🍀正義に逃げず、自分の痛みと向き合う🍀

心に余裕がなくなるとき、器の小さい私は、目の前で起きていることをそのまま見て、感じて、ホールドすることが難しくなります。

そんなとき、私の中に「正義のおじさん」が現れます。

この「正義のおじさん」は厄介で、自分が引き起こしていることや、自分の物の見方が歪んでいることに目を向けず、それを他人のせいにして裁こうとします。自分の中の痛みや不安から逃れたい一心で、相手を批判したり、攻撃してしまうのです。

振り返ると、これまでの私も、こうして「正義」に逃げ込むことで、自分の心の痛みや不安から目を逸らしてきた場面が何度もありました。

誰かを裁いているときは、一瞬だけ自分が強くなったように感じます。でも、それは一時的なもので、根本的には何も解決していないことに気づくのです。

本当に必要なのは、正義に逃避することではなく、自分の器を広げ、整えること。そして、目の前で起きていることを、痛みや不安も含めてそのままホールドする力を育てることです。

これは簡単なことではありません。私自身、まだまだチャレンジの途中です。特に苦しいときには、「正義のおじさん」に助けを求めそうになる自分がいます。でも、そんな自分に気づき、「今、自分の中で何が起きているのだろう？」と問いかけるようにしています。そのたびに、自分の弱さや不安を抱きしめる勇気を少しずつ育てています。

痛みや不安から逃げずに、そこにある感情をホールドできたとき、不思議と心が少しだけ軽くなるのを感じます。その瞬間、自分の中に広がる静けさや余裕が、目の前の状況に少しずつ橋をかけていくのです。

私はまだこの旅の途中ですが、このプロセスの中で、私自身とより深く出会い、他者ともより豊かにつながれるようになりたいと思っています。

私たちの痛みや不安をホールドする力は、きっと未来への橋をつくるはずだと、私は信じているのです。

それは、私の憧れる「慈愛の道」なのです。