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我が子を少しだけ手放してみる ~校庭プレーパーク~

 令和6年12月15日(日)、我が子が通う田野小学校において、PTAバザーが行われました。今年度、私は家庭教育学級の部長を任されています。その一環として、この日、家庭教育学級のブースとして、「校庭プレーパーク」を実施しました。校長先生・教頭先生をはじめ、PTA役員の皆様、NPO法人ヒミツキチの皆様の深いご理解ご協力のおかげで、想いをカタチにすることができました。
校庭では、焚き火、自由工作、落書き、段ボールで家づくり、昔の遊び、綱引きなど、こどもたちの遊びが自発的・自然発生的に起こり、変化し、発展していく様子が見られました。

田野小学校校庭プレーパーク
自分の責任で自由に遊ぶ権利を”大人が”保障する

教頭先生からの学び
今回、プレーパーク終了後、教頭先生から「次回は、砂場も使いたいですね」と嬉しいアドバイスをいただきました。学校の先生にプレーパークの想いを理解していただくことは、大きな意味があります。こどもたちが育つ環境の一つに、”大人の存在・関わり”があると考えています。その大人の関わりの良し悪しが、こどもの育ちに大きく影響すると考えています。
プレーパーク中、教頭先生が遊んでいる姿がありました。それを見たこどもたちの表情が緩んだのがとても印象的でした。言葉ではなく、行動で示す大人が、こどもたちの近くにいることは有難い存在です。私も、教頭先生の姿を見て、学びになりました。

シャボン玉で遊ぶ教頭先生

保護者からの学び
今回の校庭プレーパークでは、保護者の存在もありました。私もそうですが、親はどうしても、我が子が遊んでいると、手や口を出してしまうものです。今回、NPO法人ヒミツキチ代表の山下さんの存在も大きかったです。プレパーク中、声をかけている(かけすぎている?笑)保護者にそっと近づいて、「この時間だけでも、見守ってみません??」と声をかけてくれました。
大人がこどもを遊ばせる(育てる)という考えもあると思いますが、元々こどもには育つ力があり、こどもが自ら遊ぶ(育つ)ことで、成長することもあると思います。そのための環境づくりとして、プレーパークは、その一助になると考えています。今回のプレーパークをやってみて、保護者に対して、後者の理解や共有を図る不断の努力が必要であると感じた校庭プレーパークでした。

NPO法人ヒミツキチ代表 山下朋子氏

保護者同士の関わり
焚き火を囲んで、我が子を少し手放すことで、親の心に余白ができ、保護者同士で会話をする姿が見られました。この1回で分かり合えるわけではありませんが、かかわりを少しでも持つことで、保護者同士の信頼や共感が生まれ、こどもが遊ぶ環境を見守るときの安心ゾーン(コンフォートゾーン)やストレッチゾーンが広がるのではないかと感じました。これは、継続的に実践しながら見ていきたいと思います。

安心ゾーンとストレッチゾーンの広がり
協力をいただいた保護者

最後に、この校庭プレーパークに先駆けて、保護者と先生を対象に、「外遊びとメディア」というテーマで、勉強会を行いました。この時、プレーパークの必要性を共有した上で、この校庭プレーパークの日を迎えました。その勉強会の参加者の中に、保護者であり、地域の保育園の園長先生がいました。プレーパークの後日、「プレーパークはどうでしたか?」と気にかけて声をかけていただきました。少しずつですが、地域や学校に知っていただき、プレーパークをこの町の文化にしていけたらと思います。

校庭でシャボン玉
校庭でらくがき
校庭で自由工作
急遽はじまった家づくり
校庭で焚き火
とりあえずランドセル置いたら?と言いたくなるくらい焚き火に夢中
校庭で綱引き

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