主人公、大園桃子
最後のスピーチ
2021年8月22日
乃木坂46 真夏の全国ツアー2021 福岡
そのアンコールは、
3期生 大園桃子さんの卒業セレモニーとして行われました。
配信ライブはどうしても好きになれませんが、
今回ばかりは見逃せないと思い、配信で見届けました。
以下、桃ちゃん最後のスピーチを一部抜粋し、
ただの1ファンとしての感情を綴ります。
私は先輩に勧められて、乃木坂46を何も知らない状態でオーディションを受けてしまいました。大人の人の前に立って自分をアピールすることが初めてで、何をしたらいいかわからなくて、本当によくわからないまま時間だけが進んでいき、気づいたら引き返せないところまで来ていました。
ファンなら誰もが知るこのエピソード。
まさに、桃ちゃんがアイドルになり、センターに立つことが
最初から決まっていたのかと感じるストーリーです。
3番目の風はここから吹き始めました。
たくさんの人が夢見る大きな舞台に立たせていただいたり、たくさんの人に注目してもらえる位置に選んでいただけたり、ありがたいことなのはわかっていたはずなのに、とてもとても怖かったです。
自分で自分を責めることもたくさん、周りからあまりよくないことを言われることもありました。もともと自信がない私は、本当に押しつぶされそうで、毎日生きることが精いっぱいでした。
ドキュメンタリー映画での、
「乃木坂も悪くないな」という言葉。
映画を観た時、なんだか胸が締めつけられる思いでした。
そう思えてよかった、という気持ちももちろんありましたが、
シンクロニシティでレコード大賞を受賞した時、
ここでやっと「悪くない」と思えたんだ。
それまではずっとつらい思いが強かったのかな。
突然、すっといなくなってしまいそうな気がしました。
よく、目標はありますか? と聞かれることがあります。毎回うまく答えることができず、そんな自分が嫌でした。自分のことが大嫌いで、目標もない、そんな私が乃木坂として何かできるわけがないと、ふさぎ込んでしまった時期があります。あのときは、優しくしてくださる先輩や、同期のみんなに本当に申し訳なく思っていました。今までたくさん迷惑をかけてしまいましたが、今は5年間乃木坂にいることができて、よかったなと思うことができています。そう思えるのは本当に、家族、メンバー、スタッフさん、ファンの皆さまがたくさん励まし続けてくれて、引き留めてくれたからだと思います。
”引き留めてくれた”と表現したのが印象的でした。
桃ちゃんらしいなと思います。
完全に前を向いてはいないような表現のしかた、
無理に取り繕ってポジティブに表現しようとせず、
ネガティブな気持ちも素直に、自然に表現することができる。
これも、桃ちゃんの魅力です。
最初はみんなと違う気持ちで乃木坂に入りましたが、5年間の活動を経て、私は乃木坂46になることができました。これは表面的な意味ではありません。周りの力を借りながらではありますが、私は5年間頑張ってきたんだと、私自身が自信を持ってそう思えるようになったからです。
「乃木坂46になることができました」という言葉がとても素敵です。
頑張ったんだと自信をもって言えるようになった姿は、
「人って変われるんだな」と思わせてくれます。
人はこんなにも変われるんだと驚くくらい、前と比べると想像がつかないくらい、明るく物事を考えられるようになり、明るい気持ちで卒業できることをうれしく思います。
乃木坂工事中の初登場であんなに緊張して泣いていたのに、
ステージに立つと、センターで誰よりも輝く姿。
休養やコロナウイルスの自粛期間を経て、
前向きに考えられるようになった姿。
まさに「人はこんなにも変われるんだ」ということを、
僕は桃ちゃんの姿から教えてもらいました。
三番目の風 主人公のような存在
桃ちゃんは主人公のような存在だなぁ、と思います。
運命的にアイドルになり、センターに立ち
うまくいかなくて、つらい時間を過ごして、それでも輝き続け、
自分に自信を持てるようになった桃ちゃん。
完璧ではないからこそ、ネガティブな面も、葛藤も見せてくれるからこそ、
アイドルも自分たちと同じ人間なんだな、と思わせてくれるし、
たくさんの人の心を動かした。
まさに物語の主人公です。
3期生はじまりの曲 「三番目の風」
まさに風のように突然現れて、力強く吹き荒れ、突然去っていく。
言葉で引っ張るタイプではないけれど、
いつも中心で輝くその姿で3期生を引っ張っていた桃ちゃん。
ここで乃木坂46から失うのは、惜しいです。
失うには惜しい才能と魅力
同じことを、らじらーでオリラジの藤森さんも言っていました。
最高のパートナーだったなぁと思ってました。
惜しいです。すごく。
この才能も、魅力ある桃子を
番組から失っちゃうってのは、すごく惜しいですけれど……
ずっといつまでも応援してますし
なんかあったら声かけてください!
(藤森慎吾 2021.8.22らじらーサンデー エンディングトークより)
可愛らしい鹿児島訛り
気の多い男を許さない、一途でちょっと嫉妬深い一面。
見ている人を優しい気持ちに、温かい気持ちにしてくれる素敵な笑顔。
ステージで誰よりも輝く才能。
アイドルらしくなく、しかし誰よりもアイドルに向いていた、
後にも先にも現れないであろう、唯一無二の存在。
自分らしさを存分に活かし、様々な場面で僕たちを楽しませてくれました。
藤森さんの言う通りです。ここで失うには惜しい。
3期生の中でも一番重要なピースが抜けてしまう。
正直、なんでこんなに早く、と思ってしまいます。
もっとアイドルとして、乃木坂46として輝き続けてほしい。
その輝く姿をもっと見せてほしい。
でも、本人の中で、
ここだ、というタイミングが来たのだと思います。
桃ちゃんが大好きな3期生
これからも推し続けます。
そして、桃子ちゃんの幸せを願います。
桃子ありがとう!
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