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ノマド ~遊牧民または流れ者〜

辞書で「ノマド」を引くと「遊牧民」とありますが、つづいて文化のない、教育程度の低い、仕事をしないでぶらぶらしているバガボンド、などと書いてあります。

日本だったらヘイトだ差別だと騒ぐでしょうが、ヘイト法というのは言論封殺によって企みを隠す目的があると思います。
しかしブラジルの辞書は明解で正確な解説をしています。

ブラジルでも四・五十年前にはジプシー(ロマ)がいて、物を盗んだりインチキ商品を売ったりして歩き回っていましたが、
その情報が広まると仕事にならず、今では全員が町に定着するようになっています。

日本でも無宿の渡世人や流れ者、住所不定では信用されません。

彼らは旅の恥はかき捨て、とばかりに悪事をやって生きているようですが、
常に移動する民族は学校教育が成り立たないので識字率も低く、人間関係の蓄積ができません。

「あの時、貴方には色々と助けて頂いてありがとうございました。これからもよろしく…」
などと言わないので「恩」という考えもありません。

だから日本人が、そんな隣国の人々に対して恩知らずだ、恩を仇で返すのか、と怒ってみても無駄です。
彼らはその時その時の勘定をゼロにして生きているので、恩返しを期待するのは無理です。

それにノマドには信用や約束という概念も薄いのでもちろん老舗なんかは無いといってよいでしょう。
ただし身内や親族、それらが連帯する氏族の中においては仁義を守るので、日本人よりも正直だそうです。

お読みになって頂きありがとうございます。宜しくお願い申し上げます。