RB2024 一矢を報いる〜春季大会二回戦
春季大会が始まりました。3月半ばに初戦を突破した我がチームの次戦は何と、チーム結成20年もの間、一度も勝てたことのないT様との対戦が決まりました。
振り返るとこれまでの負けパターン同様、ミスや四死球で「自滅」し敗北してきた姿が浮かびました。ならば例え非力でも「野球としてしなければならないことを自覚したプレーをしよう」との共通認識を持ち、ここまでの週末オープン戦を重ねてきました。
河川敷の周囲はほぼ葉桜となった4月下旬、メイングランド付近で十分にアップを終えた我がチームは、徒歩で20分以上!?かかる決戦のグランドに向かって行軍しました。
先行の我がチームはそれまでの「責任感」でトップバッターに抜擢されたK主将が三ゴロ、2番K選手が遊ゴロで共に凡退。
大事な初回に三者凡退は避けたい中、3番K投手の放った打球は力強い右方向へのライト前ヒットとなり、二死から出塁できました。先制には結びつきませんでしたが、この一打がその裏の先発マウンドで躍動できるきっかけとなりました。
初打席で気を良くしたエースK投手は、1回裏の先頭を2-2より空三振。続く2番打者は正直あまり打ってほしくない!?一塁方向へのゴロ。これをベテランT選手がしっかり腰を落として捌きツーアウト。
狙われたかのように3番も一塁への平凡なゴロ。味方の誰もが考えた「二度目はない?」の期待を見事に裏切り、落ち着いた捕球でスリーアウトチェンジ。初回の立ち上がりをきっちり三人で抑えることができました。
試合が動いたのは3回表。守備で気を良くした先頭の9番T選手が、高め直球を弾き返すレフト前ヒットで出塁。1番K主将は責任感が空回りし、わざわざキャッチャー前に転がす送りバント失敗で一死一塁。
打席にはいつも4番に座っていた2番K選手。2ボールからの3球目を思い切り振り抜き、打球は左中間を越えてのツーランHR!!願ってもない2点先制となりました。
4回表には先頭6番の新人S選手が相手の内野ゴロエラーで出塁。職人の呼び声高い7番ベテランのN選手が初球をきっちり送りバントし、一死二塁のチャンスメイク。
ここで8番の新人A捕手は簡単にツーナッシングへ追い込まれたものの、3球目をやや詰まりながらレフト前へ弾き返すタイムリー!中押しとなる1点を追加し、スコア3-0となりました。
K投手は4回裏まで被安打1・死球1の無失点ピッチングを披露。バッテリー間の積極的なコミュニケーションを欠かさないA捕手のリードも冴えていました。
疲れの見えた5回裏、K投手は先頭5番に四球を与えた後、次の6番にレフトオーバーの二塁打を浴びました。
さらに7番への与四球で無死満塁のピンチを作ってしまいましたが、8番を空三振に仕留め一死満塁。9番にライト前へ運ばれ1点を返されましたが、1番を奪三振。2番はセンターT選手の好捕により、2点差で反撃を止めることができました。
6回表、新4番を務めるT選手が先頭打席に立ちました。カウント1-1からレフト前ヒットで出塁し、すかさずスチールを決め無死二塁となりました。
こちらも新たに、クリーンアップの仲間入りを果たした5番K選手が初球のストライクをきっちり送りバントで一死三塁。流れるようなスコアリングポジションから6番S選手が冷静に四球を選び一死一・三塁。
ここで一塁走者S選手のスチールが相手の悪送球を誘ったことで三塁走者がホームイン。貴重な1点が追加できました。
6回裏は危なげなく三人で締めましたが、7回表はこちらも三者凡退に倒れ、3点リードでいよいよ最終の7回裏を迎えました。
完投の見えたK投手は先頭バッターを難なく遊ゴロに仕留め一死…のはずが、先制ツーランを放ったショートK選手のお家芸である悪送球がここで飛び出し、一気に空気が変わってしまいました。
与四球、与死球と次々に塁上をランナーで賑わせ、無死満塁のフルカウントから放った球は「ボール」で押し出し。2点差…打順はあろうことか1番に回り、なお一打逆転サヨナラの大ピンチでしたが、ここからK投手の自己演出ギア!?が入りました。
遊フライ、空三振、最後は中フライに抑えゲームセット。とても長い間、一度も勝てなかった相手へついに一矢を報いた結果となりました!
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