音楽のチカラ
導入
ぼくは音楽活動をしている。きっかけは震災後にB’zというロックバンドを知り、震災前に制作された楽曲であるにもかかわらず人々に勇気を与えていることに感動したからだ。今日はそんな音楽のチカラについて話したい。
音楽を聴くことが嫌いな人はいるのか?
世の中には難しい内容の書籍を読むことや学校の授業を受けることに対して嫌気が指す人はたくさんいる。しかしながら、音楽を聴くことが嫌いな人はいるだろうか?少なくともぼくの周りでは音楽を聴いたら不快な気持ちになるという意見を聞いたことがない。つまり、音楽は人々を幸せに導くことのできるモノだということができる。音楽の授業で歌うことが嫌いな人も、プライベートではポップスをはじめとする何かしらの音楽を聴いているはずだ。
音楽を通じて伝えたいこと
ぼくには音楽を通じて伝えたいことが2つある。
1つ目は「ロックミュージックの素晴らしさ」である。現在、ポップシーンではハードロックのようなギターの歪みを楽しめる楽曲が少なくなってきている。ここ10年でアメリカではEDMの台頭により、ギターの歪みよりも、その名の通り、電子音やダンスといった部分に楽しさを求める音楽が主流になった。一方、日本ではロックがまだポップシーンの中で影響力を保持しているものの、ギターソロやリフを強調した楽曲は減少傾向にある。これは時代の流れで致し方ないことでもあるが、最近では、TikTokなどが流行し始め、聴き手は1990年代のように再びキャッチーな楽曲を求める傾向にあるので、ハードロックのキャッチーな部分を取り出して楽曲制作に励みたいと思う。
2つ目は「自分の哲学」である。ぼくは昔から自分が哲学者になった気分で自分なりの思想を頭の中で展開させるクセがあった。また、これを他の人にも共有したいという想いもあったが、「哲学」という言葉を使うだけでも、ほとんどの人が覚めてしまったり、実際に難しいことを話して理解してもらえなかったりという状況になりかねないと考え、自分の価値観を共有してほしいと求められる場面以外では封印してきた。しかしながら、今まで良い環境で育ててもらったからこそ、世の中に良い影響を与えずに死んでいくことはできないと思うからこそ、みんなが聴きやすい音楽というカタチで届けたいと思う。