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注目のプロレス団体はココだ!~プロレス団体解体新書~

前回投稿した記事が予想以上に読まれていて嬉しい限りです。
もちろん有料エリアをご購入いただけたら嬉しいですが、過去記事含めてほぼ無料ですので、少しでも目を通していただけたらありがたいです。
まだご覧いただいていない方は、ひとつよしなに。

ということで、本日も考察系記事の投稿です。

ズバリ、タイトルにあるように今めちゃくちゃ注目しているプロレス団体があります。一つの団体を特に要チェックしているのですが、もちろん他の団体さんも実はこっそり現地観戦したり中継を追ったりと、日々リサーチを欠かしていません。

その中で、ファン層から見る逆張りマーケティングについて最近よく考えます。
難しい言い方になってしまいましたが、

・団体が示す方向性と世界観
・ペルソナ(顧客/ファン)の設定と顧客獲得
・ブランディングに準ずるプロモーション戦略
・実際の現場でのファン層の分析

という事を趣味のようにやっております。
その中で、やはり上記に一貫性のある団体さんは確実に集客と認知度を向上させているように感じます。

自分の団体を棚に上げてこんな趣味を講じて恐縮ではあるのですが、もちろん自団体についても同様のアプローチに努めております。

プロレス団体におけるマーケティング、いわばプロレス団体解体新書。
本日はこの事についてまとめていきたいと思います。
それでは行って参りましょう。

■世界観と方向性の設定

俗に言う団体のカラーという事ですね。
団体が何を魅せたいかという大義名分のメッセージがある団体はとても見やすく芯が通っています。
そして根本の世界観がブレないと、それらに付随したプロモーションも一貫性を持てると思っています。

弊社PPPTOKYOについて触れると、根本の概念は一つ。
・感動と熱狂を生み続ける新進気鋭のプロレス団体。

そこに付随して時期に応じて付随的な大義名分として
・「令和のバブルを創り出す」(初期)
・「なりたい自分に近づけるリング」(現状)

という根幹の構図があります。

ココをブラさずに、かつ時代と世相に応じてマイナーチェンジしていくことで団体の方向性というのは見ている人に届きやすいと感じています。

PPPの反省としては、初期のメッセージ性とプロモーションが派手過ぎたために、今でもそのイメージを持たれる傾向にある事が挙げられ、ここは現行のリングにいかに興味を持ってもらえるようになるか、引き続きの施策に努めたいところです。

■ペルソナの設定とファン層の分析

顧客と一概に言っても、プロレス会場には様々なお客様が来場されます。
以下は完全に個人的な解釈なのであくまで一例として参考までに。

①プロレスファンA
→プロレスというジャンル全体が好き ※こちらはさらに細分化されます
②プロレスファンB
→○○選手のファン、推し的顧客
③新規顧客A
→何らかの機会に興味を持ちプレイガイドを通じて来場
④新規顧客B
→選手と何らかの接点を持つ手売り顧客
⑤新規顧客C
→企業間の付き合いがある顧客。Bに準ずる。

①については、女子プロレスが好き、ハードコアが好き…などさらに細分化されることを前提に話を進めます。

個人的な考えですが、①と②の母数は現状増加傾向にあるとは思えません。つまりパイは限られています。
なので、団体が成長していくには③〜⑤についてしっかりとペルソナを設定し、新規顧客の開拓とクロージングをしていくことが他団体との差別化をハッキリ出来る部分かと思っています。

プロレス業界あるあるで、プロレスという概念を担保し過ぎようとするあまり、①と②の顧客満足度に注視してしまい、それ以外の顧客を取りこぼしている例を沢山見てきました。

弊社PPPTOKYOに関して言うと、ペルソナの設定を

新宿を中心とした繁華街(銀座や六本木)で飲みに行き、ギラギラガールズやバーレスクなどのエンターテインメントを前のめりに楽しめる層。

としています。
その上で、ギラギラガールズやバーレスクにも負けない新進気鋭のエンターテインメントとしてPPPTOKYOのショーを楽しんで欲しいと言う思いがあります。

逆に①と②のお客様には歯痒さや物足りなさを感じさせる部分があるのは承知の上ですが、③〜⑤をいかに掴みにいくかという事が優先順位としては高く設定しています。
それでも①や②のお客様もあっと驚く試合内容とクオリティは担保出来ている自信があります。

それから、今後狙うべき【新規顧客D】もありますね。
ズバリ、インバウンドを含めた映像配信の先にもある海外顧客

ですね。ここに関してはまもなく様々な施策を解禁していきたい所存です。
Coming soon…

■現場のファン層解析・プロモーション

こうした前提の下、様々なプロレス団体のショーを現場で見ると見えてくることが沢山あります。
ある団体は②のような推しファンを中心に形成し、付随するようにグッズやチェキ販売が伸びまくり。

またある団体は①の中でも独自性のあるジャンルのカラー(例えばデスマッチ)に長けており、箱推しのファンが多くファンクラブが充実している。

といったように、ペルソナと現場のファン層が一致すれば、団体・会社として講じるプロモーションが明確に見えてきますよね。

■BreakingDown、バズりのメカニズムを考察

話は少し逸れますが、こういった事を深く考えるようになったのは特に、
ちゃんよたと胸毛ニキが参戦した「BreakingDown」がキッカケです。

前提として朝倉未来さんという時代の寵児が織りなすコンテンツであると言う事はありますが、なぜこんなにも世間的にヒットしたのかといつも考えていました。

あくまで仮説であり、個人的な考え方ですが、

貧困の時代にこそ“闘う”コンテンツはヒットする。

と言う結論があります。
戦後の日本でも、力道山先生が外国人レスラーをバタバタと薙ぎ倒していった様は時代を象徴するコンテンツの一つであり、
世相が厳しい時代にこそ、若い人たちはある種の暴力に希望を抱き、うだつがあがらない今の自分の殻を破りたい。という思いを強く持つ気がしています。

パンデミックなども相まって、今の日本の若者にとっては「闘う」という行為が希望の一つであると感じています。

なので格闘技コンテンツはRIZIN含めてさらに熱量が増してくるんだと思っています。実際に自身で始められる機会も昔よりも遥かに増えてきているからこそ、より身近に感じるわけで。

ではプロレスはどうでしょう?

結論から言うと、プロレスは映画や演劇のジャンルと類似した脳の処理能力が必要になってくると思うのです。
詰まるところ、文脈を処理出来る能力です。

時代は移り変わり、今の若い人たちは特に格闘技とプロレスを分けて見ています。
この事実を受け入れられない人は全員老害だと思っています。笑

冗談はさておき、それくらいコンテンツとして細分化した今、プロレスは格闘技のように直感で感じられるというよりは、文脈を読解出来る人たちに向けたブランディングをしていく必要がある気がします。

だから、今のプロレスにおいて激しい対立構図やイデオロギー抗争というのは完全に前述の①と②に向けた既存顧客に対してのソレであり、拡がりを生まないと感じています。

この事に関する所感は先日の記事でも。

前置きが非常に長くなりました。
前段として上記のような内容を踏まえて、これからのプロレス団体でヒットする世界観やブランディングについて「コレだ!」と思うことがあります。

その上でそれらを体現しているあの団体について!
さらに、現場の顧客を見て唸ったあの団体について!
書いていこうと思います。

それでは綴っていきます。

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