社会人の壁
とりあえず社会人1週目が終了した。
もちろん、まだ仕事は始まってない。
研修期間中である。
内容は詳しく言えないけど、この1週間は自分にとっての壁が大きすぎて、かなり体調を崩してしまった。
壁① 初めての人と過ごしたこと
僕は人見知りで陰キャなので、人が多く集まる場所は苦手だ。
高校生のころなどは千葉から東京に出ただけで、その日の夜によく熱を出していた。人酔いするのだ。
内定者時代から仲良くしていた同期もいたけど、今週はそうではなかった人と多くの時間を過ごした。1人になれる時間も少なかった。
3月後半に8連チャンで飲み会をぶち込んだせいで、酒がまずい。そして身体にダメージがきている気がして、飲もうと言われても以前のようにノリ良くいけない。
みんなとてもいい人で一緒にいて楽しい。
それは嘘ではないけど、1人でいたい、早く休みたい、と思う自分も大切にしたい。
この壁は乗り越えるのが難しい。
壁② 初めてのことに取り組んだこと
新社会人であれば、誰もがやったことのないことを仕事としてやる、知らなかったことを覚える、これは当たり前だろう。
しかし、僕は、僕ら同期全員は、今週もう一生やることのないであろうことに取り組んだ。
やり方も分からない、時間もない、お互いのことも知らない、そんな状態で恥を捨てて自分のできることをやらなければならない。
物事を客観的に見てしまう癖があるので、自分が他人にどう見えているのか想像すると、なかなか殻を破れない。
しかしふと、
客観視しすぎて、神にでもなったつもりでいる自分に、これ以上の成長はない。そう思ってしまった。
その瞬間に、何も考えずバカになってやり切ろうと決心した。
やり切ったあとの達成感は今まで経験したそれとは質的に全く違った。自分に、他の同期に、関わってくれた人全員に感動した。
初めはこれのどこが仕事につながるのかよく分からなかった。
いや、今もよく分かっていない。
仕事云々よりも、もっと根本の、これから自分が生きていくための、人生の研修だと僕は受け取った。
あれこれ考えるのはやめ、恥もプライドも全部捨てて、同期一のバカになってやろう。
そう思った。
壁③ 初めての自分に出会ったこと
とにかく自分の内面に向き合った。
朝起きた時の自分。
グループワーク中の自分。
1日を終えてみての自分。
成果物を出してみての自分。
研修全体を通しての自分。
何かある度に、その時自分はどう思っているのか、どう感じているのか、内省を繰り返し、自分のやりたいことは何かではなく、自分のありたい姿は何かに向き合った。
そしてお互いに思っていることを、「聞く」姿勢ではなく「聴く」姿勢を意識してシェアして、ありのままをそのまま受け止めあった。
そして行動や結果ではなく、その感情や価値観に対してフィードバックしあった。
自分のいいところも悪いところも含めて、自分が本当にありたい姿や価値観は何か。
結果的に、学生時代に考えたそれよりも、具体的で根元的なものが出てきた。
また、他人にこう思われたくないのに、実はそう見えてしまっていることにも気づいた。これには大きなショックを受けた。
これらを受け止めた上で、社会人1年目をどう過ごすのか、それが問われているんだろう。
さて、都内は桜がまだ咲いていて、同期で花見にという話もあるが、月曜からは本格的な全体研修が始まるわけで、明日は体調管理に徹することにしたい。
あ、今、大学の後輩と会うことになった。
来年はゆっくりと、桜を見たい。
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