をまざまざと見てきた背景があります。

なので、年俸で囲わずとも、種々の契約で所属選手を抱え、それでもプロレス興行を継続して、団体として存続させていく人がいるのは、それだけの情熱と愛があるからに他なりません。

なので、今回の記事の本題であり結論ではあるのですが、自分は

プロレス団体を運営している全ての人を、一律に尊敬しています。

■なぜこの記事を書こうと思ったのか。

なぜ今こんな記事を書いているかと言えば、
選手業しかしていないプロレスラーが、プロモーターや団体運営に携わる人物たちに文句を言っている光景を度々目にするからです。

否、自分も選手業だけしていた時に同様の感情や想いになった事はたくさんあります。

けれど立場が変わってみると、その行為がいかに愚弄だったか、過去の自分を殴ってやりたくなる瞬間があります。

補足すると、スターはそれで良いんです。
スターはプロモーターが喉から手が出るほど使いたいし、種々のパフォーマンスを発揮してくれるから。
でもそうではない選手に限って…色々ありますよね。

ちなみに世界規模のスター選手て本当に謙虚で、かつアンテナの張り方が尋常でないですよね。
そんな感動秘話はまた別の機会にでも。

■プロレスラー、一度は自主興行を開催するべし。

この事は確か過去の記事でも書いてますね。

それなりにまとまっている記事なので、詳しいことはコチラをご覧いただくとして…。

そうなんです、興行を打つといかにマネタイズが難しく、いかに裏方業務が忙しくかつ大切で、そして密なコミュニケーションがいかに大切で、そして営業がどれだけ大変か。
という事を身をもって感じる事が出来るのです。

会場を借りてチケットを刷って、企画を練って交渉をして、広報をしてプロモーションをする。営業活動に精を出し、頭を下げて挨拶回りをする。
一人で何役もやってみると、いろんな景色が見えてきます。

■ゼロから積み上げる大変さ。

少し話はそれますが、「自分のお金」で開催するかどうかでも話は変わってきます。
個人的には、大手団体などで人様のお金(オーナー企業の資金)で偉そうにしている人間には「自分のお金でやってみたら?」と思ってしまう事はあります。

もちろんその立場まで成り上がることは、それだけの実績と評価があるわけですが、赤字を出しているコンテンツに対して“自分ごと化”が行われない限り、プロレスって本当の意味で大きなジャンルにはならないのでは?と思うことが多々あります。まさにW-1ではそんなことも感じてました。
それはそれとして。

なので、団体をゼロから立ち上げて、今なお継続させている人に対しては本当に尊敬の念しかないし、
仮にその人がイチ選手から「あーだ、こーだ」言われているのであれば、今すぐにその代表の肩を持ちたいと本気で思います。

ストレスの量と苦労が違うんだぞ、と。

■注目のプロモーター、尊敬する団体経営者たち。

すみません、ここから先は有料とさせて下さい。
というのも、ガンガンに個人名を出させていただきたいから。
でもご安心ください。以下に綴る内容全てプラスの内容です。褒めまくってます。というよりも本心です。そして、この記事を書くにあたったもう一つの理由が、とある団体経営者に触れたからでもあります。
それぞれの人物は、実は自分は密かに動向をチェックしていて、日々参考や勉強にさせていただいている部分があるからです。

それでは、綴っていきますね!!

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