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失敗を乗り越えて

僕はこれまで、たくさんの失敗を経験しました。
失敗するたびに自分を見つめ直し、自分を磨き、今に至ります。
今回は多くの失敗の中から、
大学受験での失敗について書いていきます。

高校受験での失敗

大学受験での失敗を語る前に、まずは高校受験での失敗について話します。

中学生の僕は、とある進学校を目指していました。
内申点は十分足りているし、
試験でも大きく失敗しなければ心配はいらないだろうと、
自分も、家族も、担任の先生も思っていました。
しかし、試験でその大きな失敗をしてしまったのです。

僕は、正直適当に決めてしまった滑り止めの私立の高校に入学することに。
その高校に入学したことで、
不登校になるかと思ったほどの辛い日々を過ごすことになったのですが、
あまり詳細に話すとまずい気がするので、ここでは控えておきます。
この挫折を経験したことで、
大学受験では絶対に失敗したくないという思いがありました。
目標は、国公立大学です。

文武両道を目指した高校時代

もともと目指していた高校が、文武両道をかなり強調している高校だったので、
違う環境になってしまったものの、文武両道を目指すという姿勢は変えずに、
陸上競技部の活動にも打ち込みました。
部活動でも何度も挫折を経験しましたが、
その話はまた機会があれば別の記事で書きます。

部活をやっている間は、
日々の小テストや定期テストでは、満点や高得点を目指して取り組みました。
そして部活動引退後、本格的に受験勉強を始めました。
3年生になるときに、引退前から塾には通っていました。
部活動を引退したのは、3年生の7月。
引退してからは、平日4~5時間、休日7~10時間勉強するという日々を、
毎日続けていました。(たまにリフレッシュで休むときはありました)
人によっては少ないと思うかもしれませんが、
僕は量より質を追究するタイプです。

横ばいだった成績が、急激に伸びる

そんな日々を続けていましたが、模試の成績は横ばい。
それでも粘り強く勉強の日々を続けました。
そして、本番直前に行われる「センター試験プレテスト」
前回の模試から一気に100点ほど成績を上げ、
第一志望の国立大学もA判定が出ました。

現役生は、秋から冬にかけて、夏に頑張った分が結果に表れる

いつも先生や塾のチューターさんが言っていたことが、
本当に起こりました。
その後、塾で行う直前講習でも、正解率はかなり高く、
調子が良い中で、センター試験本番を迎えました。

しかし、


試験1日目が終わり、手ごたえはありませんでした。

センター試験での大惨事

特に国語と英語。
これらは苦手な数学を補うために高得点を狙う科目でしたが、
プレテストの時のように問題が解けませんでした。

本番明けの月曜日、学校で自己採点をしました。
目の前にあったのは、国公立大学などとても受験できないような数字。
予想はしていたものの、これからどうすればいいのか、
お先真っ暗な状態でした。

あまりにもひどい結果だったので、
逆にすんなりと、私立一本で受験することを受け入れられました。
自分には実力がないから、仕方がない。
高校受験でも、大学受験でも失敗して、自分はこんなものなのか。
燃え尽きたような感覚でした。しかしその時……
担任の先生から、未来を変える提案が。

僕の未来を変えた面談

担任の先生は、なんとか行けそうな国公立大学がないか探してくださり、
僕が現在在籍している国立大学への受験を提案してくださいました。
しかし、第一志望の大学から少しランクを下げたにも関わらず、
合格のボーダーには全然足りていませんでした。
つまり、二次試験で周りの受験生よりも高得点をとり、
逆転合格を目指すことになります。
担任の先生いわく、
二次試験で6割とちょっとくらいの点数を取れば逆転できる、とのこと。
5割取れれば良い方と言われる二次試験で、6割ちょっと。
そんなの可能なのか?と思いましたが、
ここで先生から、心を動かす言葉が。

過去問見てみたけど、そんなに難しくないと思う。
センターでは実力を出せなかっただけ。
今の実力を出せば逆転できる。

この言葉が僕の闘志を再び燃やしました。
自分にまだ国公立大学に行けるチャンスがあるのか?
自分にはその実力があるのか?
最後に挑戦して終わりたい。
自分の実力が国公立大学に通用するのか試したい。
そして、チャンスがあるなら合格を目指したい。
僕は、挑戦することを決めました。

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その後、自分でも過去問を見てみると、
確かにこれくらいなら難しくない、
対策すれば十分点数はとれる、と思いました。
さらに、卒業式の時、母と共に先生のもとへあいさつをしに行くと、
「どこか不完全燃焼な思いがありそうだったから、
なんとか最後に挑戦する場をあげたかった。
二次では実力を出せたみたいでよかったです。」
とおっしゃっていました。
不完全燃焼な思いがあったことは、当時自分でも気づいていませんでした。
僕の実力を的確に把握し、そして信じてくださり、
最後に実力を出し切る機会が欲しいという、自分でも気づいていなかった思いまでも読み取ってくださっていました……
本当に感謝しています。
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逆転を目指した挑戦、その結果は

挑戦を決めた後は、過去問で傾向を分析し、徹底的に対策していきました。
そして受験当日、驚くほどに緊張感はありませんでした。
今でも不思議に思いますが、冷静でした。
そして試験が終わった後、かなり手ごたえがありました。
実力は出せた。あとは他の受験生の成績次第。運命を受け入れるのみ。

迎えた合格発表の日。
ネットで結果を見ました。
見事、合格。

センター試験での大失敗からの大逆転。
第一志望は叶いませんでしたが、受験において初めての成功体験でした。

自分には実力がないと思っていました。
確かに、自分が理想とするような完璧な結果をいつも出せるわけではありません。
しかし、失敗を最後に成功に変えたことで、
自分は困難を乗り越えていけるという自信が生まれた瞬間でした。

大学受験での失敗があったから

大学受験において、
センター試験での失敗という経験をして、
それを乗り越えて成功に変えたことで、自信が生まれました。
自分は困難を乗り越えていける、という自信です。

この自信は、大学生になってからも自分の中にあり、活きています。
例えば、就職活動。
僕は面接前、不安に押し潰されそうになることはありません。
適度な緊張感はありながらも、落ち着いて話すことができていると思います。
自分はこの試練を乗り越えられると思っているから。

それでも、お祈りされることはもちろんあります。
そんな時でも、今回は縁がなかったんだと受け入れ、
面接を振り返り、次に切りかえられています。
次にチャンスが巡ってきたときは、そのチャンスを逃さずにつかむことができると思っているから。

これらは根拠のない自信だと思います。
もちろん、できる限りの準備はしますが、
最後に自分を落ち着かせ、前向きにさせてくれるのは、
自分は就活という試練を乗り越えられるという、根拠のない自信です。
きっとこの自信は、社会に出た後にも役立つと思います。

失敗を乗り越えた経験が、今の僕を支えてくれています。

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