王様、裸ですよ。 もとい企業の広報も
盛大に発表をしてはディスられて「おいおい誰か突っ込んであげる人いなかったのかね?」といわれる。これって国の施策など大きいスケールに関わらず、企業のビジネスにも言えることです。社内で誰も突っ込めずにあれよあれよと進んでいき、リリースして大コケするパターン。ありますね。
こうした事態を避けるためにも、ますます編集社やデザイン会社が、企業の「広報アドバイザー」として外部契約する需要が増えていきそうです。すでにうちも何社かお手伝いしていますが、広報の視点でアドバイスするシーンとしては大きくは2つです。
1つは「企画段階」で、開発する商品・サービスに外の人(一般の人とマスコミ)にも伝わる魅力が盛り込まれているか?のアドバイス。たとえば、業界で話題の最新機械を導入したからといって、完成品がいたって普通の商品が、急に大ヒットしますか?(ニュースリリースして取材してもらえますか?)内輪で話題にはなっても、ニュース的な価値がなければ、一般的なニュースにはなりません。そこを外の立場からツンツンとつついてあげます。
もう1つは「発信段階」で、表現方法が中の人目線になっていないか?のアドバイス。「こだわってる」とか「心を込めた」という表現は、宣伝文句的だし、側で見てきた人の親心的評価であって客観的ではありません。「こだわり」という言葉は(昔はそうではなかったけど今は)猫も杓子も使う表現になり、むしろ、「あんまり深く考えていない言葉選び」の印象すらあります。それならば「30時間煮込んだ」とか「10枚作っても1枚しか商品化しない」とか、客観的表現で情報発信したほうが、説得力が増して魅力も伝わります。(こういう表現なら、雑誌社が取材したいと思いますよね)
個人的はいい商品や便利なサービスは、もう充分じゃないかと思えるほど世の中に溢れてます。それなのに「宣伝が下手で知られていない」ものや「説明書が難しくて脱落する」ものがちょっと多いような気がします思います。商品を知って、買って、使えて、そして満足するまでのプロセスについてを外からのアドバイスを入れずにリリースしてしまうからです。(作った人たちは取扱説明書なんて読まなくても使いこなせるから、取説の抜けには、気遣いないこともあるでしょう)。言いにくいことだけど「王様、裸ですよ。みんなそう思ってますよ」と言ってあげる人が必要なんです。たしかに言いにくいけど、意外と外の人は気にせずグサッと言えますよ 笑(僕も、基本的には穏やかに生きたいタイプですが、仕事のパートナーなら割り切ってズケズケと言わせてもらっています)
んなわけで、外からのアドバイスを入れながら広報するとうまくいきますよというアドバイスと、当社テクスファームはそういう広報コンサルしてますよ、という宣伝でしたw