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【初投稿】水瀬いのり heart bookmark 聖地巡礼 @パリ

はじめまして。私は現在、日本の大学に在籍しながら、フランスで1年間の留学生活を送っている学生です。留学生活を通して、語学や専門分野の学びにとどまらず、日常の中で出会う新しい価値観や、多様な文化に根ざした考え方に触れることで、自分の視野が広がっていくのを実感しています。こうした経験や気づきを単なる思い出にするのではなく、文字として残したいという気持ちが強まり、このたびnoteを通じて、自分の体験や考えを発信していくことにしました。

とはいえ、初めての記事に何を書くべきか悩んでいたら、気がつけば留学生活もすでに半分を過ぎてしまいました。そんな中、私にとって大きなニュースが飛び込んできました。それは、私が敬愛する声優でありアーティストでもある水瀬いのりさんが、最新アルバム『heart bookmark』をリリースされたということ、そしてその撮影地がなんとパリだということです!

私はパリには住んでいませんが、この絶好の機会を逃すわけにはいかないと決意し、日本からはるばる来てくれた私と同じく水瀬いのりさんのファンである友人と一緒に、パリでの聖地巡礼をしてきました。そこで、悩みに悩んでいた初投稿のテーマはこの「聖地巡礼」に決定しました。水瀬いのりさんがパリで撮影を行った場所を実際に訪れることで、彼女の作品の世界観に自分自身が入り込むような感覚を得ることができたのかな、と思っています。

この記事では、その巡礼で見た景色や感じた雰囲気を、日本にいる皆さんへできるだけリアルにお伝えできればと思います。また、「いつかパリに行きたい」「聖地巡礼をしてみたい」と考えている方にとっても、参考になるガイドとして役立てば幸いです。特定できていない場所や、巡りきれなかった聖地もありますが、温かく見守っていただければと思います。

これからも、フランスでの生活を通じて得た学びや発見を発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

エッフェル塔・凱旋門周辺

①エトワール凱旋門 Arc de Triomphe・8区

まずは、初回限定版ジャケットの表紙である凱旋門とその周辺から紹介していきましょう。皆さんが各種音楽配信サイトを開いたとき、円盤を購入したとき等、何度もご覧になったであろう光景です。この凱旋門の向こう側がグランド・アルメ通り(Avenue de la grande Armée)で、聖地である手前側がシャンゼリゼ通り(Avenue des Champs-Élysées)です。

②エッフェル塔 Tour Eiffel・7区

通常版ジャケットやMVに登場するエッフェル塔です。先ほど紹介した凱旋門からはパリの地下鉄であるメトロ6号線に乗車し、少し南へと進んだところにあります。また、MVに登場するエッフェル塔は電車内からも撮影されていますが、これはエッフェル塔の最寄り駅のひとつであるビラケム駅(Bir-Hakeim)からシャルル・ド・ゴール=エトワール駅(Charles de Gaulle - Étoile)行に乗車してすぐにある橋から撮影することができます。

ナシオン駅(Nation)行の電車に乗るとMVでの映像とは逆方面に進んでしまうので注意

③パッシー駅 Passy・16区

先ほど紹介したビラケム駅の隣駅であるパッシー駅もMVに登場します。恐らく橋の上からエッフェル塔を撮影するために一駅だけ移動したのかな、と思われます。

電車が完全に止まる前からレバーが作動することも…..

MVでも水瀬いのりさん本人が行われたように、パリのメトロでは一部の車輛において乗客が自らレバーを回してドアを操作するシステムを採用しています。ぜひ皆さんも回してみてください。笑

ムフタール通り周辺

④Zinc de Fleurs・5区

続いては、ムフタール通り(Rue Mouffetard)周辺についてお話しします。まずは、黄色い入口が特徴のお花屋さんです。MVの中で一瞬だけ登場します。お花を持ち歩いての聖地巡礼は難しかったので入店はしませんでしたが、とても良い雰囲気のお店でした。

⑤Le Descartes・5区

こちらは初回限定版ジャケット右下に登場するブラッスリーです。ジャケット撮影時にはテラス席に誰もいなかった様ですが、私が訪れた時にはお客さんでいっぱいでした。ちなみに、公共の「室内」でタバコが吸えない法律があるパリのカフェやレストランでは、室内席よりもテラス席から先に埋まります。日本では考えられない光景で面白いですよね。

⑥Initiales Bonnie・5区

ムフタール通り周辺で紹介する最後の聖地です。実は、ひとつ前に紹介したブラッスリーの画像左側に、すでに写っているお店です。

こちらはセカンドハンドショップで、お皿や衣服など様々な商品が並んでいましたが、セレクトにはこだわりが感じられ、統一感がとても素敵でした。始めは少し店内を覗いて終わりにしようと思っていましたが、この素敵な雰囲気に惹かれて店内を進んでいくと、、、レジカウンターに『heart bookmark』のアルバムが飾ってあるではありませんか!さすがにびっくりして友人と盛り上がっていると、その様子を見ていたオーナーさんが声をかけてくださいました。聖地巡礼として訪問した旨を伝えると、とても嬉しそうに撮影時の様子をお話ししていただきました。

オーナーさんが撮影してくれた私たちと統一感のある可愛らしい店内、飾られていたアルバム

この旅行では沢山の思い出ができましたが、最も印象的で楽しかったのはこのお店での会話だったと思います。お話していただいたリザさんは信じられないほど気さくで優しい方でした。私が話すフランス語は決して流暢とは言えないものでしたが、お褒めていただいて、留学の励みになりました。この留学中にもう一度訪れたいお店ですし、皆さんにも訪問をオススメしたいです。

購入したお皿と頂いたポストカード

ちなみに私は、母親へのお土産としてお皿を購入しました。帰国時に渡したいと思います。喜んでくれたらいいなあ、、、

ヴォージュ広場とその周辺

⑦ヴォージュ広場 Place de Vosges・3,4区

MVでは複数カットに渡り登場する広場。パリのマレ地区と呼ばれる3区と4区に跨っている、パリ最古の広場です。この地区は昔貴族が居住した地域であり、今日ではフランスの流行発信地として様々なアートギャラリーが集まっています。

⑧Sicile & co・4区

MVに登場するサンドウィッチ屋さんです。イタリア料理のレシピが揃っていました。私たちは次に紹介するパン屋さんで食事を済ませたので入店はしませんでした。

⑨Boulangerie St Antoine・4区

お店に背を向けた画角もMVに登場

先ほどのサンドウィッチ屋さんと同じ通りにあるパン屋さん。パンだけでなく、ケーキやハンバーガーも置いてありました。フランスでは、どのお店でパンを買っても美味しさが保証されます。

モンマルトル周辺

⑩マルティール通り Rue des Martyrs・18区

この場所、アルバムのジャケットには初回限定盤・通常版ともに登場しませんが、どこかで見覚えがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?そうです、これは「Inori Minase LIVE TOUR 2024 Heart Bookmark」特設ウェブサイトのヘッダービジュアルに使われている場所です。実は、留学中の私にとって、このライブに参加できないことが本当に悔しくて、特設ページを何度も眺めていました。そんな思い入れのある場所に実際に訪れることができた時の感動は、言葉に表せないほどでした。

⑪ジュテームの壁 Le mur des je t'aime・18区

こちらの青い壁、”Le mur des je t'aime”ですが、直訳すると「"愛している"の壁」となります。文字通り、色々な国の言葉で愛が綴られています。MVに登場するだけでなく、ライブグッズである生写真の撮影地にもなっていますね。

⑫壁抜け男 Le Passe-Muraille・18区

MVでは水瀬いのりさんがこのモニュメントと同じポーズをしていましたね。

⑬Escalier du Mont-Cenis・18区

こちらもMVに登場する長い階段。18区を構成するモンマルトルはパリで最も高い丘として知られており、坂道や階段が至る所にあります。

⑭Place Émile Goudeau・18区

同じく18区にある広場の入り口がMVに登場する聖地となっています。

⑮Carrousel de Saint-Pierre・18区

先ほど登場した長い階段を下らずに、逆へ向かって進んでいくと、そちらにも長い階段があります。その階段を下りきると、MVやライブグッズのポスターで登場するメリーゴーランドがあります。

ルーヴル美術館とその周辺

⑯ルーヴル美術館 Musée du Louvre・1区

誰もが知っている絵画、『モナ・リザ』が収蔵されているルーヴル美術館も実は聖地のひとつ。通常版ジャケットの右下に、画像奥の建物のみ登場します。

⑰Librairie Jousseaume・2区

1区にあるルーヴル美術館から徒歩で10分ほど北へ向かうと、MVではかなりの長尺で登場する本屋さんが現れます。通常版ジャケットのセンターに写っている螺旋階段もこの構内にあります。この階段も撮影しようとお店の入口へ向かいましたが、なんと臨時休業でした。

congésが休暇という意味

MVに登場するしおりやポストカードを購入するという目的が果たせず、少し落胆しましたが、仕方ありません。それでも、不幸中の幸いとして、お店の外からでも螺旋階段が見えたので、写真に収めることができました。

反射で光って見えにくいですが、、、

最後に

以上で、パリ20区内にある聖地の紹介は終了です。気がつけば思った以上にボリュームのある記事になり、4000文字を超えてしまいました。

これから聖地巡礼を計画している方もいらっしゃるかもしれません。限られた滞在期間の中で、すべての聖地を回りたいと考えている方もいるでしょう。とはいえ、20区内の聖地は点在しており、すべてを効率よく巡るには少し時間が必要です。加えて、フランスに来たなら、聖地以外の観光スポットも訪れたくなることでしょう。

そのため、1日や2日で全ての聖地を巡るのは少々難しいかもしれません。余裕を持って3〜4日、さらに時間にゆとりがあれば1週間ほど滞在することで、日の入り前、つまり明るい時間帯にすべての聖地を巡ることができるでしょう。

ぜひ、時間に余裕を持ちながら、フランスでの巡礼と観光を存分に楽しんでください。また、実際にフランスまで行くのは難しいけれど、聖地巡礼の気分を味わいたいという方にも、この記事を通じてその雰囲気を少しでも感じていただけたなら幸いです。

かなり長い記事になってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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