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友人を大切に

お盆休みに大学時代の友人に会ったのでその際に感じたことをここに書く。

まず、突然哲学的な話になって恐縮なのだが、菅野仁さんの「友だち幻想」によると幸福になるためには3つの条件がある。
自己実現すること、人からの承認を得ること、人との繋がりがあること。
最近の私は大学時代の友達とは訳あって縁を切ろうと思っていたので、人との繋がりを放棄しようとしていたから妙に幸福感を感じられなかったのではないかと察する。

そして厄介なことに、私の思考は恐ろしいもので、1つ嫌なことがあるとそれまでにどんなに多くの楽しいことや嬉しいことがあっても、全て嫌な記憶になってしまったりする。それを機に会わなくなるとそれらが真実のまま続いていくし、友人の投稿を見るたびに嫌な気持ちになったりもする。更には自分が承認されていないように感じたり、他に何も繋がりがないかのように感じたりもする。

しかし、人に会うとそれらが全て勘違いだったことに気づける。会うと、不思議と色々なことを思い出す。楽しかったことや嬉しかったこと、笑い合ったこと。馬鹿みたいに集まって馬鹿みたいに語り合ったことは1つとして無駄ではなかった。勘違いをなくすためにも会うことはとても重要なのだ。

思い出は貯金できるものだと思っている。思い出貯金とでも呼ぼう。大学時代に何度も会って過ごしたことが今会っても笑って楽しく過ごせることにつながってると感じる。会って思い出を語り合うことはとても楽しい、それは何も悪いことじゃない。思い出貯金は時間が経って再度会った時によく使われるがお金と違ってなくなることはない。使い放題だ。いつでも引き出せる。思い出貯金はその後の関係性を良いものにするためにとても大事なもので、再開した時の会話にも困らず、その時が楽しかったなと思えることになる。

比べるものではないかもしれないが、友人と会うことは英語や簿記を勉強したり良いところに就職することと同じかちょっと上くらいに大切なことだと思う。
今思えば大学時代で唯一後悔していることは人からの遊びの誘いをよく断っていたこと。しかも、誘ってもらえることに感謝すらなかったのは本当に恥ずかしい話だ。そりゃ、当時は趣味のギターを弾きたかったかもしれないしYouTubeを観たかったかもしれない。ただ、それは人生でいつでもできることなのだから、目の前の人間関係を大切にしろと当時の自分には言いたい、その中で揉まれることで、己の人間性も磨かれていくし結果繋がりを感じることで人生が幸福になる。ただ、前提として本当に信頼できる人たちであること。私の大学時代の友人たちは人に配慮できるし優しいし会話も面白いし魅力的な人たちだ。

関係性を良くするために大事なことは、話を回す力でも、コミュ力でもない。会うことと好かれるかどうかだ。どんなに面白いやつだったとしても、関係性がなければ話題にあがらないし話を振られることもない。

そして幸せな人生を歩むためにもう1つ大事なことが普段の体調管理だ。特に、食事と睡眠と運動習慣は恐ろしいくらいにその人の幸福度を左右する。これらがしっかりしていないと人が怖くなるし、不安にもなるし、ネガティブな思考やぐるぐる思考にもなってしまう。今回の友人たちに会うことを楽しめたのは明らかに最近になってこれら3つを見直したからに違いない。3つの習慣がしっかりしている人は、人に会う気になるし会ってからも楽しめるし優しくできるし積極的に話せるし些細なことをネガティブに捉えて傷ついたりしなくなる。

自分を大切にすることで初めて人を大切にできるのだ。今回、私は友人たちに会って心から良かったと思えている。本当にありがとう。

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