今週のTop Tier VCニュース！#143(2024/11/18週)
先週(#142)で領域により資金調達環境が異なると紹介しましたが、DefenceTech(防衛)領域のスタートアップによる資金調達総額も2024年は過去最高値を記録する見込みです。世界各地で紛争が激化し、米国大統領選挙後に国防総省の予算が増加すると予想される中、この領域はすでにかつてないほど多くのベンチャー資金を獲得しており、投資が止まる兆しはほとんどありません。
最近会話をする多くのVCが口を揃えて市場が回復の兆しを見せていると言いますが、今週はそれを表すかのように過去最多となる13の投資案件をピックアップしました。AI関連スタートアップが名を連ねますが、特に注目すべきはいずれもSpark Capitalのリード案件であるAIチップ開発スタートアップのの2社です。 EnfabricaはNVIDIAも投資家として支援していますが、MatXは世界一の時価総額を誇るNVIDIAの将来的な競合ともなり得る存在であるため、今後の成長が楽しみです。
今週の投資先ハイライト
■ 商業宇宙ステーションを支援する貨物宇宙船Nyxを開発する"The Exploration Company"がSeries Bで$160Mを調達
主な投資家
Balderton Capital
EQT Ventures
概要
The Exploration Companyは、Balderton CapitalとPluralが共同リードし、2つのヨーロッパの政府系ファンド、フランスのFrench Tech SouverainetéとドイツのDeepTech & Climate Fonds、既存投資家のEQT Venturesなどが参加したSeries Bで$160Mを調達した。これはヨーロッパの宇宙企業によるこれまでで最大のSeries Bラウンドであり、同社のこれまでの資金調達総額は$230Mに達しました。
将来の商業宇宙ステーションを支援する貨物宇宙船を開発するThe Exploration Companyは、Nyx宇宙船を開発しています。Nyxは低軌道との間で貨物を輸送し、後に月周回軌道への輸送も行う設計になっています。低軌道版のNyx Earthは、4トンの与圧および非与圧貨物を軌道に運び、最大3トンの貨物を地球に帰還させることができます。
「過去12ヶ月間で、私たちは主要な運用および財務上のマイルストーンを達成し、宇宙機関と商業クライアントの両方と重要なサービス契約を締結しました。この新しい資金調達は、私たちの野心をスケールアップするための次のステップです」と同社のCEO兼共同創業者は述べています。
これらのマイルストーンには、5月にEuropean Space Agencyから貨物輸送車両の研究を開始するための2つの契約のうちの1つを獲得したことが含まれます。€25M($26.4M)の価値がある契約は、国際宇宙ステーションとの間で貨物を輸送する車両の設計作業をカバーしています。ESAが2025年後半の次の閣僚級会合でプログラムの後期段階の資金を確保できれば、2028年にISSへのデモンストレーションミッションにつながる可能性があります。
7月、The Exploration Companyは初のAriane 6フライトで、Nyx Bikiniと呼ばれる再突入実証機を打ち上げました。しかし、Ariane 6の最終燃焼が失敗し、ステージの軌道離脱を意図していたため、同社は宇宙船の再突入生存能力をテストすることができませんでした。Nyx Bikiniは上段に取り付けられたまま軌道上に残っています。同社はこの挫折を気にしていません。
「期待した再突入データは収集できませんでしたが、これは次のフライトには問題ありません」と同社はソーシャルメディアの投稿で述べ、将来の宇宙船は既に地上でテストされた異なる熱防護システムを使用することを指摘しています。
The Exploration CompanyのChief Commercial Officerは、8月のISS Research and Development Conferenceでのプレゼンテーションで、このミッションについて「素晴らしいデータを得始め、リスク軽減が必要だったものの多くをリスク軽減しました」と述べました。
The Exploration Companyの次のフライトは、2025年半ばにSpaceX Falcon 9で予定されている中型カプセルMission Possibleです。このカプセルは軌道上で3時間過ごした後、ハワイ沖に着水します。このカプセルには宇宙機関や企業から300キログラムの貨物が搭載され、短時間のフライトで科学実験や技術実証を行うことを目的としています。
Nyx Earthは当初ISSに向かいますが、同社は主要なクライアントとして商業宇宙ステーションを対象としています。Axiom Space、Starlab Space、Vastとの契約を発表しており、これらの計画中の宇宙ステーションとの間で貨物を輸送する予定です。
The Exploration Companyはこれらの企業や宇宙機関との間で$750M以上の受注残を抱えているとのことです。同社の広報担当者は、しばしばヨーロッパ最大の宇宙企業であると主張していますが、200人規模の同社は他のいくつかのスタートアップよりも小さく、Airbus Defence and Space、OHB、Thales Alenia Spaceなどの老舗企業の規模のほんの一部に過ぎません。
「株主の98%がヨーロッパ人であり、大胆な起業家を資金援助できることを大陸が示している」と同社のCEOは述べています。
「The Exploration Companyは宇宙探査におけるヨーロッパのリーダーシップを再定義しようとしています。宇宙探査をより身近で持続可能なものにするという彼らのミッションは、ヨーロッパだけでなく、宇宙における人類の未来にとっても前例のない機会を解き放つことを約束しています」とBalderton CapitalのPartnerは述べています。
■ AIと加速コンピューティング向けの高性能ネットワーキングシリコンの業界リーダーである"Enfabrica"がSeries Cで$115Mを調達
主な投資家
Spark Capital
Arm
Cisco Investments
Samsung Catalyst Fund
概要
Enfabricaは、Spark Capitalがリードし、Arm、Cisco Investments、Samsung Catalyst Fund、VentureTech Allianceなどが参加したSeries Cで$115Mを調達した。
人工知能(AI)と加速コンピューティング向けの高性能ネットワーキングシリコンの業界リーダーであるEnfabricaは、並列、異種、加速コンピューティングインフラストラクチャ向けの革新的なネットワーキングソリューションを構築する最先端のシリコンおよびソフトウェア企業です。Accelerated Compute Fabric SuperNIC (ACF-S)の発明者として、Enfabricaの画期的なチップ、ソフトウェアスタック設計、パートナー対応システムは、顧客にAI対応の未来のファブリックを縫い合わせ、他に類を見ないGPUと加速コンピュートクラスターをスケールする自由を提供します。Enfabricaは、コンピュート、メモリ、ネットワークを相互接続する世界最先端で高性能かつ効率的なソリューションを生産することで、GenAI時代のネットワーキングを向上させています。
Enfabricaは、2025年第1四半期に画期的な3.2 Terabit/秒(Tbps)のAccelerated Compute Fabric (ACF) SuperNICチップとパイロットシステムの提供開始も発表しました。
AI SuperNICは、AIデータセンターの高性能スケールアウトネットワーク全体でGPUとアクセラレータを論理的に相互接続するための高成長シリコン製品カテゴリーとして台頭しています。EnfabricaのACFソリューションは、GPUサーバーに複数ポートの800ギガビットイーサネット接続を提供し、業界の他のGPU接続ネットワークインターフェースコントローラ(NIC)製品の4倍の帯域幅とマルチパス回復力を実現します。
Enfabricaは、フロンティアAIモデルに関連する大規模トレーニング、推論、検索拡張生成(RAG)ワークロードが要求する最高のパフォーマンス、回復力、データ移動の効率性を提供するSuperNICチップをゼロから構築した業界初の企業です。ACF SuperNICシリコンは、2025年の第1四半期に初期数量で利用可能になります。ACF SuperNICチップとパイロットシステムは現在、EnfabricaおよびSelected partnersから商業的に注文可能です。
■ 元Googleエンジニアによって設立された革新的なAI用特殊チップを開発する"MatX"がSeries Aで$80Mを調達し評価額は$300M超へ
主な投資家
Spark Capital
概要
MatXは、Spark CapitalがリードしたSeries Aで$80Mを調達し、評価額は$300M超に達した。MatXは昨年末のSeedで$25Mを調達しており、同社の急成長と先進的なAI処理ハードウェアへの需要の高まりを示しています。
わずか2年前に元Googleエンジニアによって設立された革新的なAI用特殊チップを開発するMatXの共同創業者のCEOとCTOは、Googleで特にTensor Processing Units(TPUs)の開発において重要な役割を果たしました。これは人工知能(AI)用の特殊チップで、AIモデルのトレーニングと推論(訓練されたニューラルネットワークを実際のタスクに適用すること)に最適化に焦点を当てています。
この多額の投資は、AI半導体セクター内で前例のない関心と競争が続く中で、投資家たちが自信を持っていることを示しています。同社のユニークなアプローチは、高性能をより手頃な価格で提供することを約束しており、特に数十億パラメータを含むAIワークロードに対して効果的です。彼らは、自社チップが数十万単位に及ぶ大規模なクラスターを形成し、何百万人ものユーザーが同時に使用するAIモデルを扱える能力を強調しています。
MatXは、自社チップが70Bパラメータを持つAIモデルに対して1トークンあたり0.01秒未満のレイテンシーで驚異的な処理速度を提供すると主張しています。MatXチップのアーキテクチャデザインは意図的かつ戦略的であり、パフォーマンスと共にコスト効率を重視しており、Nvidiaのような大手企業と激しく競争できるようになっています。
Nvidiaのグラフィックスカードが複雑なアーキテクチャのおかげで市場を支配している一方で、MatXはそのシンプルなデザインが多数のAI最適化回路をサポートすることで性能を向上させると主張しています。このトレードオフはAI時代のチップ需要に応えるために受け入れられています。
MatXの野望は即時的な運用効率だけに留まらず、自社プロセッサーがNvidia製品よりも大規模言語モデル処理能力が10倍高いという大胆な主張もしています。この大胆な主張は、スタートアップ企業が既存企業を破壊しようとする中でAIチップ設計内で激しい競争が繰り広げられていることを示しています。
MatXの最近の資金調達成功は、市場ポジションを強化するだけでなく、AIハードウェア開発企業への投資増加という広範なトレンドも反映しています。Groqなど他にも注目すべき例があり、このチップスタートアップも同様の市場状況下で評価額が$1Bから約$2.8Bに急上昇しました。これはAI中心半導体開発企業への高い評価を示しています。
MatXは来年初めてプロセッサーを発売する計画で開発努力を加速させていますが、半導体ビジネス固有の課題にも直面しています。これにはサプライチェーン制約やNvidiaなどより確立されたプレイヤーとの技術仕様競争が含まれます。
この最新の資金調達ラウンドはMatXにとって成長だけではなく、技術エコシステム全体にも広範な影響があります。投資家たちはAIブームから利益を得ることができる事業への支援に熱心です。これは複雑な機械学習モデルを訓練し実装するためにより速く、安価で効果的な計算リソースへの需要によって駆動されています。
■ 宇宙から地球上のどこにでも精密なオンデマンド配送を可能にする"Inversion"がSeries Aで$44Mを調達
主な投資家
Spark Capital
Y Combinator
概要
Inversionは、Spark CapitalとAdjacentが共同リードし、Lockheed Martin Ventures、Kindred Ventures、Y Combinatorが参加したSeries Aで$44Mを調達した。これにより同社のこれまでの資金調達がくはSeedの$10Mも含めて$54Mになりました。
宇宙から地球上のどこにでも精密なオンデマンド配送を可能にするInversionは、次世代の自律再突入機であるArcを開発しています。Arcは軌道上で貨物を保管し、地球の最も遠隔地にもオンデマンドで大気圏に再突入して配送します。その完全自律型再突入車は、地球上で最も過酷な場所-離島、人が住めない山、海の真ん中-に、20フィート（6メートル）以内で、1時間以内に商品やギアを届けます。
何世紀にもわたり、企業や政府は世界中でより速い配送を追求してきました。船舶や航空機などの進歩は変革的でしたが、地上のソリューションでは、大規模に数分で配送することはまだ実現していません。世界中で数分以内に配送するために必要な飛行機、倉庫、トラックのネットワークを構築し維持することは費用がかかりすぎます。ましてや山頂や海の真ん中などの遠隔地への配送はなおさらです。
Inversionは宇宙をツールとして使用し、この長年の「物流の聖杯」である「どこでも数分で配送」を、自律再突入機を使って実現しています。これらの機体は地球を周回し、大気圏に即座に再突入して最も難しい場所にも到達し、地上のソリューションよりも低い総コストで実現します。
「SpaceXが宇宙への打ち上げコストを大幅に削減しており、それがInversionの再突入機がいつでもどこでも物品や装備を配達する機会を開いています」とAdjacentの創業者は述べています。
Series A資金調達に加えて、Inversionはこの夏に重要なマイルストーンを達成しました。
米国宇宙軍のイノベーション部門であるSpaceWERXから$71Mを授与され、宇宙から地球上どこへでも精密なオンデマンド配送を可能にする技術をテストおよび改良します
Ray再突入機は連邦航空局(FAA)から打ち上げと帰還の承認を受け、第450部による商業宇宙輸送規制要件下で再突入承認された2番目の会社となりました。RayはSpaceXのFalcon 9で今後予定されているTransporter-12 Rideshareミッションとして打ち上げられます。
「宇宙は現在、グローバルインターネット接続と地球観測という巨大な既存市場へのツールとして使用されています。Inversionは3つ目の柱として貨物配送を導入し、$6T規模の物流産業を変革します。我々は能力を証明しました。そしてSeries A資金調達によって、自律再突入機の次世代モデルを反復・拡大・構築する手助けとなります。輸送と物流技術進歩は歴史的に変革的でした―船舶や列車、飛行機による社会的影響について考えてみてください―そして地球上どこへでも数分以内にアクセスできる能力も同様に画期的でしょう。」とInversion共同創業者兼CEOでは述べています。
■ 全国的な複数の専門診療グループを通じて小児医療を変革する"Zarminali Health"がSeedで$40Mを調達
主な投資家
General Catalyst
概要
Zarminali Healthは、General CatalystがリードしたSeedで$40Mを調達した。この多額の資金調達にはベンチャーデットファシリティも含まれています。
全国的に現代的でシームレスに調整されたプライマリおよび専門ケアを提供するために目的に合わせて設計された初の外来小児科施設を開設するZarminali Healthは、最新の医療技術と統合されたアプローチを活用し、家族の負担を軽減し、患者と臨床医の体験を刷新することを目指しています。
現在の小児医療は長らく変革が必要とされてきました。現在のシステムは非常に断片化されており、プライマリケア提供者、専門医、および補助サービス間の連携不足が、医療システムと複雑なケア調整をナビゲートする責任を家族に押し付けています。
一方で、小児科医は高い症例数と持続不可能な事務作業に追われており、臨床チームは手動プロセスと古い技術で十分な支援を受けられていません。また、小児専門医はプライマリケアチームから孤立しています。
これらすべての要因と非効率性が臨床医の燃え尽き症候群を悪化させ、国で最も脆弱な人々である子供たちへの迅速なケアへのアクセスを妨げています。
Zarminaliは、家族のケアジャーニーを合理化し、子供たちの健康成果を改善し、小児科臨床医が患者に質の高いケアを提供することに集中できるようにすることで、小児医療への新たな約束を果たすために設立されました。
LifeStance Health (NASDAQ: LFST) の共同創業者で元社長兼COOによって設立されたこの会社の使命は、自身の自己免疫疾患を持つ子供のケア調整経験と、小児専門医間でのケア崩壊の多くの事例から直接影響を受けています。
「Zarminaliは、私自身が経験した現在の医療システムの欠陥に苦しんだ親たちによって入念に設計されています。すべての子供が誕生から成人まで素晴らしいケアを受けるべきだと知っています。娘と共に壊れたシステムを乗り越えた後、LifeStanceで外来精神医療を変革した経験を全国規模で小児医療改善に適用したいと思いました。この最初の資金調達ラウンドは非常に大きな検証となり、すべての子供の健康ジャーニーがシームレスに調整され、高度な技術がすべてのインタラクションを強化し、臨床医やチームメンバーが各家族をサポートする世界を創造するという私たちの使命を開始します。」と同氏は述べています。
Zarminali Healthの初期チームは、高度な動機付けと経験豊富なグループであり、すべての関係者に対して小児医療改善に取り組んでいます。VillageMD (Walgreens and the Cigna Group) など他の全国規模ヘルスケアスタートアップから直接運営経験を持つメンバーがおり、小児医療提供の課題に取り組むための年数分の経験があります。
■ プログラミングコードの代わりに自然言語を使用して高度なAIエージェント作成を可能にする"Wordware"がSeedで$30Mを調達
主な投資家
Spark Capital
Y Combinator
概要
Wordwareは、Spark Capitalがリードし、Y Combinatorや著名なエンジェル投資家などが参加したSeedで$30Mを調達した。これはY Combinatorの過去最大の初期投資の一つとなります。
サンフランシスコを拠点とするAIの開発をワードプロセッサーでの執筆のように簡単にしたいと考えているWordwareは、AIの開発のための完全なスタックオペレーティングシステムと呼ぶものを構築しました。これにより、ユーザーは従来のプログラミングコードの代わりに自然言語を使用して高度なAIエージェントを作成できます。
InstacartやRunwayなどの企業顧客を含む数十万人のユーザーがすでにそのプラットフォームを利用しており、Wordwareは、AIの開発の未来は従来のソフトウェアエンジニアではなく、ドメインエキスパートのものだと考えています。
同社のアプローチは他のノーコードツールと異なります。同社の登場は、企業技術の重要な時期に来ています。現在の職場統計によると、労働者の81%が1日3時間未満しか創造的な仕事に費やしておらず、意味のある仕事の非効率性が世界経済に年間$8.9Bのコストをもたらしています。従来のAI開発には希少で高価なエンジニアリング人材が必要であり、AI解決策を実装しようとする企業にとってボトルネックとなっています。
典型的なノーコードプラットフォームとは異なり、Wordwareはアクセシビリティとパワーのバランスを保っています。このプラットフォームには、自己チェック用のAIエージェントのためのリフレクションループ、包括的な評価フレームワーク、ソリューションの共有とカスタマイズのためのGitHubのようなリポジトリシステムなどの機能が含まれています。これらの機能は、大規模な専門チームを構築せずにAIイニシアチブを加速させたいと考える企業顧客から大きな注目を集めています。
将来的に、Wordwareは2025年初頭に、個人ユーザーがそのエンジンを使用して個人的なワークフローを自動化できるようにすることで、その範囲を拡大する計画です。組織がますますAIソリューションの実装を求めるにつれて、Wordwareのアプローチは今後数年間で企業がAI実装にアプローチする方法を再形成する可能性があります。
■ 企業の慈善寄付のためのSaaSおよびFinTechプラットフォームの"Goodstack"がSeries Aで$28Mを調達
主な投資家
General Catalyst
概要
Goodstack(旧Percent)は、General Catalystがリードし、Morpheus VenturesとRepeat (旧Jigsaw)が参加したSeries Aで$28Mを調達した。
企業の慈善寄付のためのSaaSおよびFinTechプラットフォームのGoodstackは、APIを通じた検証と支払いを含む、世界中の非営利団体向けの成長中の技術サービス群を提供しています。LinkedInやCanva、Atlassian、Monday.comなどのグローバルブランドがGoodstackと提携しています。
Goodstackは2024年に、前年の3倍以上となる$3B以上の寄付を仲介し、215以上の国と地域のチャリティや善意の目的に送金する見込みです。受益者は赤十字やOxfamのような大規模な団体から地域の募金活動まで多岐にわたります。
進化の一環として、以前Percentとして運営していたGoodstackは、技術プラットフォームとしての成長を反映してリブランディングを行っています。この資金を活用して、企業向けサービスをさらに発展させ、非営利団体向けの技術スタックを構築し、2025年にはチーム全体で採用を行う予定です。
「目的を持つことは私たちの世代に組み込まれています。人々は今、企業が社会に変化をもたらすために目的を中心に据えることを期待しています。現在、これは企業にとって本来あるべき以上に困難です。私たちの製品は、企業が顧客、従業員、企業の提供物に目的と寄付を迅速に組み込むことを容易にし、消費者、非営利団体、投資家に大きな価値をもたらします。一方、非営利団体は目的を促進するために使用している技術において民間セクターに遅れをとっています。私たちは『慈善活動のStripe』を目指しており、できるだけ早く世界最高の技術と資金を彼らに提供することがミッションです。」とGoodstackの創業者兼CEOは述べています。
「Goodstackは、非営利団体や慈善寄付をサポートすることで、従業員、顧客、コミュニティなど、すべてのステークホルダーにサービスを提供することを可能にします。LinkedInやCanvaのようなパートナーがGoodstackに寄せる信頼と評価は、同社の価値を強力に証明しており、強力なリーダーシップと相まって、Goodstackの継続的な成功に向けた良好な位置づけとなっています。」とGeneral CatalystのManaging Directorは述べています。
■ 大企業がOpenAIの技術をシームレスに統合しAI投資の影響を最大化できるようにする"Distyl"がSeries Aで$20Mを調達
主な投資家
Lightspeed Venture Partners
Khosla Ventures
概要
Distyl AIは、Lightspeed Venture Partnersがリードし、OpenAIの初期投資家であるKhosla Ventures、既存投資家のCoatue、Dell Technologies Capital、Nat Friedmanも参加たSeries Aで$20Mを調達した。
大企業がOpenAIの技術をシームレスに統合し、AI投資の影響を最大化できるようにするDistylは、AIネイティブのソフトウェアと一流のエンジニアリングおよび研究チームを統合し、AIの構成要素をカスタマイズして、企業規模での迅速な実装と結果を実現します。同社は、医療、通信、消費財、小売、製造業界のFortune 100リーダーから、変革的な成果を提供する信頼を得ています。例えば、あるFortune 500企業は、Distylと提携してサプライチェーンにAIを導入した後、日常業務の解決時間が47%向上したと推定しています。
大企業はビジネスを加速させるためにAIを採用する使命がありますが、多くの企業が実験段階を超えるのに苦戦しています。彼らのシステムは複雑で、高い信頼性を必要とするカスタムソリューションが求められます。これらの組織は通常、最近になってAIを能力に加えた大手コンサルティング会社と契約しますが、結果として失敗したパイロットプロジェクトや、コストがかかり遅い展開になってしまいます。
「Distylは企業がOpenAIの技術をシームレスに統合することを可能にし、企業のAI投資のインパクトを最大化します。ユースケースにさらに傾倒していく中で、私たちはパートナーシップを深めることを楽しみにしています」とOpenAIのCOOは述べています。
「私たちはDistylを構築して、重要なビジネス問題を解決しようとしました。それは、企業がAIを採用し、信頼性や品質を犠牲にすることなく、スピードと効率性において真の競争優位性を獲得できるよう支援することです。私たちの目標は、顧客のビジネスの運営方法を根本的に変えることであり、些細な生産性向上や実験に甘んじることではありません。私たちの研究リーダーシップ、精密エンジニアリング、再利用可能なAIソフトウェアベースのユニークな組み合わせは、これまで何年もかかっていたビジネス成果をわずか6週間で実現するように設計されています」とDistylの共同創業者兼CEOは述べています。
Distylの成功は、PalantirやAppleなどの主要なソフトウェアおよびソリューション革新企業、そして主要な研究所から集まった世界クラスのエンジニアリングおよび研究チームに起因しています。従来のSaaSモデルとは異なり、Distylは最も複雑な組織の独自の信頼性、ワークフロー、データの考慮事項に合わせたソリューションを構築します。これらはすべて、彼らの実証済みのソフトウェアアクセラレーターであるDistilleryを使用して、最も緊急のニーズに対して迅速な価値を提供します。チームの研究とエンジニアリングの取り組みは、AIシステムとエージェントが組織の知識をAIネイティブなプロセスに変換し、高い信頼性でビジネスタスクを自動化する技術の開発に焦点を当てています。これにより、人間の役割が日常的なタスクから意思決定とフィードバック提供へとシフトし、10倍速い決定と増加した能力につながります。
「従来のコンサルティング会社やインテグレーターが概念実証を超えるのに苦戦する中、Distylは世界最大かつ最も複雑な企業で生成AIを成功裏にスケールアップし、製品化していることで際立っています。Distylの顧客と話すと、彼らの技術とアプローチが真のイノベーションを推進していることは明らかです。彼らは、このAI主導の市場で競争力を維持しようとする大企業にとって不可欠なパートナーになりつつあります」とLightspeedのPartnerは述べています。
■ フィットネスに真剣な人々のための第1位の筋力トレーニングアプリを提供する"Ladder"がSeries Bで総額$105Mを確保
主な投資家
General Catalyst
概要
Ladderは、Point72 VenturesとADvantage VCがリードし、既存投資家のTapestry VC、LivWell Venturesなども参加したSeries Bで$15Mを調達した。LadderはまたGeneral CatalystのCustomer Value戦略から$90Mの成長投資を確保し、顧客獲得コストの資金調達に充てます。
テキサス州オースティンに本社を置くフィットネスに真剣な人々のための第1位の筋力トレーニングアプリを提供するLadderは、一貫した筋力トレーニングルーティンの計画と維持を容易にします。専門家のコーチによる毎週の新しいワークアウトにより、Ladderのメンバーはピラティス、HIIT、ボディビルディング、ケトルベルトレーニング、ヨガ、妊婦向けなど、さまざまなモダリティで進歩的なワークアウトプランをフォローできます。LadderはApp Storeで5万件以上のレビューにわたり4.9の評価を維持しています。
「私たちのメンバーがLadderに来て、そして留まる理由は、単なるワークアウトライブラリ以上のものを提供しているからです。このアププは通常高額なパーソナルトレーニングでしか利用できないようなパーソナライズされた進歩的なプランを提供し、さらにメンバーのモチベーションを維持するサポーティブなコミュニティも提供しています」とLadderのCEOは述べています。
LadderのSeries B資金調達とGeneral Catalystの投資は、補完的な成長経路をサポートします。Series Bで調達した資金は製品開発を加速し、新しいビジネスラインへの拡大をサポートします。同社はAndroidバージョンのアプリ開発、企業の従業員健康プログラム市場への拡大、ブランドアパレルなどのサブスクリプション以外の提供物の導入を計画しています。
General Catalystからの$90Mの成長資金は、株主の希薄化や会社へのリスク追加なしに、Ladderの主要な顧客獲得戦略をサポートし、より多くのフィットネス消費者にLadderブランドを紹介するのに役立ちます。
Ladderは、構造化された進歩的なワークアウトプランと長期的なフィットネス結果への取り組みで知られています。ほとんどのフィットネスアプリに見られる静的なワークアウトライブラリとは異なり、Ladderはエリートコーチによって設計された新しいワークアウトを毎週提供し、メンバーをボディビルディング、HIIT、ケトルベルトレーニング、ピラティス、ヨガを取り入れた筋力トレーニングなど、人気のあるモダリティでの筋力重視のルーティンを通じてガイドします。
パーソナライズされたトレーニングの高コストと複雑さを取り除くことで、Ladderは専門家が設計した筋力プログラミングをアクセスしやすく、ユーザーのニーズに適応可能にしています。アプリには詳細な進捗追跡、コレクタブルなマイルストーンバッジ、連続カウント、リーダーボード、インタラクティブなコミュニティが含まれており、これらすべてがメンバーの目標に焦点を当て続け、旅の中での各達成を祝福します。
Ladderのメンバーは1500万回以上のワークアウトを完了し、Ladder Journalに9000万件以上のエントリーを記録し、進捗を追跡し、個人記録を祝福しています。
Ladderは、経験豊富なユーザーと初心者の両方のために筋力トレーニングを簡素化します。新規ユーザーの92%が参加前にワークアウトルーティンに自信がなかったと報告し、半数が筋力トレーニングにほとんどまたは全く経験がありませんでした。Ladderはまた、フィットネスアプリに新しい人々も引き付けています—メンバーの80%がLadder以前にフィットネスアプリを使用しておらず、50%がフィットネスアプリを試したことがありませんでした。
筋力トレーニングプログラムへの需要は成長しており、特に女性、若年層、ジムに通う人々の間で、複数の場所でワークアウトする傾向が高まっています。メンバーの65%が週に少なくとも1回、商業ジムでLadderアプリを使用していますが、便利な時には自宅でのワークアウトにもアプリを使用しています。iOSで月額$29.99のサブスクリプションとして利用可能で、7日間の無料トライアル(クレジットカード不要)を提供しています。LadderはApp Storeで5万件以上のレビューで4.9の評価を持ち、Women's HealthとCNETによって2024年の最高の筋力トレーニングアプリに選ばれ、CNNとFortuneの2024年のベストワークアウトアプリにも取り上げられました。
■ 大学教育をより手頃な価格で利用しやすくすることを目指す"Outsmart Education"がSeedで$13Mを調達
主な投資家
Khosla Ventures
Lightspeed Ventures
概要
Outsmart Education (名称は未確定) と仮称される同社は、Khosla Venturesがリードし、Karman Ventures、Latitud Ventures、Lightspeed Venturesやエンジェル投資家が参加したSeedで$13Mを調達した。
大学教育をより手頃な価格で利用しやすくすることを目指すOutsmart Educationは、大学の授業料が上昇し、学生ローン債務危機が続く中、言語学習アプリDuolingoの元幹部3人が立ち上げました。共同創業者のDaniel Falabella (CPO、Duolingoの元学習部門プロダクトシニアディレクター)、Gina Gotthilf (CMO、Duolingoの元成長・マーケティング担当副社長)、Jorge Mazal (CEO、Duolingoの元最高プロダクト責任者)です。
同社の共同創業者兼CEOによると、Outsmartのアイデアは彼自身の現行システムへの不満から生まれたそうです。同氏が学部課程を修めるために米国に移住した際、彼には学費を払う資金がなく、仕事、奨学金、その他の手段を組み合わせて教育資金を工面しなければなりませんでした。その後、HarvardとWhartonで2つの修士課程を修了した際、彼はどれほどの債務を抱えることになるかを認識していませんでした。
「私は約25万ドルの借金を抱えていました。生活を維持するために、毎朝アパート敷地内でゴミ拾いをするパートタイムの仕事をしなければなりませんでした。それは、高等教育の何が壊れているかを如実に表していると感じました」と同氏は述べています。
現在、同社はステルスモードで運営されているため、具体的な計画をまだ共有できませんが、投資家の質を考えると、この事業は有望です。
「大学レベルの教育は基本的で普遍的な人権です。私自身、大学に通った第一世代です。教育は私の人生を完全に変え、何世代にもわたって家族に影響を与えるでしょう。Outsmartがやろうとしていることは世界を変えるものだと思います」と」とKhosla VenturesのPartnerは述べています。
Outsmartは、多くの家族が大学の学位を得るための費用を工面するのに苦労している時期に登場しました。2024-2025学年度の私立ランク付け大学の平均授業料と諸経費は昨年から約5.5%上昇し、公立大学は2%以上上昇しました。全体として、アメリカ人は約$1.6Bの学生ローンを抱えています。
多くの企業が大学生に手頃な価格の教育へのアクセスを提供しようとしています。これには、Tuition Trackerのような大学の授業料を比較するプラットフォームや、安価なオンライン教育を提供する企業が含まれます。また、College RoverやCollege Simplyのような、学生に最適な大学を見つけるためのマッチングプラットフォームもあります。
Outsmartはその提供内容の詳細を明かしていないため、これらの既存のカテゴリーにどのように、あるいは当てはまるのかは不明です。それでも、創業者たち自身はこの分野で道を切り開くのに十分な能力を持っているように見えます。3人はDuolingoで5年間働き、以前は他の著名な企業でも職務を務めていました。
同社の共同創業者兼CEOは、Outsmartが「アクセス、手頃な価格、パーソナライゼーションのあらゆる面で、既存の高等教育の選択肢よりも優れている」と信じています。
■ 世界トップの専門家が自分自身のAIバージョンを作成できるようにする"Amigo"がSeedで$6.3Mを調達
主な投資家
General Catalyst
概要
Amigoは、General CatalystとGSV Venturesが共同でリードし、Comma Capital、CohoVC、戦略的エンジェル投資家などが参加したSeedで$6.3Mを調達した。
世界トップの専門家が自分自身のAIバージョンを作成できるようにするAmigoは、専門家と全く同じように考え、推論し、話すことができ、何百万人もの人々が彼らの専門知識にアクセスできるようにすることを目指しています。
専門家は人生を変える力を持っています。一回の会話で誰かの人生の軌道を変えることができます。しかし、これらの専門家はパラドックスに直面しています。彼らの専門知識が価値を増すほど、成長に制約を受けるのです。彼らの核心的な課題はスケーラビリティです。1日の時間は限られているため、コーチは週に20人のクライアント、セラピストは30人の患者、コンサルタントは3-4人の主要クライアントにしかサービスを提供できません。これは能力の問題ではなく、キャパシティの問題です。
彼らの専門知識への需要が高まるにつれて、価格も上昇します。コンサルタントは1時間あたり$1,000以上を請求し、トップのエグゼクティブコーチは1時間あたり$3,000までを要求することがあります。これらの料金は長年の貴重な経験と実証された結果を反映していますが、問題のある状況を生み出しています。専門家は世界的に影響力を拡大できず、一方で彼らのガイダンスから恩恵を受けられる何百万人もの人々が価格の壁に阻まれています。これが成功のパラドックスです。時間の物理的制限、規模を拡大しながら品質を維持する課題、そしてより大きな影響を与えたいという願望の間で板挟みになっているのです。これまで、この課題を克服することは不可能でした。
Amigoは、専門家のデジタルバージョンで、彼らと同じように考え、推論し、コミュニケーションを取ります。同社はこれを彼らのAmigoと呼んでいます。これは彼らの独特のアプローチを保持しながら、誰でも、どこでも彼らの専門知識にアクセスできるようにする高精度のデジタル表現です。Amigoを特別なものにしているのは、専門家が実際に専門的なサービス環境で価値を提供する方法に対する私たちの深い理解と評価です。単に質問に答えるために構築された従来のAIチャットボットとは異なり、各Amigoは専門家の以下の要素を慎重に捉えるように作られています。
重要な推論パターンと意思決定アプローチ
セッション構造と方法論
暗黙知とそれを異なる文脈で適用する方法
ユニークなコミュニケーションスタイルと個人的なタッチ
長年の経験を通じて得られた専門的な直感
これを実現するために、同社はMENTORを導入します。MENTORは、各専門家の方法論を正確に複製するように設計された認知アーキテクチャと再帰的改善フレームワークです。これは、専門家が知っていることだけでなく、彼らがどのように推論し考えるかを捉えるデジタルミラーです。MENTORは、各専門家のために動的で修正可能なコンテキストフィールド（「認知空間」）を構築するのに役立ちます。構造化された知識表現を作成し、問題解決のパスをマッピングすることで、専門家がクライアントに価値を提供する方法を体系的にモデル化します。MENTORには4つの重要な強みがあります：
スピード：30秒ごとに強化フィードバックを取り入れることができ、継続的なリアルタイムの調整が可能です。
コントロール：システムを極めて精密に制御できます（言い回し、会話スタイル、トーン、次のアクション等）。
適応性：あらゆるタイプの専門家（コーチ、コンサルタント、セラピストなど）の専門知識を正確に複製できます - これにより長期的なビジョンを達成できます。
観察可能性：すべての応答に対して完全な監査可能性を維持します - これにより推論パターンを体系的にトレースでき、トレーニングを強化し安全性を確保します。
このフレームワークにより、各Amigoクローンが人間の専門家の監督下で「見習い」を経験するトレーニングプロセスが可能になります。これは、同社の人間中心のAIビジョンと一致しています。同社が協力する特権を持つ各専門家のユニークな資質を増幅し称賛するAIです。結果は自ら語っています。
Amigoは、それぞれが独自の専門知識を持つ何百万ものユニークなAI駆動の専門家がいる未来を想像しています。同社のビジョンの中心にあるのは専門家のエンパワーメントです。大規模なプラットフォームに競争上の優位性を譲渡するのではなく、専門家は自分のAmigoがどのように構築され、展開され、収益化されるかをコントロールすべきです。このアプローチを通じて、専門家はAI革命に適応するだけでなく、それをリードすることができるのです。
■ 機械学習チームがコードを簡素化しモデルを効率化できるプラットフォームを開発する"Pruna AI"がSeedで$6.5Mを調達
主な投資家
EQT Ventures
概要
Pruna AIは、EQT Venturesがリードし、Daphni、Motier、Kimaおよび著名なエンジェル投資家なども参加するSeedで$6.5Mを調達した。
機械学習チームがコードを簡素化しモデルを効率化できるプラットフォームを開発するPruna AIは、プルーニング、量子化、コンパイル、キャッシングなどの圧縮手法を用いて、AIデベロッパーがディープラーニングモデルを簡素化し、様々なハードウェア構成でより効率的に動作させることを可能にします。
Pruna AIは、圧縮された機械学習モデルが、実行に必要なエネルギーと計算能力を削減し、エンジニアが炭素排出量を最大91%削減できると主張しています。
「すでにチームの規模は3倍になっています。これにより、エンジニアが最速、最安、最も持続可能な方法でAIを開発するのを支援するという目標を達成することができます。EQT Venturesは明確なパートナーの選択でした。彼らは、若く野心的な企業が持続可能な方法で規模を拡大し革新するのを支援することに長けており、これは私たちが行っていることの核心です。」とPruna AIの共同創業者兼President & Chief Scientistは述べています。
「成長と環境への責任のバランスを取ることは、現在、あらゆる規模の企業にとって最重要課題です。Pruna AIは、効率性と持続可能性を橋渡しすることで、最先端技術を民主化するだけでなく、すべての企業が急速かつ責任を持って拡大できる未来を推進しています。チームのミュンヘン-パリのエコシステムは、競争の激しい市場で追加のレバレッジを提供し、強力な商業的足がかりと魅力的な人材獲得の機会を与えています。私たちはPruna AIをポートフォリオに迎えることを嬉しく思います。」とEQT VenturesのPartnerは述べています。
■ インド・バンガロールからグローバル市場向けデジタル消費者製品を開発する"Billion Hearts"がSeedで約$4Mを調達
主な投資家
General Catalyst
概要
Billion Hearts Software Technologiesは、Blume Venturesがリードし、General Catalyst、Athera Venture Partnersが参加したSeedで約$4Mを調達した。同社は、Seed前にredBus、Ola、InMobi、Flipkart、Myntraなどのスタートアップを築いた著名エンジェル投資家から約$250Kのエンジェル資金を調達していました。
2024年8月29日にシリアルアントレプレナーのMayank Bidawatkaがインド・バンガロールで設立したBillion Heartsは、現在、グローバル市場とオーディエンスに関連するデジタル消費者製品に取り組んでおり、最初の製品は数ヶ月以内にベータ版がローンチする予定です。
これはBillion Heartsのウェブサイトでベータ版にサインアップした人々に公開される前に、限られたサークル内でローンチされます。すでに何千人ものユーザーが製品のベータ版に登録しています。
「私は本当に尊敬する人々によって支援されていることを発表できることを嬉しく思います。その中には世界クラスの企業で何十年もの投資と運営経験を持つ人々がいます。私たちが計画しているものを構築する間、この旅には適切なパートナーが必要でしたが、それを私たちが構築しているものを絶対的に愛している新しい投資家たちに見つけました。インドから世界クラスの製品を構築するというコミットメントと共に世界中のユーザーへハッピーな製品を届けることを楽しみにしています。私たちの製品はまだステルス状態ですが、スマートフォンを持つほぼ全員がこの製品を欲しがると言いたいです。すでに何千人もの愛好者が私たちのベータ版に登録しています。早期アクセス用にサインアップしたすべての人々へ特別なお知らせを近日中に発表します。」とBillion Heartsの創業者であるMayank Bidawatkaは述べています。
「Billion Heartsはグローバルユーザーベース向けにデジタル製品を作成することを目指しています。最初の製品は数ヶ月以内にベータ版がローンチされる予定です。製品はまだステルス状態ですが、すべてのスマートフォンユーザーに関連する広範なユースケースを扱っています。問題を解決するためにディープテックを使用します。Mayankは過去に複数の大規模なベンチャーを成功裏に構築および拡大しており、彼と再び提携してBillion Heartsのビジョンが実現するのを見ることを楽しみにしています。」とBlume VenturesのPartnerは述べています。
投資環境
● DefenceTechスタートアップによる2024年の資金調達額は過去最高値を記録
2024年11月中旬までに防衛関連スタートアップ（軍事、国家安全保障、法執行セクターと定義）は85のラウンドで$3B弱を調達。この金額は、防衛テック業界のこれまでの最高額であった2022年通年の113のラウンドで調達した$2.6Bを上回る
防衛システムのハイテクへの依存度が高まり、世界各地で紛争が激化し、最近の選挙後に国防総省の予算が増加すると予想される中、このセクターはすでにかつてないほど多くのベンチャー資金を獲得しており、投資が止まる兆しはほとんどない
● 2024年10月に新たに誕生したユニコーンは5社
2024年10月に新たなユニコーンとなったのは5社で、$7B以上の価値が加わり、現在では1,550社以上のユニコーンで総額$5.3Tの価値がある
新たなユニコーンのうち4社はベイエリアで、もう1社はロンドンに本社を置きながらアフリカで事業を展開している
さらに10月にはユニコーンの5社(評価額合計$12.5B)がExitした
2024年これまでに32社のユニコーンがEXITし、半数がIPO、半数がM&Aされた。買収された12社と上場した13社を含む25社がEXITした2023年の合計をすでに上回っている