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幼少期の阪急電車の思い出

幼少期(昭和50年代初頭)の阪急電車の写真は何も残っていないが、脳内に残っていることを書いておきたい。

父の実家は大阪の国鉄塚本駅(大阪駅のひとつ西側の駅)が最寄り駅だったので、国鉄の山崎駅(現在のJR京都線)を利用する機会が多かった。しかし家族でたまにデパートに出かけると言えば、梅田の阪急百貨店に行くことがあった。その際には、阪急京都線の大山崎駅を利用していた。

大山崎駅は真横に東海道新幹線が並走しており、新幹線が通過すると大山崎駅の壁や窓にも風圧と音が強く反響し、ガタガタと音がした。恐らく現在もそう変わりないだろう。

京都河原町方面から大山崎駅へ向かう阪急電車の車両は、急な坂道をせり上がるように入線してくるのを覚えている。そして水無瀬駅に向かって長い直線となるため、通過していく電車の後ろ姿がしばらく見える。

当時国鉄山崎駅から乗っていた青い色の103系電車よりも、阪急電車の車両は子供ながらにもきれいで高級感があったように感じていた。大人になってから阪急梅田駅の床がピカピカなのを見て驚いた。元近鉄バファローズの金村義明さんがテレビか何かで「母親が、阪急電車は革靴履いて乗らなあかん、と言われた」と笑い話で言っていたが、確かにそんな雰囲気だった。

実はあとしばらくして、国鉄山崎駅も阪急大山崎駅もサヨウナラすることになる。父が関東方面に転勤になるからだ。私や家族にとっても大きな転機となる引っ越しだった。いずれその後の事は書いていきたいと思います。


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