ノルウェイの森
-ノルウェイの森-
村上春樹作品はいつも独特な雰囲気、それが人気の要因なのか分からないが、キャストの話し方や仕草など、他にはない雰囲気、男性が女性を傷つける昭和の男性像も、子供のような男性も、自らがそうだったのかな?といつも感じます。あまり世界に、他人に期待しない人生を送ってきたかのように背景を感じるのは私だけか?
心の深いところに語りかけてくるよう、人は弱く儚い、この世界が必ずしも全ての人に住みやすい世界ではない、変わったとしても対応出来ない人は必ず生まれる、誰が悪いとかではない、そうなっているのだと思う。激しい感情と狂気、人が抑えて生きている事を表現しているみたいだ、人は誰しもがどこか壊れているけど、抑えて隠して生きてる、良い悪いは別にして、逃げる場所は持っていた方が良いと思う、頼れる人もいた方がいい、1987年発行の物語は私と同じくらいの年月なのに、今見ても強烈なインパクトがある、人の悪い所も影も描かれてる。頭で分かっていても、止められない事は誰にでもある、心と頭が離れている時もある。皆それぞれと言ってしまえば、そうなのだけれど、世は残酷で優しくはない、自分で戦うしかない。人生はとても辛い事ばかり、生きていく事は本当に大変だと語りかけてくるよう。
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