飲食店の #ビヨンドコロナ (まだ思案中)
私の知り合いの飲食店さんでも、相当に経営が厳しいところが出てきています。
最近各地域で「飲食店の前売りチケット」をクラウドファンディングで販売・支援する取り組みがひろがっています。大手クラウドファンディングサイトを使っているところもあれば、専門のサービスを立ち上げた会社もあります。
が…
クラウドファンディング研究者と名乗っている私ですが、知り合いの飲食店さんにクラウドファンディングでの単純な飲食チケット前売りはあんまり勧められません…
(もちろん、今やっているところを批判する意図はありませんし、やりたいと言われたらアドバイスします。個人的に勧めないというだけです)
理由は2つ。
①コロナ禍がいつ終わるかわからないから
つまり、どれぐらいの期間を賄うキャッシュを集めたらいいかわかりません。
目標金額の設定がほんとに難しい…
②集めれば集めるほど、「アフターコロナ」の時に入ってくるキャッシュが減るから
クラウドファンディングでチケットを販売するって、
つまり前借りしているわけなんですが、結局決済手数料やサービス利用手数料がかかるので、この低金利のタイミングなら銀行から借りたほうが安くすむんじゃないか、と思っています。
ただ、もちろんキャッシュが苦しいのはわかりますし、私も応援したい好きな店、あります。でもだからこそ、何か方法がないかと最近毎日考えています。
まだこれといったズバリの回答案はありませんが…
これ、飲食店の収益が「モノ」と「ヒト」と「ハコ」という価値から成り立っていて、そこにキャッシュフローに関する時間の概念が加わるなら(これ、最近見たインターステラーっぽい)
「クラウドファンディングによる前売りチケット販売」は、それらの価値はそのまま、時間差を調整して提供する仕組みだし、
「テイクアウト」は、時間差を生まず、「モノ」の価値にフォーカスした仕組みですね。
それら以外に新しく立ち上がったサービスをいくつか探してみました。
お家で飲みながら接客される「女の子クラブオンライン」
▲これは「ヒト」にフォーカスした取り組み。
カウンターバーなんかだと、マスターを囲む感じでオンラインバー、みたいなのもありだろうか…?
若手料理人のレシピとエッセイがつまった「読むフードコート」
▲これは変化球。「モノ」と「ヒト」の価値を、別の形態で提供しています。
ボトルキープでコロナショックに苦しむ飲食店を救済するWebサービス
「Bottle keep tokyo」(2020/4/14ローンチ予定)
▲これは直接的には「モノ」を提供していますが、あとから「ヒト」「ハコ」がリアルでついてくるイメージでしょうか。執筆時点ではまだローンチしていないのでなんとも言えませんが、「モノ」で差別化しにくいバーなどにはいいかもしれません。
マクドナルドが「コーヒーを飲む人はビッグマック(だっけ)を頼む人が多い」という顧客分析から、ビッグマックによる収益を見込んで「コーヒー無料券」を配布したように、何か別の価値に連動するようなチケットを、クラウドファンディングで販売するのはありかもしれません。
(今、campfireが手数料5%になるキャンペーンをやっているので、この辺をひっかけて)
なにかいいサービスが出てきていたら、ぜひご教示ください。