インディーJr.ベルト挑戦に向けて～コンプレックスに打ち勝ちたい。過去の自分への禊と共に～

さて、今週末9月14日(土)に迫った #ガンプロ でのインディーJr.挑戦について、少しばかり思いの丈を綴っていきたい。

シングルのベルト挑戦というのはWRESTLE-1でリザルト王座に挑んで以来久しぶり。
ベルトの戴冠というのは自分のキャリアの中でない。

自分はコンプレックスを特技で隠しがちな性格だ。

中高生時代も、部活動で人と行動を共にするのが苦手で、学外で習っていた空手でそれなりを実績を収めることが出来た。

でも何だかそれは、部活動でキラキラ出来なかった自分自身の、コンプレックスに対する当てつけというか、「何クソ」という気持ちというか。

本当は周りの友人のように学内でキラキラメラメラしたかった。

それからの人生も、常に“本筋”を極めることから逃げていた感は否めない。

プロレスにおいても団体に所属して「格や実績を積んでいく」という
“本筋”を早々に放棄(？)してしまった自分は、

自分の力で道を切り拓く他なかったのだ。

それは環境的(外的)要因のように見せかけて、実は自分自身が集団行動や周りの人と向き合うことを避けていたという内的要因であるということは、自分でよく分かっている。

先日、会社を立ち上げて「P.P.P.」というプロモーションもこれからやっていくのですが、
語弊を恐れずに言えばそれは僕自身が憧れていた道ではないのだ。

本当ならば、団体のエースに憧れていた少年・三富政行は居たわけだし、今でも順調にキャリアを積んでいる選手を見ると羨ましい。


それでも自分は築き上げたコネクションやご縁で、何とか今もこのプロレス業界で、ありがたいことに大きな団体から地方のご当地団体まで試合をさせて頂くことが出来ている。

そんな“ご縁”や“コネクション”というのは自分の強みであり誇れる長所なのかもしれない。


少しだけそう自分を鼓舞するように言い聞かせたところで、本題に戻りたい。

そんな本筋の努力から逃げてきた自分に、シングルベルト挑戦のチャンスが久しぶりに訪れた。

ガンバレ☆プロレスには旗揚げ初期の頃から感謝しかない。


当時、DDTグループの中でそれこそ本筋から外れてしまった自分を、ガンプロは起用してくれた。

だから当時は感謝の気持ちと好機に対しての貪欲さで、一試合も外せない気持ちで闘っていたのをよく覚えている。

シバター、河村とやっていた炎上軍は良い思い出だ。

時を同じくして、勝村周一朗選手がガンプロで“プロレスラー”として戦うようになった。

正直言うと、プロレスというリングの中に於いて、当時の自分は勝村さんを手のひらの上で転がすくらいの自信があった。

何試合もしたのを覚えている。

勝村さんはいつもプロレスに対して一生懸命だった。
今までのキャリアを捨てて、新たなステージに対して“一生懸命”、真摯に向き合っていた。

何だか学生時代に部活に一生懸命打ち込んでいる同級生と被って見えた。

炎上軍というユニットのカラーもあるが、
そんな“一生懸命”な勝村さんから、自分はどこか逃げていた記憶がある。

ラフファイトやダーティーファイトというのは、心の奥にある“本筋”で輝きたい自分の気持ちを隠すかのような戦い方だったのかもしれない。

それから時を経て、自分は案の定、プロレス業界をのらりくらりと渡り歩き、それなりの「生きる術」は手に入れたけど、

小さい頃憧れた「リングの真ん中で輝く」という経験には飢えていた。

否、半ば諦めていた。

久しぶりにガンプロのリングに帰ってきた。
すると、勝村さんはチャンピオンになっていた。

何か、部活動に一生懸命打ち込んだ同級生が、大会で優勝して朝礼で表彰されていた時のような悔しさを覚えた。

悔しかった。

でもやっぱり自分は自分の長所を褒めたくなった。

俺は……
俺は……


バカヤロウ
自分に言いたい。
もっと自分に素直になれよ、と。

やっぱり一度でいいから、リングの真ん中でスポットライトを浴びたい。

自分を受け入れてくれたガンプロのリングで、勝ち名乗りを受けたい。

同じ場所で一生懸命皆と一緒に汗を流してきた人の努力にリスペクトの気持ちを持ちながら、

ワガママかもしれないけど、自分も一度でいいから“本筋”の“真ん中”に、行きたい。

これからは、背負うものもあるから。

今が、チャンスなんだ。


9月14日(土)、覚悟と共に。


ガンバレ☆プロレス
2019年9月14日(土)　
開場17:30　開始18:00
東京・王子Basement MON☆STAR

インディペンデントワールド世界ジュニアヘビー級選手権試合

＜王者＞勝村周一朗　vs　三富政行＜挑戦者＞
※第28代王者5度目の防衛戦。