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【刑事事件】ある日、突然、世界中が敵のようになってしまう。それが、逮捕。
はじめに
警察というのは、非常に頼りになりますよね。24時間、困ったとき親身に助けてくれる。日本の警察は能力も高く、しかも親切丁寧で、素晴らしい組織です。
皆様も、遺失物やら、交通事故や、財布を盗まれたりやらで、色々とお世話になったことがあるのではないかと思います。
しかし、警察は、一旦、あなたを犯罪者であると疑うと、恐ろしいほどの「敵」になります。極めて有能で厄介な「敵」になります。
犯罪をした場合はもちろん、真実において無罪であってあっても、いったん疑われると徹底的に有罪だという前提で取調べ・捜査がされます。
警察は、非常に仕事熱心です。敵に回すと恐ろしいでは済まないくらいの組織です。
あなたは、逮捕されることなんてないと思っているかと思いますが、ちょったしたことで、逮捕されることがあります。
繁華街で酔って人を殴ってしまった、性的な諸問題、薬物の誘惑、インターネットでの児童ポルノのダウンロード、飲酒運転。
それは、どんな立場の人でも陥ってしまうことです。
被疑者・被告人の弁護をする弁護士であっても決して例外ではありません。
世界中が敵となる
いったん、逮捕されてしまうと、あたかも世界中が敵になったようになります。警察はもちろん、友人や家族も、あなたから離れていきます。
逮捕された後も、家族が協力してくれるのはむしろラッキーなくらいで、私の経験上、友人のみならず家族も離れていく事例によく出くわします。悲しいですが、現実です。
配偶者が逮捕されたとたん、離婚の話を持ち出されることも多いです。
逮捕されると、本当に絶望の淵に追いやられます。大の大人が、わんわん泣く姿を何度も見ました。
味方となるもの
そんな中、味方になるのが弁護人(弁護士)です。
世界中を敵に回しても、依頼者の見方をするのが弁護人です。
ちょっと格好いいですね。
現実は、地味で精神的にも肉体的な大変な仕事です。ですので、弁護士の中でも刑事事件は扱わないという人は多いです。
警察署に面会(接見)に行っただけで、ひどく感謝されることがあります。唯一の心の支えが弁護人との面会だけという場合もあります。
被疑者・被告人を法的知識に基づいて弁護する以前に、心理的な支えになる場合も多いようです。
おわりに
逮捕は決して他人事ではありません。
万が一のときのために、知り合いの弁護士の名刺を財布に入れておきましょう。
もし、逮捕されてしまったら、調書に署名・押印することはせず、すぐに弁護士を呼びましょう。勾留されてからでは遅すぎます。
もし、弁護士の知り合いがいないのであれば、今後、何かちょっとした法律トラブルがあったときに、適当な弁護士に法律相談をして、良さそうな弁護士(できれば、刑事弁護ができる弁護士)と知り合いになっておきましょう。
相談した弁護士が刑事弁護を扱わない弁護士であっても、仲良くなっておけば、万が一のとき、適切な(刑事弁護ができる)先生を紹介してくれるはずです。
弁護士は、全世界があなたを敵視しても味方になる者です。
素敵でしょう。でも、(特に刑事弁護は)よほどの精神力がある人でない限り、やらない方がよい仕事です。精神が崩壊しそうになることもあります。
ここで、注意点。国選でなければ(私選なら)、お金がかかります。
Googleで検索してみてください。(広告費等を回収しなければなりませんので)広告出している事務所は相当に高いです。
とにかく、よい刑事弁護人を事前に確保しておきましょう!