自給自足カレッジの二回目の実習〜自給自足カレッジ67
上記の写真は、私が自給自足カレッジの実習生として、4月2日と4月16日の二回の実習で作った4本の畝です。合計作業時間は、2.5時間✖️2日=5時間ぐらいでしょうか。
上の写真の右下の部分には下に並んでいる写真の4種類のタネを3列毎合計12列に横に筋播きして籾殻をその上にシマウマのように撒きました。その他のところには、草マルチをしていて、今後そこに色々なものを植えて行く予定にしています。
上記のように木の棒で畝に筋を作って、そこに1cm感覚でバラバラと親指と人差し指で種を摘んで、指を回しながら種播きしました。実際は、多分もっと密に撒いてしまっていたように思います。(後で間引きが大変かもしれません。😨)
4月2日の午前中の座学の後に、実習として、上記のVISON農園の場所を自分専用で使わせてもらって、粗起こしをして畝立てをし、藁を堆肥化させたものをそこに漉き込んで、畝の形を整えておいて二週間置いておきました。
前週末の日曜日=4月16日の午後の実習では、このVISONの農園長の森田さんから、点播き、スジ播き、ばら撒きの方法を下記の写真のように学びました。
また、森田さんからは、草マルチについての説明がありました。草マルチとは、畝の上に刈草を敷き詰めておく事ですが、一般的な畑ではビニールマルチがされているのをよく見ると思います。
自給自足カレッジでは、他の農場とは異なり、自然農法を教えているので、あまりビニールマルチは使いません。
草マルチを何故するかという理由ですが、昨日までの三日間で書いた自然の森が何故サステナブルな形で存在しているのかという3つの条件を満たす為にやっています。その三つの条件とは、循環性、多様性、多層性です。
農地での循環性の担保
田んぼであれば、稲刈りの後に稲藁を田んぼに戻してあげる事で、土中の栄養素やミネラル等をまた土中に返してあげる事ができます。畑での堆肥のすき込みや緑肥の利用も同様の理由で行います。この草マルチを何度も繰り返す事で土の中に微生物が多く住むようになり、土が団粒構造を取るようになります。こうなると微生物が枯れ草等を分解して栄養素として土に戻してくれるという循環性が効率的な形で確保出来るようになります。
ビニールマルチだけではこの効果が期待できませんし、化学肥料や農薬、殺菌剤を使っては、循環どころではなくなります。
農地での多様性の確保
草マルチをする事で、草や藁の間にさまざまな生き物や微生物を程よい湿気の中で住まわせる事ができ、また彼らを雨からも守り共存させる事ができます。
生物多様性を確保できれば、一種類の害虫に植えた野菜がやられっぱなしになる事はなく、害虫の天敵である蜘蛛やカエル等もやってきて、程よいバランスが保たれる事になります。また、籾殻くんたんや竹炭等を漉き込んであげるとそこが微生物の住家となり、植物との共存関係を結び易くなり、微生物の多様性が確保されると病気の問題もなくなります。
農薬や殺菌剤は要らないのです。
混植も多様性確保の一つの方法ですが、これによって連作障害が防げたりします。
多層性の確保
刈草や藁を畝の上に10センチ程度敷いてあげる事で、雨が直接土にあたる事による土壌劣化を防ぎ、土壌流出も防げる事になります。畑を多層構造にする事は、土を雨から守る上で重要になります。裸地にしてしまうと、土中の栄養素が土と共に流れていってしまいます。
自給自足カレッジでは、今日書いたような内容で、春夏秋冬それぞれの時期に旬の野菜を無肥料無農薬で育てる事を、自分専用の畑を使いながら学べます。
また、田んぼでお米を無肥料無農薬で育てる事もします。
是非一度、VISON農園の無料体験に来てみてください。
5月にも、本格的に自給自足が学べる講座が、毎月第一第三週の週末(土曜日曜)に開催されています。
5月以降は、5月6日(土)・7日(日)・20日(土)・21日(日)
6月・・・ 3日(土)・4日(日)・17日(土)・18日(日)
7月・・・ 1日(土)・2日(日)・15日(土)・16日(日)
今まで経験した事のない新たな経験や発見があるものと思います。
下記は、自給自足カレッジの紹介ビデオです。
見ていると気持ちが何となく落ち着いてくる気がします。
YouTube動画(3分)
https://youtu.be/IQPWF9KBu00
体験会等について詳しくは、下記のホームページをご覧ください。
https://self-sufficient-life.jp
自給自足カレッジ
小柴正浩