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ブラジルで読む日本語の本

私の住んでいるモジは本好きが多いのですが、新刊書は買えないのでお互いに貸し借りしながら読んでいます。

少し前に友達が百田尚樹著の「日本国紀」を貸してくれたのに続いて、別の友達が「ホモ・デウス」上下と「サピエンス全史」上下を貸してくれました(共にユヴァル・ノア・ハラリ著の世界的なベストセラー)。

ブラジル移民のくせにこんな洒落た本を持っているんだ、と思いながら読んでいましたら、田中英道先生の「日本から見たサピエンス全史」のネット番組にこの本が現われたので、また驚きでした。

「日本から見たサピエンス全史」#1◉田中英道◉西洋人が描く世界史は戦争と破壊の歴史なので日本人が描く世界史を始めます
https://youtu.be/Rd25kRIRyz4

私は「ホモ・デウス」から読み始めたのですが、万物の霊長たる人間はその優れた能力で明るい未来を開いていくだろう、みたいなお目出たい内容でした。
私は先生と同じ歳ですが、著者のハラリ教授は私より34歳若いので、やはり将来に希望をつなぎたいのでしょう。

つづいて「サピエンス全史」を読みましたが、いつもの白人中心の一神教史でした。

確かにキリスト教は科学を育て、技術文明を発展させて私たちに豊かで便利な生活をもたらしましたが、そのため人類がみな幸せになったようにも思えません。

ますます混乱の度を増し、もう打つ手がなくなってきている世界の現状を見たとき、私はセム系三宗教はホモ・サピエンスという種の寿命を縮めるのではないかと思います。

福島原発も、自然への畏敬が足りず大事故になりました。

世界にはノーベル賞受賞者やそれと同じぐらいの賢人が何千何万もいるのに、小さなウイルスにすら敵いません。

やはり愚かで浅ましい私たち人間は、小賢しい考えや計画を捨てて、南無阿弥陀仏の大慈悲にお任せするしかないと思います。

杖を持った白髪で白い髭のお爺さんが神様なのではなく、私たちを包んでいる大自然そのものが神なんだという事実に頷き、その自然に手を合わせて謙虚に生きていく、そんな日本の島国文化に世界の知識人も少し注目してくれれば、と思っています。

お読みになって頂きありがとうございます。宜しくお願い申し上げます。