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「ないものは創ればいい」-どうして私が沖縄でバイオベンチャーに挑戦するのか

はじめに

はじめまして。谷正風と申します。
私は沖縄で生まれ育ち、20代の頃は首都圏で書道家として活動していました。現在は地元沖縄県へ戻り、実業家として仲間と共に地域活性化から課題解決まで、色々なことに挑戦しています。

「沖縄に新しい産業を」「沖縄から新しい産業を」ということをテーマに、由風BIOメディカルというバイオベンチャーを2020年に立ち上げ、県内外の企業様や行政の皆様と連携し、診断医療の技術革新と再生医療の社会実装に取り組んでいます。


noteを始めたきっかけ

今回、noteに初めて投稿させていただくきっかけとなったのは、現在挑戦させていただいている、株式投資型クラウドファンディング

挑戦ページはこちら↓

ナノバイオロジーで診断医療の技術革新と再生医療の社会実装に挑む「由風BIOメディカル」


公募を10/26に開始して、残り期間はあと3日となりましたが、11/5(土)現在目標調達額約1,504万円に対して進捗率189%(2,841万円)、160人もの投資家の皆様に応援頂いています。

この結果には(まだ途中ですが、、、)、本当に驚きました。
開始3日間で目標金額を超えるハイスピード。
メディアの皆様からの取材、様々な企業様からのお問い合わせなど予想以上に多くの反響をいただきました。

琉球新報様掲載↓
再生医療の資金をネット調達 由風BIOメディカル 医療系では県内初、知名度向上狙う


元々露出の少ない企業でしたので、「社のPRも兼ねて挑戦してみよう」という名目で進めておりましたが、当社メンバーの想像を超えておりました。

この場をお借りして、お声かけいただきました運営会社のイークラウドの皆様、情報を広く届けていただきました個人・メディア各社の皆様、そして応援してくださった投資家の皆様、本当にありがとうございます。

今回の挑戦をさせていただき、私たちの事業活動や拠点としている沖縄県の環境や状況を、さまざまな場所で広くお伝えすることが、とても大切であることが改めてわかりました。

ということで、最近はめっぽう筆無精となっておりましたが、noteを活用し、都度発信させていただくこととにいたしました。


沖縄で実施するバイオベンチャーの事業内容とは

「バイオ」とひとことで言っても、さまざまな領域があります。
私たちが現在行っているのは、「診断薬開発」と「再生医療の社会実装」です。

診断薬開発


診断薬とは、実際に体などに服用する薬ではなく、病気の診断(その病気にかかっているかどうかを確認する)等に使われるものとなります。

例えると、最近有名になっているのが新型コロナウイルスのPCR検査もそれにあたります。
私たちが開発している領域は、新型コロナウイルスではありませんが、広く国内外で扱われる病気の診断に活用されるものです。

再生医療の社会実装

もう一つの事業は、沖縄県内での再生医療の社会実装。
再生医療と言っても、治療の研究開発から、患者様への治療提供までさまざまな領域があります。

私たちが行っているのは、研究開発が完了し、国に許可されている完成した再生医療の治療を、沖縄県で医療機関と連携し、実際に患者様へお届けする事業です。

再生医療のほとんどが、患者様から採取した細胞(血液など)を元に、細胞培養工場で、病気に対して有効となるような、適切な細胞培養を行い、患者様へ投与(注射や点滴などで)する、という治療方法となります。

私たちは、その「細胞を適切に培養する」部分を実施する事業を行っていく予定です。

そのために、九州・沖縄最大級の細胞培養加工施設(CPC)を今年、沖縄県うるま市に作りました。


CPCは最新の日立製を採用させていただき、今後は最新の品質管理システムも日立グループ様と連携して導入していく予定です。

プレスリリース↓
由風BIOメディカル株式会社「国内初 再生医療製品等の統合管理プラットフォームを構築へ」


事業の詳細について

なかなか一口にお伝えが難しい事業内容ですが、当社の共同代表であり、社長・CTOの中濵(なかはま)が、noteにて説明しているページもございます。
事業内容をもっと詳しく(または別の角度から)、という方はぜひこちらのページもご覧ください。
中濵は私と異なり理系人であり、グローバル企業でライフサイエンス事業を最前線で牽引してきた、業界のトッププレイヤーです。

共同代表のページはこちら↓
沖縄のベンチャーが株式投資型クラファンに挑む理由

なぜ、書道家から実業家になったのか


冒頭でもお伝えいたしましたが、私は元々書道家として活動をしていました。
東京を拠点にして、さまざまな企業様をはじめ、国会議員・アーティストの方々、国外のお客様など幅広く作品を提供させていただいておりました。
そんな私がなぜ、バイオベンチャーを立ち上げたのか、お伝えさせていただきます。

私は元来何かを新しく「創る」ことが好きな性分でした。
20代の頃は書道家としての活動が中心であったので「0→1」のプロセスが日常でしたが、現在推進しているバイオベンチャーにおいてはその性分だけが理由ではありません。

沖縄のためになることをしたい

7年前、拠点を東京から地元沖縄へ移した時、月並ですが「この島に貢献できることをしたい」と胸に秘めていました。
書道だけでなく、地域の課題解決や産業が活性化するような事業を進めたいと思い、新たに活動を始めました。

生涯のパートナーと共に帰沖し、新しい命も授かり、目の前のことに精一杯の毎日でしたが、その活動の一部が少しでも「この島のために」なるように頭と体を捻り続けていました。

それはなぜか。


「沖縄の産業は観光だけだよね」

「沖縄の人は時間にルーズだし、一緒に仕事するイメージがなかなか湧かないし、難しそう」

東京在住時は、日常的にこのような話を耳にしておりました。


一部の事実であることと、話した相手から他意がないことはわかっておりましたので、大抵は聞き流すことが多かったのですが、時には個人の想像したイメージに対して、同意を強要される場面もあり、それでも「聞き流して」いるしかない自分に、内心涙が出るほど悔しい想いをしておりました。

「ないものは創ればいい」

私が、これまで事業をする上で、理念として掲げ続けている言葉ですが、いつかあの時と同じ場面に遭遇したら「聞き流すこと」なく、「いえいえこんな素敵な沖縄の一面もあるのですよ」ということを、正面から伝えられるような存在になりたい、そんな想いが、私が新しい事業に取り組む上での、大きなモチベーションとなっています。


沖縄で新しいバイオ産業を

沖縄県は現在、バイオ関連産業を重要な産業と位置づけ、バイオ関連スタートアップの誘致や投資を進めるロードマップを設定しています。

今、私たちは沖縄県の行政施策を追い風に、沖縄で新しい産業を興すべく、仲間と共に日々走り回っています。

まだまだ立ち上がったばかりですが、本当に多くの皆さまから激励をいただいており、身の引き締まる思いです。

「沖縄から日本、世界へ」と繋がっていくような、そんな企業にしていきたいと思っております。

一つの目安としては、沖縄県内ではまだまだ数社しかない「上場企業」。

「沖縄で産まれた企業が、育ち、上場する」

私たちがそれを目指し、実践していきたいと思います。

観光でも、仕事でも、そして医療でも。
県内在住の皆さまはもちろん、さまざまな理由で沖縄にきてくださる人が増え、楽しく素敵な一時を過ごしていただけるよう、沖縄で産まれた企業として、これからも頑張って行きたいと思います。


最後に

ここまで文章を読んでくださった皆さま、ありがとうございました。
拙い文章ではございましたが、これからもコツコツと発信を続けて参りたいと思います。

なお、冒頭でご紹介させていただきました、株式投資型のクラウドファンディングの公募期間が、残りわずかですが、11/7(月)22:00までございます。

事業の内容にご興味、ご共感いただけました皆様、より詳しい内容が記載されておりますので、ぜひご覧いただき、応援いただけますと幸いです。

挑戦ページはこちら↓

ナノバイオロジーで診断医療の技術革新と再生医療の社会実装に挑む「由風BIOメディカル」


それでは皆様、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

谷 正風





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