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117 人の話を聞かないなら、人を殺す前に死ね

タイトル通りなら、私はたぶん10万回ぐらい死なないといけないんですよ。

ということで、「人の話を聞かない」私の失敗を書いていこうかと思います。
うーん、胸が痛む。

最も大きな失敗は、心から愛する息子の声を聴かなかったこと。
記事にも書いています。

力のある構造の中で、人の話を聞かないとは、人を殺すことと同じだと、私は思うのです。

私は、関係性の中で、力を持つ構造になることがあります。
まず、「中年の男性」という「レッテル」が持つパワーがあります。
職場で、とても強く発揮されます。

つぎに、私が、「講師」といった立場で、場を開くときも顕著に力を持ちます。

私が指示したとおりに、参加者はワークにチャレンジしますし、私に異論を言いづらい空気が場を支配するのです。

どんな手法でも構いませんが、それを”グル(教祖・教師)”スタイルで伝える時に、場は、グルのものとなるのです。
参加者の多くはその渦に巻き込まれていくのです。

NVCの場では、時折、トラウマを抱えた人もいます。
以前、私は、参加者のトラウマにダイレクトにタッチしていた時期があります。

逃げ出すことが難しい、講座という箱の中で、参加者は「グル」に大きな影響を受けることになるのです。

皆さんも、一度は経験したことがあるんじゃないでしょうか?
「なにかのグループに参加して、すごく居心地が悪くて、なんなら気持ち悪い、でも言葉にすることも逃げることもできなくて、絶望的になる」というもの。

さて、それではどうやってこの構造を抜けるのか?
それは「話を聞く」という力を持ち込むことが一つの方法です。

周縁化された声を聴く・拾うと、講師と参加者の相互性が強くなり、講師の力はマイルドなものになりますし、参加者に届く形で、シェアができるようになるのです。

ということで、「力を持つ構造にいる時、話を聞くということ(フィードバックを拾う・受け取る・感じ取る)は、極めて重要である」と私は考えています。

「話を聞くこと」は、私にとって、特別に大切なことなのです。
命を救うことと同じぐらいのことなんです。

(だからと言って、「聞くこと」ができているわけではないです。たぶん、あと、100万回ぐらい死んだら身につくかもしれません)

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他の話を聞かなかった経験の記事は、下記の通り。


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