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PULL LEVER

レバーについて

なんか我慢するときとか、
何かの決断の時だったり、
窮地の時だったり、
はたまたただ眠い時とか

例えば

これを食べられレバー
この月曜日が終わレバー
次の給料日がくレバー
右行けなけレバー
歯を磨かなけレバー
寝なけレバー



etc……(♾️レバー)

そんな中、
数あるレバーのひとつで
ここ最近出来たレバーは、


「あれに比べレバー」だ。


その


「  あれ  」


とは
直接的に自分の中で経験した事のようで、
そうではない、
想像の中の「あれ」

2年前のあの日ヘルペス脳炎で死にかけた自分、の事ではなく、
その死にかけた自分を横で見ていた妻の心情を想像した時に俺が感じる色々が「あれ」だ。

自分はあれ以降
実際よく言われるのは

「死にかけた人って今どういう風に世界見えるの〜?やっぱ住んでる世界変わって見えるでしょ」

とか

「向こう側(死後)ってどんな景色?」



「やっぱ前より強くなったんでしょ?」

とか言われたりするが、
まず自分の事は自分はわからない
のと、
それは自分ではないのかなと。

自分はあの日、気を失い、
気付いたら数日後に病院のベッドの上にいて、
そこで初めて妻からLINEで聞いて病名を知って、
あれよあれよのまま長期入院して、
ただ日々(なんなら楽しくワイワイと)リハビリ生活をして、
4ヶ月後退院して、
数ヶ月かけて日常に戻ってきた、
ただそれだけなのだ。

だが妻は自身の身体が元気な状態で、
横にいる元気だった人間が急になんかジワジワ熱とか出てなんかおかしくなり、
調べてもコロナじゃない挙句、
なんなら高熱になり始めて
なんか口がレロレロしだして
なんかコップの水こぼし始めて
あ、こいつやばいわと判断した妻が呼んだ救急車で運ばれ、
死にかけ、
最後にお医者さんに
「重篤なんで顔、見ときやす?」って言われて、

そしてその重篤顔は見ることはできなかったと言っていたが、
そのパニック窮地の状態となり、
横にいた当時4歳の息子に背中をさすられ、
そして4ヶ月間憶測だけで色々誰かに何かを言われたり、夫のいない子育てをして。

んでやっと帰ってきたはいいが、
帰ってきても数ヶ月仕事もできない、
なんか喋りとか
なんか前と違うぞこのおっさん、、、。
が横にいる状態。


想像を絶する景色だ。


それを想像した時、
自身に起きた嫌な事、
逃げたい事、ん?と思う事、

あの時横に急に死にそうなやつがいた状態に比べ「レバー」、
大体の嫌なことはもう、
申し訳ないがどうでもいいと感じることが増えた。

すごいレバー。

想像したあれの気持ちに比べレバー、
しょうがねぇか、とか思うようになってしまった。

これは家族の事に関しては別だけど、
自分のことで起きた事とかがそう思える。


例えば先週、
自分は常に薄緑色の750mlの水筒を持ち歩いているのだが、
それをいつもリュックサックのサイドポケットに水筒の下半分を入れて
勢いよく背負おうとしたとき
 スルリ とリュックサックから滑り落ち、
自分の左足の指にかなり大きめの鉄の印鑑を押印するような形で落下した。

そのまま会社へ出勤して、1日なんか痛いな〜となり、
翌日はもっと痛く、その翌日、ええいもう行くわと、
ためらいもせず近所の外科にいったら、

ー外科医ー
うーん、ヒビ入ってるね〜骨、多分。
薄ーくほら、亀裂入ってる、見える?
この亀裂。

ー自分ー
え、、、?
やっぱそうっすか、、
ギブスするんですかね、、これ、、。

ー外科医ー
え?
ギブス?これで?
しないよーー笑
なーーーんもしないよ笑
※本当にこの言い方

ー自分ー
え、、、結構痛いんですけど、、

ー外科医ー
うん、このね、中指のここはね、
なーーーんもしないの。
出来ないの。
だから痛いの我慢して我慢して、
生活するしかないんだよね〜笑
(ガッツポーズ的なポーズをしながらにっこりと)

ー自分ー
あぁ、、
そうなんですね。
実際、自分別件で、
2年前に脳の病気やってて、あ、もう治ったというかヘルペス脳炎なんでもう大丈夫なんですけど、
今、この左足指かなり痛いんですけど、
この痛さは本当は実はもっと痛いのに、
この脳炎の後遺症のせいでこらえられてるんじゃないかなとか思ってて、
そのせいで今身体半分なんか全部ちょっと痛いような気がして、
この痛み無視して身体半分かばって、
生活し続けていいのかなとか今思ってて、、

ー外科医ー
あ、ヘルペス脳炎やったんだ〜
あーそっかそっか〜。

でもじゃあそれ、不幸中の幸いじゃん!?笑
痛くないならいいじゃん?
大じょぶだいじょぶ!ほんとに!
あ、湿布欲しいなら出すよ!
貼る貼らないはどっちでもいいけど!

と、言われ、
この医者、「まじ名医だわ(以後MMD)」と思った。
なんか笑ってるの含めて。

実際、一般的にこんな事言われたら、
え!?なに言ってんのこの医者!?
自分の病気を不幸中の幸いとか、、
笑いやがってまじ不謹慎、、(フキッシン、、)
とか思うかもしれないが、

「あれ」に比べレバーというのもあるのと、
まさにその通りで、いちいちくよくよすんな左足中指ヒビくらいで、
あのときの奥さんはあんな思いしたんだから、、、

と、あれに比べレバーをぐいっと引くと、
というか勝手にそのレバーは引かれるのだが
どうでもよくなる?感じだ。

というように、
足の中指の骨に亀裂入ったくらい、
これは本当にそのMMDに言われたのもあり
痛いけどまじどーでも良くなり、忘れて、今日の丸いもの集め(ツーバックス制作の為)をした。
※ちなみに話は逸れるがそのお医者さんはまじ名医だわ(MAJI MEII DAWA)と思った。
俺の中の名医の条件はどんなひどい病気も
その病名を聞いた時、そうですか、、、とかじゃなく、
うん、そっかそっか!オッケー👌みたいにやり過ごす人。
その方が気負いしない、し、
経験値から生まれる発言もあるなと判断している。(ではない人もいるかもしれないが、それはその場で察する)

というのを骨の亀裂2日後、
ここ最近息子の保育園繋がりのお陰でグッと家族ぐるみでかなり仲良くなった心理学者の沢さん家一家と一泊旅行をしている時に、
行き帰りのバスの中や風呂で
色々話をしている時、
お互い質疑応答して聞き、また聞いてもらって、その後その事を考えていたら自分の頭の中が整理され、あ、こういうことかそうか、
自分のことじゃ無いからなんかわからなかったんや、そういうことか。となり。
やはり色々話をして聞いてもらうのは
まじ大事だわ(MDD)と思った話を
聞いてもらえレバーなと思い、
そのレバーを引きました。

では。また。

2023/10/25

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