ベルギーの斜塔とムール貝
少し傾いていたブルージュの塔
8月17日 晴。
6時半起床。朝方寒い感じ。8時に1階の食堂に行く。パン2個とジャムに紅茶のみの朝食を済ませてから、ブリュッセルに滞在中の教え子、Kさんに電話する。彼女は、1983年3月に県立職業技術校を卒業後、大手自動車会社に就職し、車内結婚、夫がブリュッセル支店に勤務になったため一緒に赴任した。
早速主人が車で迎えにこられ、社宅へ。林に囲まれた大きいアパートの9階で広い部屋、ベランダからは緑の森がよく見える。静かな部屋で昼食をいただきながら14時頃まで話し込む。
彼女は3月におめでたのようなので、主人と2人、車でブルージュへ。高速道路を西に飛ばして約1時間。運河に囲まれた卵型の町ブルージュは“天井のない美術館”とも“天井のない博物館”とも言われている。町の外の駐車場に車を止め、市内中心部のマルクト広場に行く。
まず目に入るのがベルフォールトの塔。この塔はベルギーの数ある鐘楼の中でも最も美しいと言われ、1282年から14年かけて下半分の四角の部分が造られ、1482年に頂上の八角形の塔が加えられた。ブルージュの繁栄の象徴として今も鐘を鳴らし続けているが、なんだか少し左に傾いている。
広場の一角には観光用の馬車が並び、運河には小さい遊覧船が走っている。広場の屋外レストランで一休みして、彼にすすめられてベルギー名物の白く濁った“白ビール”(80F)を飲む。1時間ほど市内を見物、ここはレースが有名とかで、レースの店が多い。中世の建物の入口の柱に靴の泥を除く金具がついている。未だにこのような古い建物に人が住んでいるのに感心する。
ムール貝の夕食にすればよかった
アパートに帰ってしばらくの後、車で3人揃って有名なムール貝のレストランに行った。ムール貝は1人前殻付き2kgとか。回りのほとんどの客は貝をつついている。彼女も好物である。私ひとりだけポテト付きのマスの唐揚げにビール、油があっさりしていて美味であったが私もムール貝にすればよかったと後悔する。
23時頃ホテルまで送ってもらう。明日駅まで乗る市電の回数券をもらう。朝からお世話になった夫妻に別れを告げる。ホテルで洗濯をし、床に着く。
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