自給自足カレッジ45
最近は、日々新聞をくまなく読むという事をせずに、何日分かまとめておいて見出しを見ながら、目についた記事だけ読んで世の中がどう動いているのかを見るようにしています。
今日、何日分かの新聞を何気なく見ながら、写真のような見出しの記事をそれとなく繋ぎ合わせて考えてみると、世界のお金の流れが収縮方向に向かい、色々な市場が慌ただしく動きながらその居所を探し回っているように見えてきます。
最も気になった記事は、アメリカの中小銀行からの預金の引き出し額が過去最大になったとの下記の記述です。
「 中小銀行の15日時点の預金残高(季節調整値)は前の週比2.2%減の5兆4559億で、遡れる1973年以降最大
の流出額となった。
これまではリーマン・ショック前の2007年3月、サブプライムローン問題が浮上したことを受けて週で540億流出したのが最大だった。今回の流出額は当時の2・2倍と突出している。」
リーマンショック時の預金引き出し額の2倍以上のお金が、動かされているというところに、アメリカの預金者の動揺する姿が見て取れます。グローバルにインフレが高進し、それを受けたFRB(米国連邦準備制度理事会)が、この1年間で、FFレートを0〜0.25%から4.75%〜5.00%まで一気に上げた事で、金融収縮が起こり、シリコンバレー銀行の破綻懸念がきっかけとなり、それが他の中小銀行からの預金の引き出しに繋がっている構図です。この信用収縮の動きは、アメリカに留まらず、欧州へも飛び火し、スイスの二大銀行のうちクレディスイス銀行が、スイス政府と中央銀行の後押しで、もう一方のUBSに吸収合併されるという話に繋がり、ドイツ最大のドイツ銀行にも破綻懸念が出ています。
今回の一連の騒動のきっかけとなったシリコンバレーバンクの破綻は、預け入れられていた預金等の貸出先がなく米国債への投資にその資産を振り向けていたところ、去年からの金利の引き上げで米国債の価格が下落したことで大きく損失を出し、今回の取り付け騒ぎを引き起こす事態となりました。
このシリコンバレーとある意味同様のバランスシート(規模は格段に大きい)になっているのが、日本銀行です。
民間の商業銀行ではありえないほどのレバレッジをかけて(借金をして)、日本の国債を買い続けており、今では政府発行額の半分以上を日銀が保有するまでになっています。
日銀は国債を買い続けることで、自ら国債の価格操作をして大きく損失が出ないようにしていますが、このような異常な状況がいつまで続けられるのか、誰にも分からないという状況です。
既に日本の政府債務は終戦後の最悪期を、GDP比で上回り262.5%になっています。税収との比較するとその異常さはよりはっきりします。
2022年の日本政府の税収65兆円に対して、債務残高は1457兆円です。
普通のサラリーマンに例えると、650万円の年収の人が、1億4570万円の借金をしている形です。年収の22年分です。
この政府の借金のかなりの部分を日銀がお札をする事で賄っている形になります。
シリコンバレー銀行の取り付け騒ぎは急に現実となりました。日銀は自らお金を刷れるので資金繰りに困る事はないですが、その発行する日本円に対する信任は、対ドルでの円の評価として現れてくると思います。昨年の150円までの円安は一過性のものだったのでしょうか?
私個人の金融資産は、10年以上前から基本的にはほとんどドルベースにしています。
ある程度これでヘッジはされている形になると思っていますが、究極的に生活防衛をするという意味でのヘッジは、自給自足をすることだろうと思い、自給自足を学べる学校を今年作って、自らこの4月から学ぶ予定にしています。
自給自足カレッジでは、無肥料無農薬栽培=自然栽培によって、自らの健康にも良く、自然環境も保全出来る形での、お米や野菜の作り方を教えています。是非一度、VISON農園に来てみてください。
4月からは本格的に自給自足が学べる講座が、毎月第一第三週の週末(土曜日曜)に開催され、無料見学会も行います。
次回は、4/1か2、15か16の土曜日或いは日曜日になります。
今まで経験した事のない新たな経験や発見があるものと思います。
自給自足カレッジのプロモーションビデオがYouTube上に公開されましたので、下記のURLから是非見てみてください。
https://youtu.be/IQPWF9KBu00
詳しくは、下記のホームページをご覧ください。
https://self-sufficient-life.jp
下記の公式Facebookでも、色々なイベント情報等もアップされていますので、フォローして頂ければ幸いです。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100089552298107
自給自足カレッジ
小柴正浩