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疫病の常識、コロナの非常識

田舎のブラジル人に「おれは大学出だ」と言ったら大笑いされたので、移民の学歴については禁句のようですが、普通の日本人だったら笑わないと思います。

私は宇都宮の農学部畜産科に入学しましたが、そこは元々軍馬の獣医を養成していた所でした。
敗戦で軍馬が不要になったので、獣医科の看板をはずして、家畜の飼い方や病気を教える畜産科になりました。
でも看板はかえても、先生方はすぐには入れ替えられないので、私が受けた授業の半分ぐらいは、獣医の内容でした。

先生が「君たちは三・四年ぐらいでは家畜の病気など解からないから、専門用語と意味ぐらいはしっかり覚えなさい」と言いました。
私は卒論のテーマに「口蹄疫」という牛の疫病を選んだのですが、
「牛の半分が口蹄疫に感染して抗体ができると、もう感染は広がらない」
「疫病は燎原(りょうげん)の火と同じだ」と、疫学の本には書かれてありました。

コロナの流行が始まった2020年の3月4月頃のNHKの報道では、日本の死者数は欧米の数%と大変少ないので不思議に思っていました。
後からネットで京大の上久保教授が「12月、1月の初期の段階に日本には中国から弱毒のコロナウイルスが入って集団免疫が出来ていた」と言っていましたが、当初はPCR検査がなかったので大騒ぎになりませんでした。

去年の世界各国の経済成長は少しずつでもプラス成長しているのに、死者の少ない日本だけがマイナスになったそうです。
今回コロナを使って世界中の国々に一斉テストをしたら「日本は世界一の恐がり屋の国だった」という事実が世界中に知れ渡ってしまったようで、政治家や専門家会議、それにNHKなど、亡国の指導者たちの責任は重大です。

【今日の名言】
「嘘を吐いたとたんに良い記憶力が必要になる」

※一つの嘘の辻褄を合わせるために、また幾つかの嘘をつかなければならない。その幾つかの新しい嘘で、いつか嘘八百になるが、人はその全てを記憶することはできない。

※編集協力:和の国チャンネル

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田附正甫 from ブラジル「地球の裏側から見た日本」
お読みになって頂きありがとうございます。宜しくお願い申し上げます。