"無い"から生まれる遊び~TANOプレーパーク~
令和7年1月11日(土)、田野児童センターにおいて、今年度最後のTANOプレーパークを実施しました。28名のこどもたちやその保護者が遊びに来てくれました。
今年度は、田野児童センターで4回実施しました。このプレーパークを楽しみにしてくれているこどもたちも増え、回を重ねる度に認知と信頼が深まっていることを感じています。今回は、4回目となるTANOプレーパークでの学びと気づきについて記そうと思います。
"無い"から生まれる遊び
TANOプレーパークでは、焚き火をするエリアをつくっています。今日は特に寒い日だったため、こどもも大人も、自然と火を囲み、団らんの輪が生まれていました。焚き火エリアは、一緒に活動をしているヨッシー(藤崎善樹氏・JBS認定ブッシュクラフトインストラクター)が、いつも見守ってくれています。火と向き合う時間が少ないこどもたちにとって、ヨッシーの火の向き合う姿勢は、有難い存在です。今回、この焚き火を通して、ある小学2年生の女の子2人から学びと気づきを得ることができました。
今回、焚き火エリアで準備していた薪が、途中で無くなってしまいました。その時に、近くにいた小学生2人が、何やら作戦会議をしていました。
Aさん「薪無くなったね」
Bさん「周りに落ちてる枝を拾えばいいんじゃない」
Aさん「そうだね、拾ってこよう!」
薪を拾い始めた2人、短くて細い枝を拾ってきました。
その時、私が思ったことは、「長くて太い方がいいのに・・・」
そう思いながら様子を見ていました。
どんどん枝を拾うこどもたち。気づけばダンボールいっぱいに拾っていました。
私は、「枝ってこんなに落ちてるの!?」という驚きと同時に、こどもたちのなんでも遊びに変える力を肌で感じることができました。枝拾い="作業"というより、遊ぶように枝を拾う、もしくは枝を拾うのが遊びになっているように見受けられました。そんななんでも遊びに変えちゃうこどもたちの力は、教えるものではなく、内側から滲み出てくるものだと実感した瞬間でした。
さらに、こどもたちの世界は広がり、近くの学校やお寺などを練り歩き、枝を探しに行っていました。大きい獲物(枝)を見つけ、帰ってきた時のドヤ顔は、充実感に満ちていました。町の奉仕活動にもなって一石二鳥です!
薪が足らなくなって良かったなと思いました(笑)おかげで、私の気づきになりました。
「”無い"から生まれた遊び」、なんでも準備して環境を整えるのではなく、余白があった方が、広がりが見えてくるのかもしれません。
今回のこどもたちからの学びです。